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沖浦和光著「悪所の民俗誌」

 沖浦氏の著書にはいつも眼を見開かされます。民俗学者としての
資料分析から切り込む視点は,読者としての私を魅了するのです。

 その原点は,沖浦氏が小学校低学年時代に日本最大の貧民街として
育った大阪市南部の釜ケ崎の周辺で生活したことにあるらしい。氏は
貧民街の「釜ケ崎」と隣接する色町の「飛田」の周辺で育ったことが,
人生最大の磁場であったと述べている。

「悪所は盛り場の源流」「遊女に潜む霊妙なパワー」「制外者と呼ばれた
遊女と役者」「特異な都市空間としての悪所」「<悪>の美学と「色道」ル
ネサンス」などのような章をたてて,論を展開している。

 おもしろかったのは遊女の話。遊女は霊妙なパワーを持ち,後白河法皇
に見られるように,天皇も寵愛することがあった。考えてみれば,科学的な
知識もなかった時代,なぜ性の営みの後子どもが産まれるのか,それは
神懸かり的な事象であったことであろう。

 江戸時代の悪所は反権力の混沌の場であり,歌舞伎や浄瑠璃,浮世絵
などの文学を生み出す民衆のエネルギーがあふれていた場所であった。
吉原は人身売買の最たるところであるが,唄や踊りなど芸能を生み出すポトス
であった。

 天下人の歴史ではなく,民衆のパワーを丹念な資料分析を通して浮かび上
がらせてくれる沖浦氏の著書は,お勧めですよ。
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by shin-pukupuku | 2006-05-21 08:15 | | Comments(1)

クラッシュを見て

 この作品はなかなかいいと思います。見応えがあります。
ストーリーは,一つの追突をきっかけに,多文化他民族の
アメリカでそれぞれが触れあうことを通してお互いを理解
し合っていくことの大切さが映画の底辺に流れていたよう
な気がした。いくつかの話がそれぞれからみあってできあ
がっている作品であった。

 また,ひとりの人間はけっして一面的ではなく,多様な側面
を持っていることを改めて教えてくれた。
 黒人差別意識の激しい警官が,事故の中では人種を越えて救助
しようとする姿,黒人に対して理解ある警官が,ひょっとしたことで
黒人青年を撃ち殺してしまう姿ーひとりひとりの人間の深みという
ものを描いていたと思う。

最後は,カンボジアかベトナムの難民で,不法にアメリカ国内に
入国してきた人びとを,売り飛ばしたりせず,自由に解放する
シーン。それこそが,アメリカの幅の広さなのかもしれない。

 この作品は,見るだけの価値がありますよ。お勧めです。
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by shin-pukupuku | 2006-05-14 23:23 | 映画 | Comments(1)

アンジェラを見て

 「レオン」「ニキータ」の作品で有名な「リュック・ベンソン」監督の
作品ということで,前々から前売り券を購入して,楽しみにしていた
ものです。

 アンジェラというのは,空から降りてきた天使のことです。
フランス語でエンジェルをアンジェラと呼ぶのでしょう。
アンジェラは身長180センチ,娼婦の格好で主人公の
目の前に現れます。
 
 主人公のアンドレは借金に追われ,片腕が不自由でだめな自分を愛する
ことができません。そしてこの世の苦しみから抜け出そうと橋からの
飛び降り自殺を考えたときに,となりにアンジェラと遭遇するわけです。

 アンジェラの使命は本来は心優しいアンドレに自尊感情をわきおこし,
自分を愛すること,人を愛することのすばらしさを伝えることでした。

 会話のやりとりが多く,アンジェラのモデル並みの美しさとアラブ系で
背の低いアンドレの姿が対照的で,二人のコミュニケーションを通して
アンドレが次第に変わっていくところがおもしろいでした。

 場面はすべてモノクロ。しかし,パリ市内の人工的な美しさが印象的で
した。

 奥の深い作品に仕上がっていると思います。この映画でいろんなことを考え
させられると思いますよ。
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by shin-pukupuku | 2006-05-14 08:41 | 映画 | Comments(0)

隼人港にある桜島大爆発記念碑

f0048182_5302961.jpg 昨日は隼人港でスケッチ大会でした。私は年休をとったので,遅れて
参加しました。毎年のことですが,子どもたちは1時間もすると遊びまくって
います。今年は,とくにひどかったようで,絵を描きに来たのか,遠足なのか
よくわかっていない生徒が多かったようです。

 それにしても,隼人港の風景はきれいでした。港から見える風景は神造島を
前にして,桜島が遠くにぼんやりと見えます。江戸時代のころは,この港に中国
人がたくさん来て,貿易で栄えたようです。この周辺を「浜の市」と呼びますが,
まさしく貿易で潤っていた姿が目に浮かびそうです。周辺には,「林」さんが多く,
中国貿易の関係者だったことでしょう。

 
f0048182_5322428.jpg港を歩いていたら,ふと記念碑に目がとまりました。文字を読むと,大正時代の
桜島大爆発について書かれてありました。すでに文字は薄くなっていて,内容は
つかめませんでしたが,この大災害を忘れないように記されていました。また,多くの
災害にあった人びとが,この港に避難してきたことも書かれてありました。
 歴史は,こんなところにもひそかにころがっているようです。
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by shin-pukupuku | 2006-05-03 05:33 | 雑感 | Comments(2)

時間を走っている自分

 きょうは,2時間年休をとって,久しぶりにブログを書いています。
本当に久しぶりにマイブログを見ました。この1ヶ月,時間を走っている
自分がいます。
 部活動に時間をとられています。この3週間,日曜日に休んでいません。
先日の土日も,土曜日が監督会で日曜日が鹿屋の吾平にある大隅アリーナ
で練習試合でした。
 明日からの連休も県大会です。うちは会場校なので,朝7時過ぎから夕方まで
一日中競技役員として会場についていないといけません。
 うちのチームも勝ち上がれるか,不安なところですが,少なくともプレーを楽しんで
もらいたいと選手たちには声をかけていくつもりです。監督として3回は勝ってほしい
のですが,どうなることやら・・・。1回戦から強豪チームです。

 昨晩は旧職場の退職された方たちと飲み会でした。1年に4回程度,飲む機会を
もうけています。そのひとりがホールインワンを出したということで,2次会はおごり
でした。狩人のあずさ2号を飲み屋のママに勧められてカラオケでうたったら,うけて
いました。今度,ぜひみなさん,いっしょに歌いましょう。おかげで,今朝はのどが
つぶれています。

 連休は休みを満喫したいと思いますが,どうやらむずかしいようです。でも,試合に
負けたら,5日から部活動も休みにするので,3日程度は休めるかな。勝ち上がったら
休みはなくなっていきますが・・・。

 みなさんの連休計画はどんなものなんでしょうか。
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by shin-pukupuku | 2006-05-02 08:31 | 雑感 | Comments(2)