組織論

 組織について考えることも多いです。学会や研究会、組合などさまざまな組織があります。それぞれ組織によって目的も違いますし、社会的な状況もあります。また、加入をオープンにしているのか、ある条件を持った人たちを対象にしているのか、その構成員についても多様なものがあるのは言うまでもありません。
 本日の朝日新聞ではPTA組織についての記事がありました。PTAを脱退した親たちの子どもたちに対して、PTAはどのような教育的対応をすべきなのかという内容でした。  ここ最近、PTAの強制的な加入に対して、批判的な記事が掲載され、学校によっては加入届を入学時に手続きとして実施するようになったという記事がありました。
 学校・教師サイドにすると、保護者がPTAに加入しないという選択は、憂慮すべき事態です。学校は保護者のサポート活動に支えられている部分はたしかにあるからです。
私が現場教師最後の年に、PTA総会である保護者が、自分はPTA活動を脱退するという宣言をした保護者がいました。それは、ある意味、衝撃的な発言でした。勇気ある発言だと私は思いました。PTA活動の予算決算において質問し、それに対して適切な返答ができない執行部に対しての宣言でした。
 今、考えますと、PTA活動が強制的に加入させられ、その活動への参加がある意味当然のように保護者に押し付けられるという状況は、組織としては問題があるのだと思います。夫婦共働き世代が増え、昼間に実施されるPTA活動は、ブラック的な企業が多く存在する労働環境にある日本においては、休暇をなかなかとれない親たちにとって、頭痛の種です。それは自分自身もそうでしたし、他の方々からも多く聞きました。
 組織というものは、本来的には自由に出入りできるルールが必要だと私は思います。組織は自分の利益や考え方に合ったときに加入し、逆に自分の利益や考え方に合わなくなったときは、脱退するというのが本来の姿でしょう。出入りの垣根を低くすることが必要だと私は思っています。
 そう考えるとき、PTA活動への加入や脱退はその組織論のベースとして問題性を抱えているということになっていると私は思います。日本社会は同調圧力が強いですので、組織に加入せざるを得ない状況や空気があります。また、脱退を自由に認めない状況や空気もあると思います。
 私たちは組織に縛られるのではなく、あくまでも個人として生活し、必要な時に組織から利益を得、その組織の目的に賛同するときにその組織に関わっていくという姿勢が必要だと私は思っています。

[PR]
by shin-pukupuku | 2017-03-17 09:48 | 雑感 | Comments(2)
Commented by 佐賀のT中 at 2017-03-17 22:51 x
 同じような組織に、高校や大学の同窓会があるのではないでしょうか。その高校や大学を卒業したと云う理由だけで、入会手続きをしたわけでもないのに会員になっている( なされている )のです。入会手続きをしたわけではないので、脱会手続きもありません。こうしたことは私の県だけなのかもしれませんが( 他の県の人に訊ねたこともないためわかりませんが )、本人の意思に関わらず同窓会会員になっていて、同窓会の運営の年にあたっているからと仕事を割り振られたり、あるいは会報が送ってきて会費の振り込み用紙が入っていたり、地区の代表と云う人あるいは同じ職場での代表と云う人が会費を集めるようになっています。「これって何か変だなぁ」などと日頃思っていることが頭に浮かびました。
Commented by shin-pukupuku at 2017-03-18 07:56
なるほど。そういえば、そうですね。そういう組織が、日本社会には多くあるのかもしれませんね。
<< 原発事故裁判 『対話する社会へ』を読んで >>