池袋の駅近くに…

 池袋の駅から歩いて10分ほどのところにある自由学園を訪問しました。自由学園明日館と呼ばれる重要文化財に指定されています。
 この建物は、1921(大正10)年に羽仁吉一・羽仁もと子夫妻が女学校として開いた学園です。現存するこの校舎は、アメリカ出身の建築家フランク・ロイド・ライトとその弟子遠藤新による設計の建物のようです。現在の学園は東久留米市に移っていて、この場所に子どもたちはいませんが、今でも公開講座や結婚式なども開いているようです。ライトの建築で有名なのは、帝国ホテルです。たしか、今では愛知県にある明治村に移設されていますが、平面的な設計の中に空間が広がる建物は、この明日館にも共通していました。
 羽仁夫妻が開いた自由学園については、みなさんご存知だと思います。デューイの唱える生活主義に影響を受け、大正時代の自由主義的な教育思想を実践で示した女学校でした。子ども中心の教育方針のもとに、食事も子どもたちに準備させてきました。
 なぜ、この学園を訪問したのかと申しますと、まず一つは、今月号の歴史地理教育に紹介されていました。それと、台湾訪問の時に、Um先生が台湾出身でこの自由学園で戦時中に学んだ女性(今では台湾のある幼稚園の理事長です)にインタビューしたのですが、私もいっしょに聞いていたからです。その女性が話す自由学園の様子は、まるで昨日のことのように目に浮かびました。羽仁夫妻のことも話してくれました。そして戦時中に教育方針に対する弾圧を受けながらも、上手にくぐりぬけようとしていたことを語ってくれました。そんな中、位の高い軍人を呼んで講話を聞いたこともあったようですが、その軍人は、戦争の無謀さを嘆く発言があったということも聞きました。
 そうか、この場所だったのかと思って感慨深く見学していました。ところが、1934(昭和9)年に東久留米市に移転したと書かれてありました。台湾のその女性は池袋ではなく、東久留米市の建物で学んだのかとまたまた学ぶことでした。
 住宅街の中に広がる重要文化財の校舎見学は、とても素敵な時間
f0048182_18172549.jpg
となりました。

[PR]
by shin-pukupuku | 2017-03-09 13:45 | 雑感 | Comments(0)
<< 高校入試問題の比較検討 ママ、ごはんまだ? >>