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西原博史著『良心の自由と子どもたち』(岩波新書)

 「学校は,自分で考え判断できる人間を育てているのか」ーそれが,憲法19条の
思想・良心の自由を学校教育で保障する際に,重要なキーワードになる。

 国歌斉唱不起立の問題や性教育をめぐる一連の問題は,学校教育で具体的に
表出する思想・良心の自由に関係するものであろう。

 この本で,印象に残ったこと。
  ①思想・良心の自由に基づく拒否(たとえば信教上の理由から剣道実技の拒否)
   として,一つに制度として違憲であるのか,制度化要求なのか,ひとつに義務免
   除であるのかということ。

 ②憲法価値でさえも過大評価は許されない。個人の意向を無視して特定の価値観を
  子どもに身につけさせようとする発想そのものが,自分なりの考え方を作りあげて
  いく子どもの権利にとって有害である。

 特に②については,びっくりした。たしかに最低限の規範は必要であると述べているが,
憲法の価値観そのものも絶対視するのではなく,考え判断させていくことが大切である
という指摘には,そこまでいったら典型的な相対主義に陥ってしまわないかという不安も
感じた。「平和・人権・民主主義」の価値は私は絶対だと考えているので,そんなことまで,
子どもたちに考え,判断させていくことの大切さを主張する著者の主張に大いに学ぶこと
であった。
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by shin-pukupuku | 2006-03-30 04:06 | | Comments(1)

「イーオン・フラックス」を見て

 アカデミー賞を獲得した「サイダーハウス・ルール」に出演し,その演技に好評を得て

いた「シャリーズ・セロン」主演の作品です。

 内容は,2011年にウィルスにより人類の99%が死滅した地球で,開発された

ワクチンによって命をながらえた500万人が,外界と壁で隔てられた都市ブレーニャに

住む。主人公イオンは,圧政を敷く政府に対して反政府組織「モニカン」の一員である。

彼女は,政府の指導者を殺害する指令を受け,議事堂に侵入するが,殺害寸前で

過去の思い出がフラッシュバックして殺害できない。

 そう,ブレーニャの住民はすべてクローンだったのです。クローンゆえに前世の自分が

つながっている。ウイルスによって子どもを産めなくなっていたわけです。しかし,やっと

化学実験によって,自然に子どもを妊娠できるようになったが・・。

 シャリーズ・セロンが魅力的でした。この映画は,この女優の魅力で半分は成り立って

いるという感じですね。きれいさとセクシーさが見る人(とくに鼻下のナガ~イおじさん)には

心躍らされるという感じですね。

 でも,暴力シーンの多さには,すこし辟易しました。

 宣伝のわりには,魅力に欠ける作品だと思います。f0048182_2130274.jpg
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by shin-pukupuku | 2006-03-26 21:28 | 映画 | Comments(1)

「サウンド オブ サンダー」を見て

 この映画は,いやあ~おもしろいでしたよ。

 ストレス発散には最高の作品になると思います。

学校なんかでは,時間があってみんなに映画に集中させたいときに

利用したら,いいでしょうね。子どもたちもはまると思います。


 内容は,2055年,タイムトラベルに成功した人類は,白亜紀にトラベルし,

恐竜狩りをするツアーを,ある民間企業が営利のために行います。

 細心の注意を払い,歴史に影響を与えないように,当時のものを持ってこない,

現在のものを忘れない,つくられた道のみを歩くというルールがつくられて,スーパー

コンピューターのもと,実施されていました。


 ところが,アクシデントが起こり(銃から氷の弾が出てこない),その合間に,参加した

人が,白亜紀のあるものを踏みつぶしてしまったわけです。

 それによって歴史はゆがんでしまいます。

 現在の社会(2055年ではありますが)に,巨大な植物が生え,気候は変化し,時間の

波のたびに,進化の変化が起こるというものです。マントヒヒと恐竜のDNAを持つ生物も

現れて,人類を襲うというシーンもありました。こわかった!

 これを解決するために,白亜紀に再度タイムトラベルし,そのアクシデントを阻止すると

いう話し。

 CGの場面が多いです。少し技術的には未熟な点があるような気がしましたが,気にしな

ければ,気になりません。ハリウッドの映画らしさがこの作品に集約していました。

 隣にすわっていた少年も,「サイコー」と叫んでいました。頭をほとんど使わなくてすみ,

スリルとアドベンチャーワールドの作品です。f0048182_549504.jpg
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by shin-pukupuku | 2006-03-26 05:46 | 映画 | Comments(2)

人事異動

 本日は教職員の人事異動発表日。

 毎年のように,この時期は人事異動や校内人事で,話題は人事のことです。

 でも,私にはあまり興味がないです。

 新聞で,異動先の学校や教頭抜擢などの名前を確認しますが,年を重ねるにつれて,

興味を失っている自分に気づきます。

 校内人事でも,なんでもいいやという投げやりな自分がいます。

 発表では,九社研で活躍した社会科教師は,出世への道を歩んでいるんでしょうか?

古田中の内村さんが伊敷中で,毛利さんはなんと付属中でした。塩満さんは,玉龍中

かなと予測していたのですが,紫原中でした。

 校内人事では,また3年生を持ってくれ,進路をもう一年と言われました。最近の自分は

はい,わかりましたとかなり素直です。4年続けて3年生ですが,ここまでくると,3年でい

いやという気持ちになります。

 
 本当のところは,1年生の担任がいいかなと思っていたのですが,進路指導をきわめた

いという気持ちもあります。いっちょう,本でも書いてみますか・・な~んちゃって大きな

ことを考えたりします。でも,本屋に行くと,進路指導の本がきわめて種類が少ないこと

にきづいています。ひょっとしたら,ひょっとして・・チャンスかな。でも,何を書こうか?
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by shin-pukupuku | 2006-03-23 23:13 | 教育関係 | Comments(3)

「SPIRIT」を見ました

本日,ミッテ10で「SPIRIT」を見ました。

主演は「ダニー・ザ・ドッグ」のジェット・リーです。日本人の俳優は,中村獅子童が

出演していました。ジェットリーは,中国革命のシンボルといわれた「フォゲンジャ」を

演じました。辛亥革命の直前に活躍し,実在した武術家なんだそうです。

 この作品は,外国勢力に押され,中国が西洋諸国に次第に植民地化されつつあった

時代に,武術家が西洋の力持ちと武術の戦いに勝つ中で,中国人にプライドと団結する

ことの大切さを教えようとしたものであると感じました。

 中村獅子童は日本人の武道家として戦いますが,ひとりのともに闘う人間として,相手と

勝負します。


 私は,この作品で,辛亥革命以後の中国民衆の団結が,この武術家の影響もあったの

かもしれないと考えました。
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by shin-pukupuku | 2006-03-23 00:13 | 映画 | Comments(1)

栗野工業

 高校の統廃合で話題になっている高校の一つが,栗野工業である。
牧園高校との統合で,一つの学校になることが決定している。

 先日の県教委の発表では,統合される新しい学校は,現在の牧園高校の
場所にすると発表された。栗野工業のある湧水町は猛反発。現地の意向を
聞かず,トップダウンで計画が進められている状況に,町長自ら,県教委に
対し,申し入れをすると同時に批判のコメントが新聞に出ていた。

 昨日の午後,私は2次選抜試験の願書と書類を出すために,初めて,両校を
訪問した。隼人からはやはり遠いなあという印象であった。

 それにしても,地方の高校はどことなくのんびりムードの感じである。春を感じさせる
日差しのためか,小鳥のさえずりのせいか,いやいや,生徒たちの姿をほとんど
見かけない状況がそうなのかもしれない。

 事務室の雰囲気も,ほんわかムードである。来客中の私にも,きがねすることなく
栗野工業では送別会の会場の場所についてにこやかに話し合っているし,牧園高校
では,卒業生のお金があまってしまって,どうしましょうという話題であった。

 栗野工業の事務室で黒板を見ていたら,生徒数が目に入った。建設工学はどの
学年も1クラス20人ぐらいであった。女子は全校で11人である。2年生は1人しか
いないのにびっくり。
 前には野球部員が3人,サッカー場では部員が2人練習していた。
 母親に連れられて,処分帰り?の生徒がひとり,野球部員と話していた。

 高校というと,鹿児島市内の高校しか見てこなかった私にとっては,どことなく
新鮮な感じを持った。地方は地方高のいいところがあると思う。しかし,県教委の
「適正規模」という言葉を考えさせる訪問となってしまった。

 栗野工業のグラウンドの緑と春空の青さが素敵な空間を生み出していたが,
この場所から2年後には高校生が消えると考えるとさびしい感じがした。
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by shin-pukupuku | 2006-03-21 10:12 | 雑感 | Comments(2)

「シリアナ」を見て

 朝から,「シリアナ」をミッテ10で見ました。

この作品は,中東を舞台に,石油会社が利権を手にするために

合併を行い,石油産油国の国王を買収し,さらには,アメリカの

国益のために,不要なものを排除しようとする内容のものでした。

 5分遅れて映画を見たのですが,内容がいまいちよくわからないと

いう状況でした,さらには,つまらなかったですね。

 「社会派作品」ということで,期待していたのですが,とどのつまりは,

アメリカの利権を確立するために,アメリカは背後でCIAなどを利用して,

かなりの工作をしているということです。それへの反動と,イスラム教への

信仰心の厚さゆえに,タンカーに爆薬を積んで特攻するパキスタン青年。

 現在の人間爆弾テロの状況をうまくつかんでいたと思います。


 しかし,つまらない映画でした。お勧めしません。
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by shin-pukupuku | 2006-03-19 21:50 | 映画 | Comments(1)

濃霧にビックリ

 先週に引き続き,サッカーの大会でした。またまた,参加しました。

 チームは2勝だったのですが,四角形のリンクでは,2勝なのに

決勝リーグに上がれないということもあります。対角のチームが同じように

2勝で,得失点差わずか1ゴールで,残念ながら,1次リーグ敗退という結果でした。


 ところで,2試合目の試合から,大会の行われた牧之原は,かなりの濃霧。反対側の

タッチでのプレイがほとんど分からないという状況になりました。写真のとおりです。

こんなことは初めてでしたね。雨でかなり冷たかったのですが,雨が上がると,濃霧と

いう状況でした。コンデションは最低。こんな天気でもサッカーは試合があるので大変です。f0048182_235168.jpg
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by shin-pukupuku | 2006-03-18 23:05 | 雑感 | Comments(2)

「エミリー・ローズ」を見て

 予告では,ホラー映画として背筋が凍るような作品のイメージでした。
「エクソシスト」に似ているかなと思っていました。というのも,悪魔憑きを
神父が退治するストーリーだからです。

 しかし,実際に映像を見ると,ホラー映画ではなく,悪魔の存在などの
超自然的現象を認めるのかという問いが作品にありました。それは同時に
神を信じるのかということにつながります。

 この作品は,ドイツでの実話をもとにつくられたもので,法廷では悪魔の
存在が認定されたんだそうです。

 ローマ法王は悪魔憑きの退治を行ったりしているようで,まんざらウソでは
ないなと思いました。

 女弁護士役のローラ・リニーが魅力的でした。ローズ役で初めて映画出演の
ジェニファー・カーペンターもなかなか演技力でした。

 この作品は,神の存在を感じさせるものになっていると思います。
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by shin-pukupuku | 2006-03-16 21:46 | 映画 | Comments(1)

藤原正範著『少年事件取り組むー家裁調査官の現場から』(岩波新書)

 先日,昨年担任した子どもの書面での調書が,家庭裁判所から送られてきました。

すでにこれまで何回か書いたことはありますが,書く度に残念な思いにとらわれます。

特に,今回の子どもについては,何回も昨年度,指導を加え,親子で校長室に呼んだり,

手をかけてきた子であったゆえに,残念でした。犯した事案については,書かれていませ

んが,おそらく昨年のことを考えれば,窃盗か恐喝かと考えられます。

 そこで,手にして読んだ本がこれです。家裁の調査官はいったい何を考えているのだ

ろうかというのが,その理由です。というのも,中学校の現場では,なんて家裁の調査官

は処置がてぬるいのだろうかという声をよく聞くし,わたしもそういう印象を持っています。

 マンガ「家栽の人」では,桑田判事が心温まる姿勢で少年事件に立ち向かい,少年司

法の立場で活躍します。私も桑田判事みたいになりたいと考えることでしたが,調査官

の見方も,少年をいかに立ち直せるかという見方で判断していることがよくわかりました。

 しかし,少年法の改正で厳罰化の動きの流れの中で,著者は年齢にこだわって判断

する現在の状況に対し,1人の青少年として見つめて更生を図る必要性を訴えています。

 つまり,さまざまな専門家集団の連携によって更生のプログラムをつくっていくことを

述べているわけです。


 それにしても,日本で最初の保護観察制度は,1936年の思想犯保護観察法による

ものだとはびっくりでした。共産主義思想犯などを転向させるためにつくられた制度だっ

たようです。
 

 
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by shin-pukupuku | 2006-03-14 02:52 | | Comments(4)