阿伝のサンゴの石垣

喜界島の観光地を車で訪問しました。その中で印象的だったのは阿伝集落のサンゴの石垣でした。台風除けのために綺麗に積まれたサンゴの石垣は集落全体で作られていて、とても素敵な路地の雰囲気を醸し出していました。

 しかし、私がそれ以上に感じたのは、集落に残るサンゴの石垣の跡でした。石垣のあるところには、昔住宅があったと思われるところでした。長年、手が加えられていないためか、人がいなくなった廃屋は木々に覆いつくされていました。まるでガジュマルを含む木々が、廃屋を襲っているかのようでした。それは、過疎の深刻さを見せていました。さびしさやわびしさを感じることでした。

 帰り際に阿伝集落の海側にある公園になにげなく足を運びました。すると、そこには古びた記念碑が立っていました。「日本復帰記念碑」でした。集落を挙げて喜んだのでしょう。当時の喜びを感じさせる記念碑でした。

 それから60数年あまり。サンゴの石垣を覆い尽くす集落の住宅跡の木々の姿を当時の人達ははたして想像したでしょうか。これほどまでに過疎が地方で進んでいくとはおそらく思っていなかったことでしょう。


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by shin-pukupuku | 2017-05-12 12:20 | 雑感 | Comments(0)