報道被害については,私は20年以上前から関心を抱いています。学生時代にマスコミ労連が開催した「犯罪報道の犯罪」というテーマの集会に参加しました。当時,共同通信記者であった浅野健一が報告していました。日本のマスコミ報道は,捜査の段階で実名報道し,被疑者の人権に配慮していないというのが集会での内容だったような記憶があります。

 さすがに,捜査段階の実名報道はなくなり,逮捕状が出された時点での実名報道に変わりましたが,それでも状況としてはおかしい。実際は裁判で刑が確定した時点で実名報道であればまだわかります。しかし,はたして実名が必要なのかという問題もあります。

 この本は,松本サリン事件や桶川ストーカー殺人事件,福岡一家4人殺害事件などを例にして,現在のマスコミの報道が,被害者への人権侵害を引き起こしていることを説明しています。そして,この状況を解決するためには,市民のための報道に舵をきっていくことが大切だとのべています。警察情報に依存する体質を変えて,日常的に弁護士や人権問題に関わる市民団体と交流を継続しながら,事件報道を行っていくことが,今後のマスコミ人には求められているのかもしれません。
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by shin-pukupuku | 2007-03-31 07:14 | | Comments(1)

「ポイント45」という映画を見ました。

 f0048182_659149.jpgひと言で言うと,疲れる映画でした。「つまらない」というのが本音のところです。映像で楽しませる作品でもないし,音楽性があるわけでもない。訴えるものがあるわけでもないし,考えさせるものがあるわけでもない。ただ,映像が流れていくだけでした。

 ただひとつ,人間の行動の原点は,潜在意識の領域内に抑圧された性的欲望の衝動から生み出されているというフロイトの精神分析を映画を見ながら考えました。

 f0048182_6592934.jpg娯楽性に富み,家族で楽しめるのが「ナイトミュージアム」という作品です。小学5年生の娘と母を連れて見に行きましたが,どの世代にもうける作品に仕上がっています。ハリウッドの典型的なアミューズメント作品に分類できると思います。そして,家族愛をひとつのテーマにしています。アメリカで受けるはずです。かなりの観客動員数になったようです。頭を使わず,ただ楽しむ映画を見たいという方にはお勧めですよ。 
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by shin-pukupuku | 2007-03-31 06:55 | 映画 | Comments(1)

諸浦港までツーリング

 同僚の獅子島への転勤のために,長島のフェリー発着港である諸浦港までバイクを走らせました。(本当は,ポスター貼りも気になっていたんですが,同僚が変わってくれました。)2時間半以上ノンストップで走らせて,やっと諸浦港に到着しました。

 しかし,フェリーは出た直後のところでした。バイクの上から手を振りました。同僚も気づいたらしく,手を振ってくれました。別れ際に語りたかったのですが,手を振るだけで終わってしまいました。まるで映画のワンシーンのようでした。

 でも今は便利です。別れの挨拶ができなかったので,手を振りながら,携帯電話でさようならのあいさつをしました。船は静かな海の上をすべるように消えていきました。

 下の写真は長島の赤崎橋パーキングで撮った写真です。桜が咲き始めていました。鳥のさえずりと静かな海風が私を癒してくれました。しばらくボーッとしていました。
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 その後,隼人まで走り,帰りは鹿児島までバイクを走らせました。こんなにバイクで走ったのは,初めてです。疲れましたが,楽しかったですよ。
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by shin-pukupuku | 2007-03-30 19:23 | 雑感 | Comments(0)

 「ドリームガールズ」は,ブロードウェイミュージカルで,4年間にわたり1521回の公演を記録した大ヒット作品で,これを映画化した作品でした。そのため,ミュージカル映画。ミュージカル映画は「シカゴ」以来でした。
 この作品でエフィー役をしたジェニファー・ハドソンはアカデミー賞助演女優賞を獲得したそうですが,たしかに歌唱力といい,演技力といい,印象深い女優であったと思いました。
 それ以上にドリームメッツという黒人3人娘の1人で,後にセンターボーカルになるディーナ役のビヨンセ・ノウウルズはとても魅力的でした。魅了されましたね。

 ストーリー展開は,黒人差別の残る1960年代,ドリームメッツという黒人3人娘によるグループが,やがて大ヒット作を飛ばし,社会全体に認められていくというものです。時代背景から黒人の地位向上にもつながったのだと思いました。

 ミュージカル映画が好きな人は,楽しめる作品だと思います。
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by shin-pukupuku | 2007-03-18 05:52 | 映画 | Comments(1)

 卒業式までは,ただ時間が過ぎていくだけで,3年部に所属しながらも,感激をあまり感じていませんでした。しかし,卒業式が始まり,最後の卒業大合唱で心が震えました。
 合唱というのは心を動かす強い力を持っていますね。257名の生徒が舞台に立って歌う「旅立ちの日に」は,とても素敵なものでありました。涙があふれてしまいました。
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 そして,最後退場するときのクラス全員の「先生ありがとう」というかけ声は,見ていて感動的です。涙を誘いますね。私が副担任をしてるクラスは,担任といっしょに私の名前まで呼んでくれて,とてもうれしいでした。心配りができているということだと思いました。

f0048182_19284337.jpg いろいろあったけで,卒業するときはいやなことはすべて忘れて,いい思い出だけにつつまれます。教師をやっていて良かったなあと感じる日ですね。きっとWEB放送さんも感激したことでしょうね。
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by shin-pukupuku | 2007-03-14 19:30 | 教育関係 | Comments(1)

社会派作品は好きです。

 社会派作品を2本見ました。「ボビー」と「ラスト キング オブ スコットランド」という作品である。
 前者が,「ボビー・F・ケネディ」大統領候補が暗殺されたホテルの会場に参加していた人たちの物語。
 f0048182_18552012.jpg メキシコ人として差別され,当日ドジャーズのチケットを手に入れていたのに,勤務を命じられ,やむなくその日ウェイターとして勤務していた人。
 ケネディ候補のために選挙運動に参加していたが,当日はLSDを吸っていた若者。支配人の浮気を知った妻。
 などなど,何人かの生き方と悩みと思いが交錯する中で,会場にケネディが現れ,射殺されるシーンで終わりとなる。
 ケネディ候補が暗殺されず,そのまま大統領に選ばれていたら,アメリカ社会で現存する差別の問題は今よりは解消されていたのではないかと思われる。

 そういえば,現在のイラク戦争後のアメリカの状況は,1968年ごろのベトナム戦争の反戦運動のころと似通ってきている。そこに民主党からオバマ候補が登場した。アメリカ初の黒人が大統領になるのか・・ということで注目を受け,かなりの支持が高くなってきている。ケネディ候補と同じような暴力で抹殺されることのないように祈っている。

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後者の「ラストキング オブ スコットランド」は,ウガンダのアミン将軍に使えたスコットランド人の医者の話であった。アミン将軍の主治医として信頼されるのだが,知らないうちに政権に深く関わり,ウガンダでおこった30万人にも及ぶ虐殺の結果を知らないうちに生み出していた。やがて,自分自身も殺されかけるが,間一髪で国外脱出に成功した話である。

 2作品とも社会的事件を材料にして,歴史と自分の生き方との関わりを考えさせる作品であった。歴史は相対的なものではなく,自分自身の生とともにあるのだということを深くあらためて考えさせてくれる作品であった。とくに後者の作品はお薦めですよ。
 
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by shin-pukupuku | 2007-03-11 18:48 | 映画 | Comments(2)

 先日の入試引率では,松陽高校と鹿児島女子に足を運びました。引率者室では,なつかしの顔がちらほらあって,久しぶりの会話は楽しいものです。

 受検引率では県社研編集発行の『社会科教育実践報告集』の校正も行っていました。校正作業というのは大変です。私がもっとも苦手とする作業なんですが,例年,この受験の時に会場の待機室でこの作業に取り組んでいます。

 本年度から冊子の名前を変えました。『研究論文集』というのが,これまでのタイトルでしたが,内容から考えると,『実践報告集』というのが合っていると思ったからです。先日の事務局会でも了解を得ました。その名前で今後続いていくことを願っています。第44号なんだそうです。すごい歴史がありますね。

 それから,これまで表紙にその年に行ったフィールドワークの写真を入れていましたが,これをやめました。表紙は学会誌と同じように,論文名と著者名を入れることにしました。

 今回の内容は大きく3つに分かれます。実践報告とフィールドワーク参加記,そして各大会参加記です。実践報告ではあまのじゃくさんのいじめ授業2006年版やSさんの戦後史学習としてのベトナム戦争の実践などが掲載されています。

 ぜひ,ご覧になってほしいと思います。積ん読ではなくて・・。

 
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by shin-pukupuku | 2007-03-10 06:45 | 教育関係 | Comments(2)

 昨夕は,「あかね空」という映画の試写会に行きました。監督は浜本正機。実はこの監督,私の高校時代の同級生なんですよね。高1の時,1年9組でいっしょでした。

 高校時代の同窓生10名ほどで行ったのですが,楽屋裏まで足を運び,会話を重ね,久しぶりの出会いを楽しみました。私のことも憶えていると言っていましたが,本当かな?

 「あかね空」ですが,主演者は内野聖陽,中谷美紀,中村梅雀,泉谷しげる,岩下志麻などの豪華なメンバーでした。こういう俳優を使って作品を作り上げるのですから,浜本氏はたいしたものです。出演者に演技力がありましたね。この映画そのものが,俳優の演技力にたよっている部分もかなりあったと思います。

 テーマは家族の絆だったと思います。時代劇ではありましたが,武士がほとんど出演せず,当時の江戸に住む職人や商人,別の身分の人たちが舞台の中心でした。音楽の効果音にあまりたよらず,演技とセリフを重視していく手法でした。

 あかね空の色が印象的でした。家族の絆の大切さを感じさせる作品だったと思います。
みなさんもぜひ,ご覧下さい。
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by shin-pukupuku | 2007-03-09 06:02 | 映画 | Comments(2)

 斎藤孝氏が,教育方法を専門にしているとは知らなかった。本書は,著者自身の専門性に基づいたものであり,著者自身にとって待望のものである。

 教育者として,著者の言説に共感することが多かった。
「教師自身が学ぶことをやめると,教育力は落ちる」
「真似る力と段取り力,コメント力が生きる力の要素」
「教育者として研究者的な態度の大切さ」
「個人の能力よりも関係の中で生まれてくる力を育てる大切さ」
「つかず離れずの微妙な関係をとる」
などなど。

 もっとも影響を受けた点は,教師が驚き感動した事実を,授業の中で子どもたちに紹介することの大切さである。 

 さっそく,2年生の地理学習の産業別学習「世界から見た日本の林業と漁業」で,実践した。というのも,数日前の新聞で「鹿児島の竹林は日本一の広さでその整備に県が環境保存税を活用する」という記事に,驚いたからである。竹林が日本一であるということ,高齢化や中国産の竹の輸入品に押されて,衰退してきていることなどが,林業の問題と重なっていたからである。

 きのうは,映画「バブルへGO」の説明でバブル経済について説明し,映画「不都合な真実」の説明を通して地球温暖化の問題について生徒たちに授業した。

 食いつきが違いますね。眠そうな目をしている生徒は少ないようでした。自作プリントを準備して,次からも教師の驚きや感じたことなどをもとに授業をつくっていくことが大切だとあらためて思った。
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by shin-pukupuku | 2007-03-06 08:26 | | Comments(2)

JR事故に遭遇

 先日のブログでは,地球温暖化防止のために公的交通機関としてJR通勤を多用したいと書きましたが,よもや,その次の日にJR事故に遭遇するとは思ってもいませんでした。

 夕方6時45分頃に事故は起こりました。隼人駅から乗車し,「佐賀のがばいばあちゃん」を読んでいましたが,加治木駅の手前で突然列車に衝撃が走り,一瞬,「脱線したのかな?」と思いました。乗客も何かあったのか・・?という感じであたりを見回していました。ふと見ると近くの窓が割れていました。

 すぐに先頭車両の人たちが,踏切事故で車が燃えていると言いながら,2両目の私のところまで避難してきました。先頭を見ると煙が出て,車内まで白くなってきていました。よく見ると,先頭が真っ赤に燃えているではありませんか。

 私は,これはまずいと思いました。最後尾の車掌もあわてふためいていて,乗客の1人が「早く外に出して,避難誘導しないと危ない」と言っているのに,なかなか乗客を降ろそうとしませんでした。

 韓国の地下鉄事故のことを私は思い出しました。事故が起こったとき,人々はいたって冷静なんですよね。でも,この意識がまずい。危機感を持って避難せず,車内でじっとしていたために韓国では多くの人たちが犠牲になったわけです。そのことと同じ状況が列車の中でもありました。外になかなか出してもらえないんです。

 煙がいよいよ充満してきて,強烈な臭いが襲い,列車の電気系統がやられ,車内が真っ暗になってから,やっと車掌は乗客が外に出るのを認めました。

 私は3番目に降りました。そして,降りてから外から乗客が降りる補助活動をしました。列車からレールまではかなりの高さがありました。人の支えがあってなんとか降りれる高さです。私を含めて3人で救助しました。
 
 煙はどんどん充満し,とにかく早く外に出さなければ・・と思いながら,必死でした。

 全員が外に出ることができ,寒風の中,警察に住所と氏名を聞かれ,20分ほど1カ所におかれ,タクシーの相乗りで鹿児島駅に到着することができました。

 大変な経験でした。タクシーで私の横に座った74歳のおばあちゃんは,恐くてふるえがとまらなかったと言っていました。私も,事故死の臭いを少しだけ垣間見たような気がしました。

 それにしても車掌が,その場の状況を踏まえて自分自身で判断するということができないことに愕然としました。上からの指示を待って,乗客を外に出さなかったのです。乗客の要求でやむなく外に出すことを決意したのですが,一瞬の判断性が求められるのに,自分で考え判断する力の大切をあらためて考えさせられました。乗客の命がいちばんのはずですから・・。
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「次第に先頭車両から煙が充満してきた」

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「先頭はすでに燃えていた」
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by shin-pukupuku | 2007-03-06 05:46 | 雑感 | Comments(2)