この本は,アマノジャクさんからお借りした本です。戦後の歴史学に大きく影響力を与えた石母田正が書いた子ども向けの現代語訳で物語の日本の歴史です。子ども向けですので,日本の古典がわかりやすく書かれています。
 「古事記」「常陸風土記」「万葉集」「源氏物語」「平家物語」など,有名な古典を現代語に訳しています。特に石母田らが子どもたちに味わってもらいたいシーンをピックアップしています。

 内容については,さすがに私はかじったものばかりだったのですが,こういう形で子どもたちに語りかけていくのは大事ですね。古語だととっつきにくい古典ですが,現代風にアレンジするとなかなかおもしろくて,興味を持ってくると思います。石母田正の考えもそんなところにあったのでしょう。歴史を国民の手にとりもどそうという意図を感じます。

 私たちは高校時代の古典で,主に歴史的な文学と向き合います。そこで初めて,古典のおくゆかしさを学んでいくわけですが,それだけで終わってしまう場合が多いです。社会科を教えている私も,「古事記と日本書紀,これは大事だから覚えなさい」と言うばかりで,内容については知らないということがよくあります。恩師のUm先生はそれを指摘してくれました。大学院時代に初めて古事記と万葉集を全部読んだ記憶があります。刺激を受けて,小学館の日本古典シリーズを全部購入しました・・読もう読もうと思いながらも時間は過ぎ去ってきました。娘が先日は古典の予習でその本を活用していました。このシリーズはなかなかいいですよ。
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by shin-pukupuku | 2007-09-30 08:38 | | Comments(0)

法規範教育の意義

 先日,法規範教育研究会で話題になったH氏の資料をもとにした授業実践を行いました。

 ええ,かなり子どもたちはのっていましたね。最初に「学級・学校で考えなければならないこと」というテーマを書いて授業を行いました。扱った資料は,小学3年生の男の子が持っていた鉛筆で隣の女の子の目を刺してしまい,視力低下という後遺症を生み出してしまったという事件です。この資料のワークシートでは,だれに責任があるのか,順番に並べてみようというものでした。

 子どもたちはかなり自分の思いを発表してくれました。授業は盛り上がったですね。子どもたちの考えも下の写真のようにかなり分かれました。この順番並べが,この授業を活発に論議させたきっかけをつくっていると思います。
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 「裁判官はどんな順番で責任を問うたのか・・」と言いながら,判決の資料を配付しました。読んでいくと加害者の男の子は9歳ということで責任を問われず,かわりに保護者が責任をとらされたことを学びます。また,学校の先生も責任があったという結論を学ぶわけです。

 ここで,どうして親や先生が子どもたちの問題行動を注意指導するのかという理由を理解させるのです。「うざい」と簡単に言う子どもたちです。教師や親は保護責任を果たす義務があるのだと言うことを説明しました。

 子どもたちはこの授業を楽しみながら学べたと思います。感想も書かせましたが,少し中身ない感想が多いような気がしましたが,今度,研究会で検討してもらいましょう。

 近いうちに第2弾を行う予定です。こんな教材を作り,法規範教育と新たな分野を開拓しようとしているH氏のすごさに乾杯しました。
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by shin-pukupuku | 2007-09-28 22:17 | 教育関係 | Comments(1)

F氏を囲んで

 先日の土曜日は高校時代の同窓会でした。文系クラスの2年間いっしょだったクラスの人たちが集まりました。F氏が東京からもどってきて,彼を囲んでの楽しくてなつかしい会となりました。高校時代の思い出を語るとき,特にその教科の授業について語るときの参加者の声は,なつかしさにあふれていますね。生物のW氏の授業について盛り上がったり,物理のテスト結果について語ったり…。物理の教科担任はだれだったのか・・みんなで首をひねったり?

 20年以上前のことですが,同じ学舎で学んだものの連帯感というものを,同窓会の仲間で集まるたびに感じます。

 2次会ではカラオケで歌いまくり,最後は長渕の「幸せになろうよ」で肩を組んで終わるのですが,この日は残念ながら,1次会で失礼させていただきました。F君は高校時代は少しワル風でしたが,今では優しさが表情に出ていましたね。
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by shin-pukupuku | 2007-09-24 20:58 | 雑感 | Comments(0)

 BSディベートの録画はしていないのかとよく聞かれます。録画して,NHKからは放映のDVDも送られてきました。

 テレビ欄を見ていたら今晩,深夜1時から再放送されるようです。前回,見逃したという方,ぜひ録画して見ていただければと思います。いじめ問題を考えるには,いい番組だと思いますよ。
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by shin-pukupuku | 2007-09-23 16:56 | 教育関係 | Comments(1)

吉川勇一さんの講演

 9.18集会に参加しました。ベ平連の事務局長であった吉川勇一さんの講演でした。その前の高校生1万人署名の笛田さんの国連報告も良かったですね。一高校生があれだけのおじさんの前で立派に自分の体験談を語るわけですから,たいしたものです。私の同じ年の娘にも,中央駅で署名活動があったら,しっかり署名するように!と語っておきました。
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 私の話に娘曰く
「鶴丸生はやっぱり違うね」
私曰く
「市来農芸の生徒もがんばっているんだよ」
娘,
「へえ,そうなの・・びっくりだね・・でも日曜日には中央駅にはいないから,署名はできないなあ」
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吉川さんの講演で私の心に残ったのは,
「戦争は知らず知らずのうちにわたしたちの生活に入り込んでくるもんだ。戦闘行為がすぐに行われるのではなく,何気ない毎日の延長線上に,始まっているもんなんだ」という話でした。

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 子どもたちtの意識も,戦争というと戦闘行為を思い出すものが多いと思います。でも,戦争というのは,知らないうちに私たちの生活に食い込んでくるもんだということを,子どもたちに認識させることが大切だと思います。そうしなければ,戦争反対の気持ちはわき上がってきません。
日常的な反戦活動が個々の国民として大切なものなんだと言うことをしっかりと私たちは理解させなければいけないと思いました。

 質問で立ち上がった人の話は,おしゃべりでした。あんなところでおしゃべりを許してはいけません。アマノジャク氏の質問は参加者の要望に答えていたと思います。貴重な答えだったかもしれませんよ。
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by shin-pukupuku | 2007-09-19 22:58 | 雑感 | Comments(2)

包帯クラブ

 人間は大人になっていく過程で,いろんな悩みや苦しみを抱えながら育っていくのかもしれません。それが学校という場の中でつくられていくものであれば,教師として悲しいかぎりです。でも知らず知らずのうちに私をはじめ,教師は子どもたちの心を傷つけながら育てているのかもしれません。
 また,友達関係や進路問題を通して,心が傷つけられるのかもしれません。

 この作品は,包帯クラブというものをつくり,メールへ相談してきた人たちのために包帯を巻いて写真を撮り,その傷を癒していくという活動をする高校生の話です。ともに活動する仲間が,それぞれ癒されたい過去を持ち,仲間意識を創り上げていく中でその傷が癒されていくというものです。
「何も変わらないとしても,何もしないより,やってみることが大事なんだ」
 カンヌ映画祭で最優秀男優賞をとった柳楽優弥が熱演して,中学時代の仲間同士のナイフ事件で不登校になった高校生役をしています。透きとおった涙が印象的でした。

 みんな,心のつながりを持ちたいのです。競争ではなくて,共に手をとりあっていっしょに一生懸命に生きていきたいのです。心の支えが欲しいのです。
 私は自分のクラスのS君を思い出しました。彼も,心の支えが欲しいのです。

 最後の場面でかれ(柳楽)はイラクの戦場で写真家になっています。包帯といっしょに現地の人たちを撮り,癒しているのです。
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by shin-pukupuku | 2007-09-18 17:05 | 映画 | Comments(0)

HERO

 この作品はテレビシリーズで放映されているものです。人気があるので,映画化されたものです。
 私が思ったのは「同僚性」でした。競争主義の中で職場には共同で作業するという日本で大切にされてきた価値観が崩壊しつつありますが,この作品ではその大切さを再認識させるものでした。
 教員の職場でも同僚性は世界でもトップクラスに入る日本ですが,評価制度が入り始めて次第に足元から崩れつつあるように思います。若手が「実力主義だ」という意識のもとで,先輩教師らが作り上げてきた共に創り上げるという価値観を軽視し,「あの年配教師は・・」という目で見ているように思えてなりません。学級づくりは特に,教員の世界では若手であっても,年配であってもうまくいったり,うまくいかなかったりするものです。 これに給料にまで影響すると,同僚性は消えていくかもしれませんね。

 二つめに,何を大事にして仕事をしていくのかということを考えさせられました。キムタク演じる久利生公平検事は,被害者を大切にして,ひとりの人間が命を失われることで,一つの人生がどのような悲しみに追い込まれるかを裁判の中で強調します。そして,彼が大事にする視点は,加害者に被害者の悲しみと苦しみを認識させ,罪の意識と反省を感じさせることです。彼は「出世には興味がない」と言いますが,かっこいいですね。だからこそ,検事の仕事の使命を感じながら仕事ができるのかもしれません。
 私たちはどうでしょうか。何を向いて仕事をしているのでしょうか。
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by shin-pukupuku | 2007-09-18 16:47 | 映画 | Comments(0)

京都サンガの勝利

 f0048182_17141037.jpg写真に見るように,本日鴨池陸上競技場まで京都サンガと水戸ホーリーホックのJ2の試合を見に行きました。京都サンガには鹿児島出身の選手が多くいます。田原,登尾(鹿児島実業出身),徳重(れいめい高校出身),中山(鹿児島城西出身)がそうです。今日の試合では,徳重が先発出場し,田原が途中出場しました。

 試合は前半15分のあいだにサンガの9番アンドレが2得点し,楽勝かと思われましたが,前半終了間際に1点を水戸が入れ,2対1。後半はそのまま無得点で終わり,2対1でなんとか京都サンガが勝利しました。サンガはJ2で現在2位なので,このままでいくと,J1昇格の可能性が高くなってきました。

 周辺の応援している人たちは,やはり京セラの社員のようでした。聞くところによると,強制的にチケットを買わされるということも聞きました。保護者が京セラといううちのサッカー部の部員にも何人か会いました。

 ゲームの時はかなり日射しが強くて,耐えられないぐらいの暑さでした。そのため選手の動きも鈍くて,あまりおもしろくありませんでした。
 おもしろかったのは,後ろの京セラの社員が,酔った勢いでヤジを飛ばしていたことでした。かなり笑いました。京都サンガのFWパウリーニョがかなり目立っていましたが,「パウちゃん,パウちゃん」と呼んでいました。

 f0048182_17144035.jpg中山選手が出てこないかなと期待していましたが,出場しませんでした。この選手は伊敷中出身で,中学2年生の時から知っています。伊敷中の試合の審判を何回も吹いたことがあって,この中山選手のうまさにはいつも驚いていました。視野がとてつもなく広い選手だなあと感心しながら,笛を吹いていました。次回こそは出場してもらいたいものです。
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by shin-pukupuku | 2007-09-15 17:16 | サッカー | Comments(0)

 あまのじゃくさんからお借りした本です。近現代を語る会で話題になった1950年代の国民的歴史運動について,それに参加した網野善彦氏について知りたかったからです。彼はやがて脱落して,東大寺百合文書をひたすら丁寧に読み解くことに専念します。彼は日本常民研究所の所員でしたが,当時の研究所の状況や歴史学の動向がこの本でよくわかりました。その後,網野氏は名古屋大学助教授になり,再度,常民研究所の資料がある神奈川大学短期大学部へ移っています。その理由がよく分かりました。日本常民研究所の時に全国から借用した文書を,整理し返却するためにもどったということでした。網野氏の学問に対する誠実さを強く感じました。
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by shin-pukupuku | 2007-09-15 09:49 | | Comments(2)

 野宿者の問題についてのルポですが,説得力がありました。というのも,著者は釜ヶ崎で1980年代からボラティア活動を行い,日雇い労働で生活した体験があるからです。10年以上も取り組んでいるわけですから,著者の目を通して,私は野宿者問題を切実感をもって感じることが出来ました。

 そして,野宿者問題について学校現場で私たち教師はどのような取り組みをしているのか考えさせられました。何もしていないどころか,子どもたちの心に差別心を植えつけているのではないでしょうか。人権や福祉と観点からの,教材化が必要だと思いました。
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by shin-pukupuku | 2007-09-15 09:36 | | Comments(0)