交戦するPKO

 今朝の朝日新聞オピニオン&フォーラムは「PKOと駆けつけ警護」がテーマでした。その中で、伊勢崎賢治(東京外国語大学)のインタビューに登場していた言葉が「交戦するPKO」でした。次のように書かれています。

「いまPKOの最も重要な任務は、紛争現場で武器を使ってでも住民を保護することです。きっかけは94年のルワンダ虐殺です。PKO部隊の目の前で停戦合意が決裂し、住民同士の殺し合いになりました。しかしPKOは撤退し約100万人が死亡、国連に対する批判が高まりました。 99年、当時のアナン国連事務総長は、任務遂行に必要ならば、PKOが「紛争の当事者」になって「交戦」することを明確にしました。もはや停戦合意の有無は関係なく、住民保護のためにはPKOが中立の立場を放棄することもあるし、武器使用も最小限とは言えなくなりました。「交戦するPKO」の登場で、日本の5原則は意味をなさなくなったのです。」

 上記の内容を読んで、私は自分の認識の浅さを感じることでした。私の頭の中では中立の立場にあって、双方の話し合いの場を設定し、紛争を治めるという程度のものでしたが、よもや「交戦する」PKOにまで変質しているとは思いもしませんでした。
 そのような中での自衛隊による駆けつけ警護の任務付与です。元陸上自衛隊員で最初に南スーダンに派遣された統括責任者は、「ときにはためらわず活動を中止することも必要だ」と述べています。
 私たちが想像する以上に現在のPKO活動は軍事的な様相を呈しているのかもしれません。記事を読むとPKOではなく、PKFと呼んだ方が良いのではないかと思いました。

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by shin-pukupuku | 2016-11-15 12:54 | 雑感 | Comments(0)