オペラ、ドンジョバンニ

 この週末は、オペラドンジョバンニを鑑賞するために東京にいました。娘が通う大学院のオペラ科の演奏会でした。専攻する人数が少ないので、うちの娘はオペラ科ではないのですが、授業をとっているということで脇役の合唱団で出演していました。
 さすが一流の演奏家や声楽家が指導しているためでしょう、鹿児島で聞く地方のオペラとは違い、その質の高さに圧倒されました。芸術の域というのを感じさせる演奏だったと思います。キャストは全員その歌唱力は高く、聞いていて圧倒されました。
 うちの娘と同じように背が低く、農民の娘役のキャストで出演していた方は、大学院の2年生で石巻出身の方でした。娘と知り合いだったので、私たち夫婦も知っていたのですが、今回の演奏会でその方のお父さんお母さんにもお会いできて、話をすることができました。
 オペラのこの作品はモーツァルト作です。私は、モーツァルトのこの作品に対する意図みたいなものを考えていました。ドンジョバンニは女性好きで、女性泣かせな男です。ある女性の部屋に忍び込み、その際不審者として追われ、その女性の父親と戦いになり、殺害してしまうのです。後半では悪党という言葉が何度もジョバンニに投げつけられます。モーツァルトは聴衆を楽しませる術を知っていたのだと思います。一つは、キャストの歌で、もう一つはコミカルなキャストを登場させて。
 貴族らが見ていたのがオペラだったと高尚な作品であるようなことが言われますが、私には人間の欲望に迫り笑いをとりながら感動させようとする、現代の脚本家で言うと三谷幸喜みたいな人が、モーツアルトだったのではないかなと思いました。
 キャストの歌がうまいので、時々気持ちよくなって寝てしまうこともありましたが、今回の演奏でオペラとはけっして高尚なものではなく、庶民が喜ぶような貴族向けのものだったのではないかなと思うことでした。

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by shin-pukupuku | 2016-10-17 14:28 | 雑感 | Comments(0)
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