『アメリカ帝国の終焉』を読んで

 進藤榮一『アメリカ帝国の終焉ー勃興するアジアと多極化世界』(講談社現代新書)を読みました。非常に興味深い内容でした。トランプショック以後のアメリカの状況は、衰退する帝国アメリカを示していて、テロリズムと新軍産官複合体国家に変貌しつつあることを説明していました。その基底にはヘゲモニーを喪失しつつあるアメリカの国際的な地位の状況が示されているというわけです。一方、中国を中心にしてインドや東南アジアなどは経済的に勃興しつつあり、西欧が資本主義の終焉を迎えつつある中で、アジア資本主義は発展していると分析しています。グローバル化を生き抜くためには、アメリカとの同盟だけで良いのか、むしろ中国を中心にして東アジアの国々やインド、東南アジアを含む経済圏とともに日本は生き延びていくべきだという主張でした。その示唆する内容は説得力を持っているように私には思われました。
 そんな時に、大阪で東アジアにおける法治教育に関する国際シンポジウムが行われました。闘龍灘さんがうまく会議を仕切って、それぞれの登壇者が内容的に深い示唆を与える発表が多かったのですが、私は東アジアの学校教育において共同で連携しながらそれぞれの国の事情はありながらも研究を深めていることに大きな意義を感じることでした。東アジアは大きな経済圏に発展しつつある中で、学校教育も同様につながっていくというのはまさしく時代に合っていると思ったのです。しかも中国の法治教育に注目し、その教育についてそれぞれの国の研究者が意見交流するというのは、中国を中心とした経済圏の在り方と似通っていました。
 私たちが取り組んでいる東アジアとの共同研究は、時代の流れに合った大事な取組であると確信することでした。

[PR]
Commented by 闘龍灘 at 2017-12-26 12:20 x
こんにちは。
国際シンポジウムお疲れ様でした。

いろいろとやっていたら研究メンバーのみなさんと充分に話すことができずにすみませんでした。

いつものメンバーだけでなく,新しいメンバーやこれまでつながりの無かったかたともシンポや懇親会を通じて交流できたら何よりです。

参加者には博士課程の院生も多く参加してくれ,留学生が多かったのもよかったと思います。ここでのつながりが新たな研究へとつながることを期待しています。

今年も残り僅かとなりましたがよいお年をお迎えください。ちょうど忘年会にもなってよかったです。

今後とも何卒よろしくお願い申し上げます。
by shin-pukupuku | 2017-12-26 10:35 | | Comments(1)

なにやら思いついたことをつれづれなるままにⅡ


by shin-pukupuku
カレンダー
S M T W T F S
1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28