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『ちゃんと学ぼう憲法②』(歴史教育者協議会編,青木書店)

 昨日送られてきました。

『ちゃんと学ぼう憲法②』(歴史教育者協議会編,青木書店)

 実は,私も執筆しております。タイトルは「いじめ判決文で学ぶ人権」です。
ページ数は少ないですが,神奈川県いじめ自殺事件の判決文を教材にして
簡単に実践できるように書いたものです。

 この本は,憲法改正が俎上にのぼりつつある現在の状況において,きわめて
貴重な本になるのではないかと思います。実践集ですが,この本の一部に自分
の論文を掲載できたことを誇りに思います。
 同時に,こういう時期だからこそ,この本をもとに憲法教育を実践すべきである
と思います。

 この本が欲しい方は,私が3割引きぐらいで売りますので,ご連絡下さいね。
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by shin-pukupuku | 2008-02-27 22:28 | | Comments(2)

教育公務員を選んだワケ

 社会科教師になったのは,自分のやりたいことの一つであったからです。自分の信念を曲げることなく,自分が考えることを子どもたちに伝えることの出来る職業は,社会科教師だと思ったのです。そして,教育公務員ということで身分保障も安心して生活できると考えたからです。

 ところが,最近の世論は,公務員パッシングが続いています。不景気なると公務員への批判は強くなるといいますが,現在の状況は,「公務員は汚職をし,さぼっている」というものが多いような気がします。

 中野雅至著『公務員クビ!論』(朝日新書)を読みました。

 筆者は,大和郡山市の市役所を経て,新潟県庁,厚生労働省で勤めた公務員です。現在は兵庫県立大学の准教授ですが,当事者として,内側から見た公務員擁護論を主張しています。民間企業は効率性を求めるが,役所は効率性だけを求めるところではないー改めてこの本を読んで,その主張に同感できました。

 教育の場で数値的な成果を求められるような状況になるとは思ってもいませんでした。賃金がまったく上がらなくなるなんて思っても見ませんでした。今では,何のために教育公務員になったのか・・・社会の状況に悲嘆する日々です。
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by shin-pukupuku | 2008-02-21 18:16 | | Comments(3)

発達障害を考える

 最近,2冊の本を読みました。
 茂木俊彦著『障害児教育を考える』(岩波新書)
 杉山登志郎著『発達障害の子どもたち』(講談社現代新書)

 発達障害について深く学ぶことが出来ました。とくに,後者の本は教育者としては,必携の本だと思います。特別支援教育についてわたしたち現場の教師はどれだけ深く理解して,実践しているのでしょうか。

 たとえば,学級でさまざまな問題を引き起こす生徒がいるとします。私たち教師は,その子を叱責し,ときには賞めて意欲づけようとします。しかし,それでも何度もつまづく子どもたちが確実に存在します。

 そういうときに,これまでどのような対応をしてきたでしょうか。その子の家庭に連絡し,学校と家庭で連携をとって指導を重ねますが,発達障害という視点で見ることは少なかったと思います。実際は5%の子どもたちがなんらかの発達障害を重ねていると言われます。250人の学年であれば,ひとクラスに二人は発達障害の子どもたちがいるわけです。著者は,教室で座席についてきちんと授業を受けられない生徒は発達障害の可能性が高いと述べています。

 言われてみれば,これまでのクラスに発達障害ではないかと今考えれば思えるような生徒が何人もいました。アスペルガー,ADHD,LDなどなど,その症状に重なる生徒がいたような気がします。残念ながら,当時はそのような視点が私たち教師になくて,不登校になったり,不良になっていったのではないでしょうか。

 職員研修に活用できる2冊だと思います。来年担任される方は必読の書ですよ。
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by shin-pukupuku | 2008-02-19 20:29 | | Comments(3)

母べえ

 山田洋次監督「母べえ」は,とてもすばらしい作品でした。感動すると私は涙腺が熱くなるぐらいなのですが,この映画では涙が流れました。こんなことはなかなかありません。思わず,ハンカチを手にしてしまいました。

 近現代史を考える会で『民主と愛国』を学び,戦前戦中の治安維持法による逮捕獄中と転向の問題を考えてきたからかもしれません。自分がもし,家族を残し,獄中につながれたらどうするかを改めて考えました。
 私は弱い人間なので,おそらく「転向」表明するかもしれません。この映画の野上滋のように自分の考えを曲げずに信念のままに「死」を迎えることはできないでしょう。それだけにこの野上滋の人間としての生き方に敬意を覚えます。さらに,それを支えたこの家族愛のすばらしさに感動しました。特に「母べえ」の姿は,印象的でした。吉永小百合も懸命に演技していましたが,年齢的に「母べえ」なのかなという思いを一瞬だけ持ちました。

 最後,死に際で母べえは言います。「死んでから会いたくない。生きているうちに会いたかった」と。
 このセリフはとても重いと思いました。「死んだら靖国神社で会おう」という思想に対するこの映画のアンチテーゼですよ。
 時代が時代ゆえに,この映画のうったえようとしてすることが,胸に響きました。来年の選択社会の映画授業で,ぜひ活用しようと思いました。「ぜいたくはやめましょう」の場面は,歴史でも使えそうですね。
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by shin-pukupuku | 2008-02-14 11:25 | 映画 | Comments(1)

チームバチスタの栄光

 この作品はおもしろいでした。成功率が低いバチスタという心臓手術のチームの中に,殺人犯がいるという設定です。しかし単純に犯人捜しをするのではありません。手術連続失敗の原因調査をまかされた心療内科医を演じる竹内結子が,いい味を出していました。阿部寛演じる厚生労働省の調査官役は,マンガチックな演出で,笑ってしまいました。
 先日読んだAi解剖についても,映画の中にきちんと位置づけられていました。この検査で,最終的な犯人がわかるというわけです。
 心臓手術がリアルに描写されていて,手術というのはこんな感じなのかなあと思いながら映画を見ました。また,勤務医の過重労働ぶりも描かれていました。スリルあり,笑いありの作品で,とっても楽しめました。みなさんもどうですか。
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by shin-pukupuku | 2008-02-11 17:36 | 映画 | Comments(0)

ウォーターホース

 ネス湖のネッシーの話を,これは事実であるとしながらもファンタジータッチで創り上げていました。主人公の男の子は元気がありません。それは,戦争から大好きだった父親が戻ってこないからです。少年はある日,ネス湖の海岸で大きな石を拾います。その石を自宅に持ち帰り,父の仕事部屋に持ち帰って,ナイフで削ってみると,それは青い色をしたものでした。次に部屋に戻ってくると,部屋の中を奇妙な生き物(ウォーターホース)が走り回っていました。この生き物と仲良くなった少年は,日々大きくなっていくウォーターホースを自宅で飼うのです。

 伝説のネッシーが,このウォーターホースであったというわけです。有名な例の写真は創作ですが,少年が経験したことは,事実だというわけです。

 年代は第2次世界大戦中の話。街にイギリス軍がやってきて,少年の家にも将校たちが宿泊します。そしてドイツのUボートの侵入を毎日見張っているわけです。

 ストーリーもとても楽しく,映像はCGがかなり目につきましたが,スコットランドの自然の美しさを満喫できました。自然の美と環境を破壊する戦争の対比が強調されていました。作品の底には,反戦の思想が流れていたと思います。
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by shin-pukupuku | 2008-02-11 17:26 | 映画 | Comments(0)

海堂尊著「死因不明社会」と時津風部屋事件

 著者は,明日からロードショーとなる「チーム・バチスタの栄光」の原作を書いた人です。この本では,現在の日本の解剖率が2%であることを嘆き,警察官が行う検視のみで異常死として行政解剖するという状況が,犯罪による殺人を見逃していると言います。
 厚生労働省が解剖に予算をほとんどかけていないという点についてもこの本は強く批判します。そしてAi解剖を広げようと主張します。Aiとは死体をCTやMRIで解析して,死因をさぐるというものです。

 そういえば,時津風部屋の暴行事件は被害者の親が死体を見て,これはおかしいと行政解剖をお願いして調べてみたら,暴行によって殺害されたと言うことがわかったのでした。当初,警察は急性の心不全と見ていたわけですから,やはりこの本が言うように,死因を探ろうとしない状況がこの事件を生み出していると思います。この事件を知って,あらためて著者の主張がよくわかりました。
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by shin-pukupuku | 2008-02-08 18:23 | | Comments(1)

畑尚子著『幕末の大奥 天璋院と薩摩藩』(岩波新書)

 篤姫が徳川家定の御台所として大奥に入るまでの過程と,天璋院と呼ばれるようになってからの大奥での影響力について学ぶことが出来ました。表向きだけの政治の動きが歴史の表面に出てきますが,大奥も影響力をもっていたんだなあと学ぶことが出来ました。
 天璋院は「丈高くよく肥え給える御方」であったようで,大きく太ったひとだったと知ってびっくりでした。写真に現存する容姿はたしかにがっちりとした体型であることがわかりますね。
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by shin-pukupuku | 2008-02-07 12:29 | | Comments(0)

アメリカン・ギャングスター

 1970年代のアメリカの麻薬販売ギャングを取り上げた作品でした。史実にもとづいていると最初の字幕に記されていました。
 当時は,ベトナム戦争が行われていて,黒人への差別問題も取り上げられていました。ギャングは米軍の輸送機を利用してタイ北部の麻薬地帯から麻薬を輸入し,アメリカ国内で販売していたようです。
 麻薬取締官との癒着も見られました。贈賄が日常的で,現金を没収すると自分の懐に入れていたようです。
 最終的には,主人公の特別麻薬取締官が,その贈賄を暴いていくのですが,アメリカ社会の健全浄化力を強調しているように思いました。それが,未来への希望へとつながっていくのでしょう。
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by shin-pukupuku | 2008-02-07 12:19 | 映画 | Comments(0)

「シルク」を見ました。

 幕末の頃,フランスの小さな村から,日本の蚕の卵を手に入れるために,主人公は日本へ渡る。村で絹織物の産業を興しもうけるために,命がけで日本の中部地方にわたってきたのです。現地で,主人公はある日本女性に恋をします。フランスには新妻が待っているのに,彼はその女性に心惹かれるのです。

 翌年も主人公は日本蚕を手に入れるために,同じ村にやってきます。彼の願いはその女性と出会うことでした。彼は次第にその女性と心を通わすようになっていきます。

 楽しく映画を見ていたのですが,途中,携帯で連絡しなければならなくなり,外に出て,ついでにトイレまで戻ってきたら,大切な場面を逃していた自分に気がつきました。
 わずか5分だったのですが,その5分がこの映画のもっとも大事なところだったようです。戻ってきてから見たら,ストーリーがよくわからなくなってしまいました。

 どうして主人公はそんな行動をとり,フランスの妻との関係が悪くなっていったのか,さっぱりわかりませんでした。

 こんなこともあるんですね。
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by shin-pukupuku | 2008-02-05 19:40 | 映画 | Comments(1)