カテゴリ:教育関係( 437 )

学校では…

 本日は終業式ですね。小学校・中学校をはじめ、子どもたちも先生達もウキウキする時期です。解放感あふれる楽しい時期だと思います。
 この時期は日射しも強くなって夏を感じさせる日々が続きますが、東北でもこの10年、暑さがきびしくなっているようです。先日のテレビ報道では、10年前の7月の仙台市の平均気温より、5~7度高くなっているとのことでした。これも温暖化の影響だと思います。びっくりしました。
 それでも、自宅でまだクーラーを使用したことはありません。夜は22度ぐらいにまでなるので、むしろ寝るときは寒いぐらいです。鹿児島のあの蒸し暑さは、東北にはありませんね。夏を過ごすのは、やはり東北に決まりという感じです。
 昨日の報道では、宮城県の教室に設置されているクーラーの割合は8%ほどで、全国と比較すると下から三番目ということでした。耐震補修とかに予算がかかるということでしたが、宮城県は基本的にそれほどクーラーはいらないのではないかと思うほどです。しかし、次第に暑さがきびしくなっている状況を考えると、クーラー設置を考えていく必要がありそうです。快適な環境で子どもたちには学習を進めてもらいたいと思います。同様に、先生方の職場環境の改善も必要なことでしょう。授業中に汗をかきながら教えるというのは、どうかなと思います。シャツを何枚も着替えて授業していた頃を思い出します。

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by shin-pukupuku | 2017-07-20 09:53 | 教育関係 | Comments(0)

同じようにはいかぬ

 ある町の教育委員会と連携をとって、中学校版の歴史教材資料集を作成しています。真似ようとしているのは、もちろん、あの県社研の歴史資料集です。昨日は第1回の会議を開きました。
 私がプロジェクトの代表をしていますので、昨日は企画書の提案をしました。15ページほどの簡単な教師用の資料集を提案したのですが、各時代ごとに項目立てて、担当者を割り振り、夏休み中に頑張ってもらおうと思っていました。ところが、その計画に対して拙速すぎるという批判の声が上がりました。
 私としては、各担当者がそれぞれの時代に合った歴史的な内容を自分なりにリサーチして記事にしてもらおうと思っていました。県社研ではそれが可能でした。各時代のそれぞれの内容については、各担当者に任され、記事を書いてきた後に議論を経て、修正したり変更したりした記憶があります。
 よく考えてみると、県社研でそれが可能となったのも、それぞれの担当者は地域の歴史に造詣が深く、担当者の力量に任せておけばなんとかなるという見通しがあったからなのでしょう。
 ところが、昨日の会合では、私の甘い見通しに対しての指摘でした。各担当者は、もう少しリサーチしてから、議論して担当部分を決めたいということでした。私は当初、何を主張しているのかがよくわからず、その指摘が把握できませんでした。詳しく説明してもらって、やっと真意がつかめた次第でした。
 第2回目は9月中旬となりました。当初の予定では来年の3月に完成させたいと思っていましたが、今の感じでは2年後になりそうな予感もしてきました。そのために新たな研究費を探す必要も出てきました。あてはありますが、これを研究として成立させるためには不安な点もあります。事は考えたように順調に進まないようです。

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by shin-pukupuku | 2017-07-19 06:53 | 教育関係 | Comments(0)

MMマガジン8号ー水泳の授業での飛び込み事故

 MMマガジン8号が掲載されました。長文だし、判決書の文言を使用しているところもあるので、おそらく小学校の先生方の読者は、読まずにそのままということも多いと思われますが、私はそのうちに本にしたいという一心で毎月頑張って書いています。どこか、出版してくれるところはないのでしょうか。
 ついでに、非常勤先の昨日の授業で、この原稿を紹介しました。ちょうど朝日新聞のスポーツ欄に同じテーマの記事が載っていました。タイムリーだったので、授業で解説することでした。

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□■□ MM小学校教師用ニュースマガジン□2241□
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判決書事例で学ぶ安全教育 第8回 
 ~学校事故への教師対応の学びのために(3)~  
           
1.はじめに

 今月号は学校事故への教師対応についての学びとなる判決書事例の3回目です。
 第1回目は「昼休み中のケガ」に焦点化し、前回の第2回目は、特別教室における授業での事故の事例として、理科実験中の火傷事故を取り上げました。今回はプールでの水泳授業の時に起こった事故を事例として取り上げたいと思います。
 プールでの水泳の授業は、楽しみにしている子どもたちが多いですね。そのために少々興奮気味になって羽目を外してしまいがちになってしまいます。
 この事故は、小学校6年生の児童が水泳の授業中、全体練習終了後の自主的練習中に、プールサイドから逆飛び込みをし、底に頭を打ちつけて重傷を負った事故です。この事故により児童は両下肢完全麻痺、左上肢完全麻痺などの後遺障害が残ってしまいました。
 いったい、水泳授業のどこに問題があったのか、教師ははたして責任を問われたのか、水泳授業で教師はどのような対応をとるべきなのか。
 判決書事例は、松山地方裁判所平成11年8月27日の判決を取り上げます。

2.事件の概要

 この小学校では、職員会において、体育主任であるC教諭が作成した水泳指導実施計画に基づき水泳指導を行うこととなり、市教育委員会作成の「水泳等の事故防止について」、C教諭作成の「水泳(スタート)の指導について」と題する各書面が職員に配付された。
 配布された書面には、水泳の授業に関する指導上の注意事項が記載されており、飛び込みによる頭部の強打等の防止に万全を期することが記載されていた。
 六年生の水泳実技授業は、二組の担任兼体育主任であるC教諭を中心に他の担任教諭四名が児童の指導にあたる五クラス合同による形式をとっていた。水泳実技授業開始にあたって、担任教諭が、各クラスごとに口頭による指導をした後、実技授業が行われ、スタートの練習もなされていた。
 負傷したAは、スイミングクラブに入会し、クロールの判定テストにおいて、正式スタートができると認定され、クラス対抗リレーでもアンカーに起用され、逆飛び込みで入水したこともあり、本件事故時以前にも逆飛び込みを行っており、逆飛び込みによってプールの底に頭部を打ったり鼻を擦ったりした経験はなかった。
 事故当日、水泳の授業が開始され、全体でターンの練習等が行われた後、プールを五つの区域に分けてクラス別の指導が行われることになった。B教諭(当日は水着を着用していなかった。)は、プールサイドから三組の指導を担当することになり、クラスの児童に対し、更にターンの練習を行わせた後、授業の終了間際になって、児童らをプールサイドに上げ、「苦手な泳ぎを練習しなさい。」と指示を出した。その際、特に、スタートの練習を口頭で禁止することはしなかった。六年三組の児童の中には、B教諭の指示を自由に泳いで良いと理解した者もあった。
 三組の児童は、再びプール内に入り、それぞれ泳ぎの練習を始めたが、その状況は、潜ったり、飛び込んだり、プールサイドで休憩したりするなど、統一がとれた状態ではなかった。
 B教諭は、プールサイドから児童らの状況を見ていたが、三組の児童である二人から飛び込みの指導を求められた。そのため、両名に対し、まず、プールサイドから足飛び込みを行わせ、一旦プールサイドに上げて、足や手の動かし方を説明をした後、二回目の飛び込みを行わせ、さらに、三回目の飛び込みを行わせた。
 Aは、プール内で同じ三組の児童であるFと「何をしようか。」などと話をしていたが、プールサイドから飛び込む同級生がいたことから、「飛び込んでいいんかな。」、「見あいこみたいな感じで飛び込みをしようか。」などと話し、Fと交互に飛び込みを行うことにした。そこで、まず、Aがプールサイドから、プール内の児童がいない空間を見つけて逆飛び込みを行い、次いで、Fが同様に飛び込みを行い、プール内で互いに「どうだった。」、「良かったよ。」などと話したが、B教諭から何の注意も受けなかった。さらに、「もう一回飛び込む。」、「じゃあ、飛び込もうか。」などと話し、Aが、一回目とほぼ
同じ位置(水底からの高さ1.28メートル)から逆飛び込みを行ったところ、プールの底に頭部を激突させて本件事故が発生した。
 B教諭は、飛び込みの指導を求めてきた二人の指導に気をとられ、Aらが飛び込みをしていることに気付かなかった。その後、B教諭は、指導を求めてきた二人が三回目の飛び込みを行った直後に、Aが入水したところを目撃したが、Aがそのまま浮かび上がってこなかったことから異変を感じ、プール内の付近にいた児童らに指示してAをプールサイドに引き上げさせた。そして、Aは、B教諭やC教諭らにより一旦保健室に運ばれた後、救急車により病院に運ばれた。
 
3.判決の内容

 判決結果は次の通りでした。なお、原告はAと保護者、被告は小学校設置・管理者である地方公共団体です。

 主文
 一 被告は、原告Aに対し、金五五三四万八二一一円及びこれに対する平成五年七月一六日から支払済みまで年五分の割合による金員を支払え。
 二 被告は、原告Aの保護者に対し、それぞれ金一三〇万円及びこれに対する平成五年七月一六日から支払済みまで年五分の割合による金員を支払え。
 三 原告らのその余の請求をいずれも棄却する。
 四 訴訟費用はこれを五分し、その二を被告の負担とし、その余を原告らの負担とする。
 五 この判決は、第一、第二項に限り、仮に執行することができる。
 

4.学校・教師の対応

 判決では、学校教師の過失が認定されています。いったい学校教師のどこに問題があったのでしょうか。
 裁判官はその理由を次のように説明します。

「自主的な練習を行わせる場合、担当教諭には、水泳の授業が直接児童の生命・身体に対する危険を包含していること、特に、小学六年生という危険に対する判断能力の未熟な低年齢の児童を指導していることに鑑み、やや解放的になる児童の心理状況をも考慮し、クラス全体の児童の動静を絶えず確認し、安全確保のために十分な配慮を行うことが要請されていると解される。
 そして、B教諭は、クラスの二人から飛び込みの指導を求められるや、自ら飛び込みの方法を説明しながら両名に飛び込みを行わせているのであるから、自主的な練習時間中に、一部の児童に飛び込みを行わせる以上、自らの指導監督の及ばないところで他の児童が飛び込むことのないよう絶えず確認し、事故の発生を未然に防止すべき注意義務を負っていたというべきである。ところが、B教諭は、プールサイド上において、クラス全体の児童の動静を確認するのに何ら支障がなかったにもかかわらず、二人の指導のみに注意を奪われ、AとF等が飛び込みを行っていることを看過し、これを制止しなかった結果、自らの
指導監督の及ばない状況のままで、事故が発生したのであるから、注意義務違反を免れることはできず、本件事故の発生につき過失があったと認められる。」

 裁判官の判断をみなさんはどのように考えるでしょうか。
 教師は授業において個別指導を日常的に行います。教室においては、個別指導に集中しているときは周囲の状況がおろそかになることもあると思います。しかし、教室ゆえに周囲の騒ぎが大きくなってきたときはすぐに気づき注意指導もできます。ところが、プールでは教室と同じような教師の姿勢では適切ではないということでしょう。プールでの水泳の個別指導では、常に周囲の状況に気を配らないといけないということなのだと思います。
特に自主的な練習時間については、その場を離れることは論外です。やむなく離れるときは、他の教師にかならず管理監督を依頼して安全保持に努めるべきです。個別指導に時間を割くときも周囲の児童らの状況に目配りする必要があります。泳ぐ音で状況把握がむずかしいということも頭に入れながら、時々周囲の状況を目視し動静を確認し、児童らの安全配慮に気をつける必要があるようです。
 それでは、自主的な練習時間にはその危険性ゆえに飛び込みを禁止すべきなのか。そのことについては裁判官は判断をしていません。あくまでも個別指導の際の見ていないところでの飛び込み禁止であり、教育の専門家としての学校・教師に判断を任せています。

5.何を学ぶべきなのか。
 本判決書では、まず第一に、水泳の授業においては、飛び込みについて丁寧な指導を重ね、飛び込む際は見守りを強化し、管理監督をしっかりと行うことが教師に求められることを教えてくれています。水泳の事故において飛び込みは険性が高いことを認識し、学校教師にとって安全保持義務が高度に問われているということを学ぶことができます。特に、自由に泳がせる時は、走ってきて飛び込んだり、危険な飛び込みをしないように注意を喚起することが求められるということです。
 次に、児童達に対しても、水泳の飛び込みで半身不随になった児童が存在することをこの判決書を通して児童生徒に教えることができます。この事例を学んだ児童は、飛び込みについて安全性を考えながら、水泳を楽しむことができるようになることでしょう。
 次回は、学校事故の中でも熱中症に対する教師対応について見ていきたいと思います。

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編集者の心に残った言葉



児童達に対しても、水泳の飛び込みで半身不随になった児童が存在することをこの判決書を通して児童生徒に教えることができます。



とても残念な事故ですが,決して特別な例ではないと思います。
私もたまたま,こういう事故にはなりませんでしたが,水泳指導中には,ひやっとした一瞬を何度も経験しています。
水泳はとても楽しい教材ですが,命の危険と隣り合わであることを忘れず,安全を何より優先して指導を行いたいものです。
職員研修で,上記の原稿を読み合わせることは,とても有効だと思います。
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by shin-pukupuku | 2017-07-13 04:23 | 教育関係 | Comments(0)

コメント

 先日、読売新聞から取材されたコメント、検索したら載っていました。


新潟で自殺の中2、複数の教職員にいじめを相談

(7/3)

 新潟県新発田市の市立中学2年の男子生徒(当時13歳)が6月に自殺した問題で、市教育委員会は3日、男子生徒が担任教諭など複数の教職員にいじめ被害を相談していたと発表した。

 学校全体では相談に関する情報が共有されず、校長は記者会見で「いじめと見抜けず、適切かつ組織的な対応ができなかった。尊い命を救うことができず申し訳ない」と陳謝した。

 市教委が生徒約70人や全教職員に行った聞き取り調査によると、男子生徒は複数の同級生から嫌なあだ名で呼ばれたり、悪口を言われたりするいじめを受けていた。同級生の多くが今年5月以降、いじめの様子を見聞きしていたという。1年生の終わり頃にいじめが始まったと説明する生徒もいた。

 男子生徒は5月中旬、定期的に行われる担任教諭との面談でいじめ被害を相談。担任はその場で「気になるなら、もう一度相談するか」と尋ね、「いいです」と言われたため、深刻ではないと判断した。

 前後関係は不明だが、他の複数の教職員も、男子生徒から立ち話で相談を受けたのに校長らへ報告しなかった。あだ名で呼ばれるなどして追いかけられた状況を鬼ごっこと認識したという。生徒は6月25日、首をつった状態で見つかった。

 市は、いじめと自殺の因果関係などについて、第三者委員会で調査する方針。

 いじめ問題に詳しい石巻専修大の新福悦郎教授(学校教育学)は「生徒の『いいです』との言葉をうのみにし、学校全体で把握していなかったのは組織として問題がある。生徒が自ら命を絶つ事例が多発している中、教師側が学習していないのではないか」と指摘した。
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by shin-pukupuku | 2017-07-12 05:35 | 教育関係 | Comments(2)

小中一体型の学校のメリット

 昨日は、ある自治体の総合教育会議を初めて傍聴しました。近くの研究室の先生から勧められたからです。教育行政についてはこれまでほとんど学んできませんでしたので、たまには体験することも大事かなと思いました。
 傍聴人として聞いていただけですが、興味深い話もいくつかありました。その一つがタイトルの件です。ある近くの学校を、小中一体型の学校に変えようという話ですが、教育委員からそのメリットはどこにあるのかという質問が出されました。そしてそのメリットが保護者に伝わっていないのではないかというものでした。教育長は、一般的な話としてのメリットを説明しました。しかし、その地域のメリットの特性については、説明不足だったかもしれないという答弁でした。
 私は、小中一体型の学校は、まず第一に中1ギャップの解消を目的に、学校不適応の生徒たちを出さないためのシステム上の工夫としてできてきたと思っています。そして、メリットとして考えられるのは、やはり「知・徳・体」の三領域における生徒たちの向上の可能性が考えられるからでしょう。さらに、被災地ゆえに、一人一人の子どもたちの心の成長を見守っていける先生たちの目が増えるということも考えられることでしょう。いずれにしろ、その意味はあくまでも結果論として出現する可能性があるということでしょう。そのことを保護者にアピールすべきなのだと思いました。しかし、結果論で証明するというのも、先生方にとってはきびしいものがありそうです。自然とそのような結果になるというのがいちばん善いような気がしますが、下手をすると効果がなかったということも大いにありそうです。
 すでに結論は出ているようですが、メリットが多く出れば子どもたちも保護者も報われるだろうなと思いました。少なくとも、合理化による一体型ということにならないことを期待したいものです。

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by shin-pukupuku | 2017-07-05 05:35 | 教育関係 | Comments(0)

「大丈夫です」は「大丈夫ではない」

 某新聞社から、いじめ自殺についてのコメントをもとめられました。いじめ自殺した生徒は、担任の先生との相談に、「もう大丈夫です」と答えたということでした。それを理由にして、それ以上いじめ調査をしなかったということでした。
 私は、「もう大丈夫です」という生徒の言葉をそのまま鵜呑みにしてはいけないこと、これまでのいじめ自殺の事例でもこれまで何度もそのような発言があったこと、そのために教師は具体的な事例を通していじめ対策について学ばなければならないことを説明しました。ついでに、教師の多忙な状況も、被害者の生徒の言葉を鵜吞みにしてしまうことを説明しました。
 コメントをもとめた女性記者は、なぜいじめ自殺がこれほどまでに続くのかということに対して怒りをもって聞いてきました。おそらく先生方のいじめ防止のための対応不足と研修不足が背景にあるのではないかと思っているようでした。
 15分ほど、話をしましたが、はたしてどの部分がコメントとして採用されるのでしょうか。少し不安です。


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by shin-pukupuku | 2017-07-04 05:14 | 教育関係 | Comments(2)

保育所実習と小学校・中学校実習の考え方の違い

 なぜ、こんなに実習生に対する考え方が違うのか、不思議でなりません。
 小学校や中学校では、実習生がきちんと授業ができたり、教育指導ができたりすることはまずないだろうという前提で実習生に現場の先生方は接していると思います。そのために、実習生を現場で育てるという考え方があり、指導案がうまく書けなくても、授業がうまくいかなくても、それも大事な経験の一つだということで受け止めながら指導していると思います。そのために、実習生は実習を通してより一層、教師になりたいという意志を高めていくのだと考えます。
 ところが、保育所実習では、「保育士になりたいという強い思いがあれば、苦難を乗り越えられる」という現場の考え方があり、実習日誌や指導案についても、できて当たり前という姿勢を感じます。そのために、なかなか慣れていない実習日誌や指導案作成に実習では時間をとられ、睡眠時間を削りながらやっているという状況です。必然、先生方の要求水準も高く、「なぜ養成校できちんと教えていないのか」という批判を養成校側は受けることになります。実習後に、進路変更をしてしまう学生が出てくるのは、必然なのかもしれません。
 昨日は、仙台での会議で、実習先の保育所所長から耳に痛い話をかなり聞かされました。保育士は一日のなかで油断する時間はほとんどなく、また実習指導に時間をなかなか割くこともできませんので、小中とは違ってくるのかなと思いますが、それにしても両者の違いを感じてしまいます。
 帰り際、車の中で溜息ばかりをついてしまう自分がいました。

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by shin-pukupuku | 2017-06-23 09:23 | 教育関係 | Comments(0)

中学校と高校の教育実習の違い

 最近、高校の教育実習を終えた学生に、来年度経験する後輩たちに向けてその体験談を報告してもらいました。私の中では15分ぐらいと思っていたのですが、やはり語りたいことがたくさんあったのでしょう。気が付くと30分過ぎていました。実習先の校長が「教師に必要な力は聞く力である」という話に納得したと言っていましたが、実習生自身もしゃべりまくっていました。
 質問として出たのは、生徒たちとのコミュニケーションでした。ところがその実習生は、高校では生徒たちと語る機会はほとんどなかったと言っていました。学級でのあいさつも30秒ぐらいで、最後のお別れの挨拶も30秒だったと述べていました。
 それを聞いて、やはり中学校と高校は違うなあと改めて思うことでした。中学校では生徒たちとの触れ合いがたくさんあり、コミュニケーションを深めることも教育実習中の学びの重要な柱です。ところが、高校では教育の基本的なベースとなるコミュニケーションではなく、教科指導が優先されるというわけです。
 上記の話を聞いて、私は、中学と高校の免許をとる学生は、中学校で実習すべきだと思いました。実習では、教科指導だけでなく、教育の基本的な営みを学ぶことが重要だと考えます。生徒たちと授業だけでなく、それ以外の場でもコミュニケーションをとり、一人の人間の思いや考えに触れ合う機会がそれ以後の教師になっていく上で貴重なものになるでしょう。
 自分自身の実習体験では、高校でしたが、何人かの生徒たちと話をした記憶があります。また、ロングホームで20分ぐらい学生生活に語った記憶があります。その時、生徒たちは大いに笑ってくれました。それを今でも覚えているというのは、コミュニケーションの体験がやはり教師になる上で、貴重なものであったということだと考えています。

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by shin-pukupuku | 2017-06-22 09:21 | 教育関係 | Comments(0)

MMマガジン7号ー学校事故

 もぐもぐマガジン(小学校教師向け)に連載第7号が掲載されました。

判決書事例で学ぶ安全教育 第7回 
 ~学校事故への教師対応の学びのために(2)~  
           
1.はじめに
 今月号は学校事故への教師対応についての学びとなる判決書事例の2回目です。
 前回は「昼休み中のケガ」に焦点化し、小学校2年の女子児童が、昼休みの休憩時間中に、一輪車に乗っていた男子児童に後方から衝突され、傷害を負った事例を取り上げました。今回は、授業中の事故について紹介します。特別教室における授業での事故の事例として、理科実験中の火傷事故を取り上げたいと思います。
 この事故は、東京都内の小学校6年生の学級で起こったものです。
 理科の実験中に女子児童にアルコールランプのアルコールが衣服に飛び散り、衣服が燃え上がったというものでした。理科の担当教諭がすぐにこれを消し止めたのですが、火傷を負った女子児童へのその後の対応が特に問題になった事件です。
 前回紹介した一輪車の事故でも、ケガをした女子児童への対応は問題になりました。ケガの治療のために女子児童は保健室に向かったのですが、養護教諭は出張中で、治療したのは上級生の児童でした。けがについての情報も担任まで届かず、帰宅した後に吐き気をもよおし、病院に急送されたというものでした。
 訴訟になる学校事故は、共通して学校側の対応に問題があります。特に学校事故では、事故後の初期対応についての過失が問われる事例が多いようです。
 そこで今回は、学校事故について、特に「特別教室における授業での事故」を取り上げ、過失と認定された事故後の初期対応の事例を学ぶことで、今後の教師の対応のあり方を考えていきましょう。
 判決書事例は、東京地方裁判所八王子支部平成13年9月27日判決を取り上げます。

2.事件の概要
 校舎二階理科実験室内において、六年生を担任するD教諭の指導のもと、「炎について」(ロウソクの炎とアルコールランプの炎の違い)の理科の実験を行っていたところ、Aと同じグループに属し、同じ実験をしていたBが、アルコールランプの火をロウソクに移そうとして、アルコールランプを傾け、ロウソクに近づけるという不適切な行為をしました。すると、アルコールランプの火口部分が、器内のアルコールと炎を結ぶ芯の部分と共に外れ、これが勢いよく飛び出し、机上に落下しました。また、Aの衣類等にアルコールが飛び散り、炎が燃え移ってしまったのです。
 机間巡視していたD教諭が本件事故に気付いたときには、Aの衣服は燃え上がり、同教諭がこれを消し止めたものの、Aは、顔面、首、手、耳等に重篤な火傷を負ってしまったという事件です。
 
3.判決の内容
 判決結果は次の通りでした。なお、原告はA、被告はBの両親及び小学校の設置・管理者である地方公共団体です。
 
 一 被告らは、原告に対し、各自四二三九万四七三九円及びこれに対する平成一一年一月二七日から支払済みまで年五分の割合による金員を支払え。
 二 原告のその余の請求をいずれも棄却する。
 三 訴訟費用は被告らの負担とする。
 四 第一項は仮に執行することができる。
 また、この裁判は被告の地方公共団体が上記の判決を不服として東京高等裁判所に控訴し、和解が成立しています。

4.学校・教師の対応
 判決では、学校教師の過失が認定されています。いったい学校教師のどこに問題があったのでしょうか。
 この事故について、裁判所はD教諭の職務上の過失を認定しています。アルコールランプの構造上、これを斜めにすれば、火災事故の生ずるおそれが極めて強く、事故の発生を阻止する義務が存するにもかかわらず、その義務を怠った過失があると認定しているのです。Bによる悪戯的な扱い方によって、事故は発生してしまったのですが、授業中の理科実験ということで、安全保持義務が高度に問われたのです。授業中に事故が起こらないようにするための、教師による管理監督はとても重要であるということです。
 また、この裁判では、学校側の事故後の対応が問われています。
 Aは、この事故によって、顔面、頸部、両手に外貌醜状障害を負うに至りました。
 事故によってAの傷害、後遺症が重くなったのは、学校側の事故後の初期対応に問題があったとされました。
 事故後すぐに救急車を呼ぶことをしませんでした。保健室で医療に素人である学校職員に対処させ、病院に搬送するに当たって、その学校職員の自動車で、学校に距離的に近いT病院へではなく、より遠いS病院に搬送しました。しかも、そこでは皮膚科の医師が不在でした。そのため、漫然と何らの措置を施すことなく、無為に時間を過ごすこととなったのです。
 学校から電話連絡を受けた母親が病院に駆けつけ、T病院への搬送を強く要請したため、漸く同病院に再搬送しました。しかし、それまで一時間ほどもAは何らの手当も受けられずに放置されたため、後遺症が重くなったと裁判所は認定したのです。
 なぜ、学校側は救急車も呼ばず、学校職員に初期対応させたのか。また、なぜ学校職員の車で近くの病院ではなく、遠くの病院を選んだのか。
 判決書の中では、その点についての記述はありません。
 ただ、被告となった自治体は、学校教師の過失認定の是非については一切争っていません。つまり、学校教師の過失はあったという前提での裁判となっているのです。

5.何を学ぶべきなのか。
 本判決書は、まず第一に、授業中の学校事故は学校教師にとって安全保持義務が高度に問われるということを学ぶことができます。悪戯なBだけが責任を問われるのではなく、それを管理監督できなかった学校教師の責任が問われるということです。
 では、事故を防ぐためにはどうすべきなのか。実験前に児童に対して十分な注意指導が必要であり、実験中の管理監督が求められるということでしょう。
 次に、事故後の対応が大事になるということです。この判決書では、火がついた時にすぐに消化にあたったD教諭の対応は適切なものだったと思われます。
 問題はその後に、すぐに養護教諭に応急処置をお願いし、救急車を呼び、近くの皮膚科がある病院へ運んでもらうことでした。
 各学校では、事故が発生した時のマニュアルを作成し、準備していると思われますが、実際に事故発生となったときに、そのマニュアルをもとにして適切な対応を組織的にとっていくことが求められているのです。
 次回も、別の事例をもとにして、学校事故に対する教師対応について見ていきたいと思います。


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by shin-pukupuku | 2017-06-20 06:26 | 教育関係 | Comments(0)

中学校教育実習巡回指導

 本日は、中学校の巡回指導に行ってまいりました。
 電車が駅に着いたのが15分前で、そこから慌ててその中学校へ向かったのですが、ぎりぎりセーフ。汗だくだくで実習生の授業を参観しました。
 授業科目は理科。しかも実験。私はまったくわかりません。教育内容ではなく、中学生の様子を見ていました。中学生といっしょにいると、昔を思い出してしまってどことなく落ち着くから不思議です。中学生たちも落ち着いて授業を受けていました。理科の実践は、アクティブラーニングですので、子どもたちも飽きることはないですね。
 それでもいろいろと気付いたことはあったのですが、授業後の担当の先生との指導の時間では、ほとんど私は指摘をしませんでした。指導教官の先生が一生懸命教えておられるのがわかったからです。この先生にお願いしておけば大丈夫だなと思いました。私が指摘するということは、その先生の指導が問われるということにもなりますので、私はむしろ褒めることに徹しました。
 あっという間の1時間30分でしたが、充実した時間となりました。

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by shin-pukupuku | 2017-05-29 13:59 | 教育関係 | Comments(0)