藤原正範著『少年事件取り組むー家裁調査官の現場から』(岩波新書)

 先日,昨年担任した子どもの書面での調書が,家庭裁判所から送られてきました。

すでにこれまで何回か書いたことはありますが,書く度に残念な思いにとらわれます。

特に,今回の子どもについては,何回も昨年度,指導を加え,親子で校長室に呼んだり,

手をかけてきた子であったゆえに,残念でした。犯した事案については,書かれていませ

んが,おそらく昨年のことを考えれば,窃盗か恐喝かと考えられます。

 そこで,手にして読んだ本がこれです。家裁の調査官はいったい何を考えているのだ

ろうかというのが,その理由です。というのも,中学校の現場では,なんて家裁の調査官

は処置がてぬるいのだろうかという声をよく聞くし,わたしもそういう印象を持っています。

 マンガ「家栽の人」では,桑田判事が心温まる姿勢で少年事件に立ち向かい,少年司

法の立場で活躍します。私も桑田判事みたいになりたいと考えることでしたが,調査官

の見方も,少年をいかに立ち直せるかという見方で判断していることがよくわかりました。

 しかし,少年法の改正で厳罰化の動きの流れの中で,著者は年齢にこだわって判断

する現在の状況に対し,1人の青少年として見つめて更生を図る必要性を訴えています。

 つまり,さまざまな専門家集団の連携によって更生のプログラムをつくっていくことを

述べているわけです。


 それにしても,日本で最初の保護観察制度は,1936年の思想犯保護観察法による

ものだとはびっくりでした。共産主義思想犯などを転向させるためにつくられた制度だっ

たようです。
 

 
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Commented by テンドンマン at 2006-03-14 15:30 x
私も、家裁や児童相談所などの機関の人たちには不信感を持っています。初任校の経験があるからですが、子どもを見る目がいつも気になりました。保護観察制度のスタートの話、驚きです!!
Commented by 極楽とんぼ at 2006-03-14 15:31 x
ブログの文章には関係ありませんが、娘さん今日中学卒業ですね。おめでとうございます!!!!!
Commented by snowkids at 2006-03-14 23:35 x
悩みは、つきないものですね。「千住家の教育白書」よかったですよ。今、「ヤンキー母校に生きる」義家弘介著、を読んでいます。家庭教育、学校教育、社会教育いろいろな面から、教育を考え直してみたいと思っています。娘さんご卒業おめでとうございます。公立高校の発表は明日ですか?こちらは、卒業式が昨日、発表が今日でした。
Commented by shin-pukupuku at 2006-03-16 04:58
娘の卒業へのお祝いの言葉,ありがとうございます。携帯を買ってくれとうるさいです。出費もかさみます。
by shin-pukupuku | 2006-03-14 02:52 | | Comments(4)