カテゴリ:映画( 356 )

 タイトルの映画を見ました。
 頭を休めるにはとても面白い映画でした。韓国映画です。音響施設の整った立川の映画館で見ました。そのために、座席が揺れるような音の感覚がありました。
 この映画は、パンデミックとゾンビ映画を混ぜ合わせたような内容で、それに韓国の新幹線車両という場面設定をして、観客を楽しませてくれます。しかもストーリーは予想を超えるもので、韓国映画の面白さを教えてくれています。日本映画は勧善懲悪の話が多いのですが、韓国映画はそれをさらに超えて、主人公まで死んでしまうという予想外のストーリー展開していくのです。
 映画の中には、いくつかの語りかけるものもありました。家族愛を中心に、支え合うことの大切さを教えています。それは、韓国社会の格差社会による差別と分断に対する警告と見ました。
 映画館に到着したら、いちばん時間帯が合っていたのがこの映画でしたが、なかなか面白いエンターテインメント作品でしたよ。

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by shin-pukupuku | 2017-09-22 05:15 | 映画 | Comments(0)

映画「ダンケルク」

 私は若い頃から戦争映画は好きなジャンルの一つです。人が殺されるシーンを見るのは、かなり心が痛むのですが、戦争とは何かを考えるときに、映画のシーンに身を置いて、生と死について切実感をもって考えることが好きなのかもしれません。
 タイトルの映画は、これまでとは映画の作り方そのものが違うようです。一般的な映画では、主人公の人間ドラマを描きます。そのために、戦場になる前の生活や人間関係がとても大事にされます。それがあるからこそ、観客は主人公に共感し、感動し、涙を流すのだと思います。たとえば「はだしのゲン」を例にあげると、原爆投下までにゲンの家族の様子がかなり克明に描かれていますよね。あのシーンがあるからこそ、観客は原爆によって一つの家族が失われる悲しみを実感するのだと思います。
 ところが、この映画は、まったくそのような場面はありません。描こうとしているのは戦場の場面のみ。しかもかなりリアルに描かれています。特に海に沈むシーンは自分自身が海底に引き込まれ息ができないような状況になります。つまり、戦場の臨場感をこの映画は描こうとしています。映画を見ている人は、まさしく戦場に足を踏み入れ、自分自身が兵士となってダンケルクを脱出しようとするのです。
 そのために、この映画では一人の人間があまり丁寧に描かれていません。私はこの手法には反対です。やはり個人として戦争を描くべきだと思います。戦争は国と国の戦いであるわけですが、その実像は個人のいのちや人権が奪われ、家族を失う悲しいものなのだということを描くことが大事だと感じています。
 この映画の監督は、戦場の現実を描くことに成功していますが、人間を描くことに成功していないと思います。一つの命があっけなく奪われるのが戦争であることは映像で教えてはくれていますが、人々の感情まで届いていません。

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by shin-pukupuku | 2017-09-09 17:39 | 映画 | Comments(0)

人生の幸せとは…

 今朝も朝ドラ「ひよっこ」を見ていました。その中で、子ども時代の姿を思い起こすシーンがありました。それを見ながら、人生における幸せな時期というものを、考えました。
 今にして思えば、やはり子育てで忙しかったころが実はいちばん充実していたなあと思います。特に子どもが小さいときは、毎日が大変でしたが、楽しかったなあと思います。いっしょに公園に行って遊んだり、プールで泳いだり、図書館で本を読んだり…。自分の中では毎日の仕事で多忙感はありましたが、当時を思い出すとあの時期がもっとも幸せだったなあと改めて思います。しかし、当時はそんなことはつゆも思わず、過ごしていました。日曜日の朝、馴染みのパン屋に向かい、目覚ましパンという目玉焼きがついたパンを注文し、家族でふるさと考古館前の公園でいっしょにそのパンを食べていたあの時間がなつかしくて仕方ありません。
 本日の朝ドラ「ひよっこ」は、一つの場面でそんなシーンを思い起こしてくれました。そういえば、アパートの住民がいっしょにそうめんを作り食べているシーンがありましたが、共同体の良き部分を見せていると思います。あのような状況が東京でもあったとは思えませんが、このドラマは日本人の持つ共同体意識の良さも表現しようとしているのでしょう。それはつきつめると、現在の無縁社会に対するアンチテーゼなのだと思われます。
 いろんなことを考えさせてくれた本日のドラマとなりました。

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by shin-pukupuku | 2017-09-05 09:45 | 映画 | Comments(0)

「関ケ原」を見ました。

 タイトルの映画を見ました。160分の大作です。
 たしかに最後はスケールが大きくて、見どころはたくさんあるのですが、見終わった今振り返ってみますと、結局何を伝えようとしているのかがよくわかりません。
 おそらく、義にこだわった石田三成の戦いぶりと勝者が結局義になるということを見てほしかったのでしょうか。歴史は勝者によって描かれますが、これまで敗者の石田三成の立場から描いた作品はほとんどなかったと思います。原作は司馬遼太郎のようですが、関ヶ原の戦いを描くという意味では、これまでにないオリジナリティがあったのかもしれません。
 戦国時代に対してマニアックな方も増えていますし、「歴女」も増えてきている中で、わずか5時間余りで終わった戦いにも関わらず、天下分け目の決戦と言われた関ケ原を描くということ自体が、社会的に注目を集めることも期待していたのでしょう。
 ちなみに、島津の様子も場面場面で出てきました。それだけでも、描き方に興味を持つことができましたが、どことなく消化不良を感じるのは私だけでしょうか。

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by shin-pukupuku | 2017-09-02 17:09 | 映画 | Comments(0)

 映画の舞台は加計呂麻島です。ストーリーは、後の小説家島尾敏雄と島尾ミホの戦時中の恋物語の話ですが、島尾敏雄が書いた『死の棘』でも、特攻隊長として加計呂麻島に赴任してきた島尾が、死を覚悟しながら、加計呂麻島で小学校の先生をしていたミホとの出会いについて、書いていた場面があったと記憶しています。そして、その恋は、まさしく「生」と「死」のはざまにありました。特攻隊長であった島尾は、おそらく自分が死んでいくことを覚悟していたのだと思います。そんな中で、ミホとの恋はあったわけです。
 当時の島尾の立場で考えると、まさしく「生」と「死」を身近に感じていたことでしょう。戦況がきびしくなっていく中で、その死は目の前にせまっていました。ミホとの恋は、あきらめざるべきものだったのだと思います。
 映像を見ながら私が感じたのは、音でした。どの場面でも、加計呂麻島の自然の音が聞こえていました。鳥のさえずり、虫の音、風に揺れる森の音、そして海の波の音。おそらく、この音が「生」を強く印象付けることに成功していました。それは、裏を返せば、「死」をクローズアップさせるのです。
 出演者は、満嶋ひかりと永山絢斗。二人の演技力に重きをおいた作品でした。しかし、映画のテンポとしては、ゆっくりしたものであったために、私にとっては少し疲れるところもありました。
 加計呂麻島は私が最初に赴任した学校のあるところです。加計呂麻島の風景や海の様子などは、すごくなつかしい感じがしました。しかし、映画の舞台となったところはおそらく別のところで撮影されていたと思われます。
 呑之浦の特攻隊基地については、離任する時期になってやっとわかったことでしたが、このことを当時の子どもたちに伝える力量がなかった自分が残念でたまりません。最初の組合教研で報告したレポートは特攻隊の実践でしたが、内容は知覧の特攻隊を想定したものでした。なぜ、身近な地域にあったこの特攻隊を伝えなかったのか、当時の子どもたちに申し訳ないほどです。
 映画としては、次第に登場人物の心境が見る人に迫ってくるという設定になっていたように思います。72年目の夏に、見る映画の一つではあったと思います。原作の梯久美子は、なかなか良き作品を発表していると思いました。今後も注目したいと思っています。

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by shin-pukupuku | 2017-08-31 09:40 | 映画 | Comments(0)

「奇跡の教室」を見て

 闘龍灘さんやあまのじゃく氏に影響を受けて、タイトルのDVDをレンタルしてきました。
 ところが、部屋のレコーダーが壊れてしまったようで、テレビで見ることができず、やむなくパソコンで見ることとなりました。イヤホンをつけようとしたら、今度はそのイヤホンがおかしくなっていたようで、音声はパソコンから流れる小さな音だけとなってしまい、苦労しながら見ることでした。
 ところが、作品は感動的でした。お二人が進めるだけのある優れたものでした。感謝、感謝でした。
 私が考えたのは、自尊心を失いかけていた劣等生の高校生たちがいがみ合う多様な宗教と民族のクラスの中で、最初はやる気もなかったのに、なぜ、次第に熱心にアウシュビッツとユダヤ人虐殺の歴史的事実の学びに真剣に取り組むようになったのかということです。
 歴史と地理の担任の先生の努力はだれも否定しないでしょう。
 しかし、この映画はこの先生が特別なのではなく、どの先生も生徒たちを導くことができるのではないかと問いかけている気がしました。それは、歴史的事実を直視させ、その学びから生きている意味を問い返し、どのように生きていけばよいのかを見つめさせることの大切さです。
 キーとなった場面が2か所ありました。ユダヤ人虐殺の資料館を訪問したことと、強制収容所から生還した生存者の体験談です。特に体験談の話を聞く場面は、生徒たちの心を揺り動かしました。自分自身の生を感じ、当時の虐殺された一人一人の人々の思いを想像し、そしてその人たちのためにも自分自身の今と向き合って自分の生を大事にしながら生きていくことの大切さを学んだのだと思います。
 学びの中で巡り合った虐殺されたユダヤ人の名前を風船に書いて、最後、その風船を弔いながら飛ばしていくシーンは素敵でした。
 日本の歴史教育は、この実践のように自分自身の生きざまにせまる学びになっているのか、それを思いながら映画を見終えることでした。

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by shin-pukupuku | 2017-07-22 17:30 | 映画 | Comments(2)

涙が頬を…

 「いつまた、君と何日君再来」の映画を見ました。向井理の祖父母の話のようですが、感動しました。涙が頬を濡らすほどでした。
 何が感動を生んだのか。
 それは、市井の人が社会の中で貧しさに負けず、懸命に生きようとしているその姿に心惹かれたのです。人生とは何だろうか、幸せとは何だろうかーそのような哲学的な問いに対する答えもこの映画は準備していたように思いました。そのことを高尚な哲学者や、著名な人が語るのではなく、社会で挫折を繰り返し、貧しい暮らしを耐え忍んできた一人の市井の人が語ろうとするのです。幸せな時間というのは、実は日常的な生活の中にあり、物質的なもので満たされるものではないことを教えてくれています。二人は夢の中で世界一周の旅を語り合いますが、その夢は絵の中で満たされていくのです。
 映画としては直線的すぎるストーリーです。もう一工夫があるとさまざまな賞を取るかもしれません。しかし、私はこの直線的なストーリーで良かったのかもしれないと思いました。向井理の祖父母は、おそらくこのような映画になったことを驚きとともに、喜んでくれているのだと思います。

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by shin-pukupuku | 2017-07-02 06:08 | 映画 | Comments(0)

 タイトルの映画を見ました。イオンシネマでは、55歳以上は1100円という割引がありますが、初めて利用しました。映画好きにとっては、この上なくありがたい割引です。映画を見る機会も増えるかもしれません。
 さて、その映画ですが、殺戮シーンの多い戦争映画でした。リアルな戦場の様子を描いていたと思います。そこには、戦争の本質を描こうとするねらいがあったのかもしれません。軍隊は憧れるものではなく、殺し合いの場なのだということを教えてくれています。
 また、この映画では「良心的兵役拒否」がテーマになっていました。主人公は、銃を手にしない、人を殺さないという信念のもと、太平洋戦争のさなか、軍隊に入隊します。当然、軍隊においては、そのような兵役拒否者を受け入れようとはしません。彼は、軍法会議にかけられてしまいます。しかし、……。
 アメリカ社会が憲法のもとで、自由をいかに大切にしているかを伝えようとしている映画でした。寛容な社会がアメリカであること、そのために良心的兵役拒否者も軍隊において銃を持たず、人を殺さない衛生兵を受け入れたことを教えてくれています。それは、現在のトランプ大統領の不寛容社会に対する批判的な暗喩があるような気がしました。
 しかし、戦争シーンが沖縄戦で、殺し合う兵士が日本兵というのは、やはり見る方としては気持ちの良いものではありませんでした。戦場は、嘉数高地の戦いでしょうか。切腹シーンもありました。
 簡単に人が殺されるシーンが多数出てくる映画です。やはり、目を覆いたくなるシーンの多い映画でした。
 

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by shin-pukupuku | 2017-06-26 05:46 | 映画 | Comments(0)

 山田洋次監督作品「家族はつらいよ2」を見ました。前作も見ていましたので、第2作はどうなるんだろうかと期待を持って映画館に向かいました。
 いやあ、なかなかおもしろい作品でした。ベースは「コメディ」なのですが、社会に対する批判的なメッセージも織り込まれていて、さすが山田監督という感じでした。客も何度も大笑いしていましたが、感動するところでは感動するという感じでしょうか。寅さんの作品に通じるところがあるのだと思います。
 タイトル作品にあるように、この映画は現代における家族問題をテーマにした作品です。今ではめずらしい3世代同居家族が舞台になっているのですが、今回の作品では下流老人の問題や身寄りのない高齢者の問題がクローズアップしていました。
「70歳過ぎても働かざるを得ないこの国はいったいどうなっているんだ」
 その台詞は、まさしく社会問題を見事に映画化し、観衆に考えさせるものであったと思います。
 おそらく、また第3作は続くでしょう。ぜひ、ご覧になってください。

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by shin-pukupuku | 2017-06-11 09:46 | 映画 | Comments(0)

「花戦さ」を見て

 タイトルの映画を見ました。主役の池坊専好役の野村萬斎の演技力で成功している作品だと思いました。
 戦国大名であった織田信長や豊臣秀吉がなぜ茶の湯や生け花を大事にしていたのか、そこには血生臭い時代の中で、茶の湯や生け花がひと時の心の安らぎを与えてくれたからでしょう。この作品でも、生け花の魅力が映像の美を通して観客に語りかけてくれていたと思います。生け花の花のあざやかさがとても魅力的な感じでした。
 ストーリーは、花戦さという名の通りに、秀吉に対して「生け花」を持ってその傲慢になった姿勢をただすというものでしたが、まあまあ楽しく映画を見ることができました。
 ストーリー以上に、生け花のすばらしさを感じてしまった私でした。

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by shin-pukupuku | 2017-06-04 10:56 | 映画 | Comments(0)