<   2009年 09月 ( 12 )   > この月の画像一覧

火天の城

 田中光敏監督、西田敏行主演の「火天の城」を先日見ました。内容は、安土城築城を命じられた大工職人集団がさまざまな人生ドラマを乗り越えて力を合わせて信長の命じた約束である3年で築城を完成させる話です。
 私たちは織田信長と安土城を社会科の授業では簡単にひとことで教えています。赤くて円形の天守閣に注目させたりして見せますが、この安土城建設には多くの職人と民衆がかり出された事実を忘れてしまいます。歴史の裏には民衆の力がかならず存在すると私は思っていますが、それを思い出させる作品となりました。CGによる映像もあり、雄大な安土城の様子が目に焼き付きました。
 俳優の演技力がかなり目についた作品でもありました。西田敏行、大竹しのぶなどはやはり優れた俳優です。感情表現がかなりうまいと思います。ところが、田中沙紀の演技はやはり若いだけあって、どうも感情表現されていないんですよね。まあ、今後に期待しましょう。
 スケールの大きな時代劇をうまくまとめあげた作品だったと思います。
[PR]
by shin-pukupuku | 2009-09-26 10:58 | 映画 | Comments(2)

カムイ外伝

 崔洋一監督の差別に対する怒りを感じさせる作品だとまず思いました。
 江戸時代は歴史で習ったように身分制社会を基盤としています。この映画でも大名と家来、そして百姓、さらに別の身分の人たちが登場します。
 処刑を担当するのは非人です。主人公カムイもそうです。彼は、言います。「赤い血が流れておる。同じ人間だ」と。貧しさ故に「忍者」になるのです。そして生きるために「抜け忍」になり、生きるために逃げていくのです。
 「俺は生きる」と言う台詞が何回か出てきますが、きびしい差別や貧しさ、追っ手への恐怖を抱えながらも生きることの意味をこの映画は問うているのです。
 一方で、大名は言います。「愚民の100や200ぐらい、皆殺しにしてもよい」と。
 カムイが追われ、気を許すようになった漁師の家族を含めて皆殺しに会ったとき、カムイの怒りはどこに向かうのでしょう。そう、藩を支配する大名の政治、そして幕府の政治に対してでしょう。
 崔洋一監督がこの作品を今の時代に取り上げた理由がわかります。自死3万人社会、格差社会ー政治への怒りです。民主党が政権交代を成功した後に上映されたのは、皮肉としかいいようがありません。
[PR]
by shin-pukupuku | 2009-09-24 09:10 | 映画 | Comments(1)

霧島アートの森で蜷川美花展

 霧島アートの森に蜷川美花展を見に行きました。蜷川作品の実物を見たのは初めてでしたが、びっくりしました。原色を配色しながら、有名芸能人の服装や小物まで眼を配り、きれいな作品に仕上げていたからです。色へのこだわりを感じました。また、金魚などのたわむれる集団の色の美しさを追求したり、幼い頃に見た心ときめく風景を写真にした作品に心惹かれました。一枚一枚のカットが芸術作品という印象を持ちましたね。みなさんもどうですか。圧倒されますよ。
f0048182_621362.jpg

[PR]
by shin-pukupuku | 2009-09-23 06:20 | 雑感 | Comments(0)

サブウェイ123

 この映画はなかなかいいと思いました。ジョントラボルタが演じる身代金を要求する地下鉄誘拐殺人犯と地下鉄司令室の案内役とのやりとりは、人生そのものと神の存在を考えさせるものでした。映像もスリリングで間が抜けないし、主人公と犯人との会話の中身はさまざまなことを感じさせるものでした。結局、金取引のために犯人は誘拐事件を起こすのですが、金をめぐる問題が人生を奪っていくということを考えさせられました。妻から要求された「大きな牛乳」を買って自宅に戻るシーンでこの映画は終わりますが、ハリウッド映画にしては、奥行きのある映画だったと私は思いましたね。
[PR]
by shin-pukupuku | 2009-09-21 23:58 | 映画 | Comments(0)

体育大会

 昨日は勤務校の体育大会でした。秋にもかかわらず、夏のような日射しの中での体育大会となりましたが、すばらしいものとなりました。自分たちもやればできるんだと感じさせる感動的な場面の多い大会でした。ここ2年間は雨のために途中で中止するというものだっただけに、感激も倍増しました。教え子とも何人も会って話ができ、教育にたずさわるものの喜びを感じさせてくれました。
[PR]
by shin-pukupuku | 2009-09-21 12:44 | 教育関係 | Comments(0)

BALLAD 名もなき恋のうた

 映画監督が、あの『ALWAYS 三丁目の夕日』シリーズの山崎貴と知ってびっくりでした。しかも、原作はクレヨンしんちゃんのストーリーを映画化したものと聞いて、さらにぶっとびました。
 しかし、そのような臭いを感じさせる作品だったような気がします。ストーリーのマンガ的な描き方に、これはよくあるタイムトラベルによって時代を飛び越え、そこで事件が起こり、感動と恋愛のマッチんぐというパターンだなと思うことでした。実際、そのような映画だったのですが、時代を超えることで観客は癒されるのだと思います。別世界に身を置くというのは、別の自分になれるということですので、この手のストーリーは人気があるのかもしれません。戦国時代の時代考証は、中世の家並みにしろ、山城といい、それなりに配慮していたと思います。しかし、負かした相手の総大将をそのまま首をとらず逃がすというのは、当時としてはありえないことではないでしょうか。時代は戦国時代、人権感覚も違ったと思われます。
 まあ、家族でクレヨンしんちゃんでも見に行く感覚で、この映画も見に行くべきものかもしれませんね。おじさん一人では、ちょっともの足りない映画でした。

<Yahoo,映画紹介>
f0048182_16433461.jpg

「クレヨンしんちゃん」の劇場版シリーズ第10作で、名作と誉れ高い『クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶアッパレ!戦国大合戦』を原案にした時代劇エンターテインメント。戦国時代にタイムスリップした小学生の主人公が小国の戦国武将や姫君と出会い、深いきずなで結ばれていく姿を描く。監督は『ALWAYS 三丁目の夕日』シリーズの山崎貴。武将・又兵衛を草なぎ剛、小国の姫・廉姫を新垣結衣が好演。実写でよみがえる悲恋のドラマに期待が集まる。[
[PR]
by shin-pukupuku | 2009-09-12 16:44 | 映画 | Comments(0)

拙文紹介

 最近、拙文がいくつか掲載されております。紹介します。

 ①「いじめ判決書を活用した人権学習に関する研究ー「物理的いじめ」へのアプローチ」
                 『九州教育学会研究紀要』第36巻 2008年

 ②「戦乱から天下統一へーテーマ設定によって生徒たちの追究心を高める」
     帝国書院『中学校 社会科のしおり 9月号』

 ③「歴史遺産・文化遺産学習に使えるレプリカ教材~九州の歴史・文化遺産ならベスト10」
     明治図書『社会科教育平成21年9月号』

 読んでいただいてアドバイスや感想でもいただければ光栄です。
[PR]
by shin-pukupuku | 2009-09-11 05:43 | 教育関係 | Comments(0)

南日本新聞の論説

 本研究会会長のN氏による客員論説委員としての記事が先日掲載されておりましたが、みなさん、ご覧になったでしょうか。先日の奈良フィールドワークでの「薩麻正税帳」を見たときの印象から、鹿児島県に対し鹿児島県史事業に取り組む必要性をわかりやすい論調で述べておりました。まったく同感しました。このような論が巷で話題になり、鹿児島県は文化事業の大切さを感じてほしいと思います。ただでさえ、記念碑しか残さない鹿児島ですので、せめて文字の上では後世に残していく必要はあると思います。
[PR]
by shin-pukupuku | 2009-09-10 06:10 | 雑感 | Comments(0)

オランダ戦の日本代表

 オランダ戦の日本代表、よくがんばっているなあと思っていたのですが、終わってみれば3-0。結果的には実力差がはっきりと出ています。ボールポゼッションとかは互角でしたが、最後のゴール前のスピードの差を感じました。オランダはゴール前、DFがアプローチさせないぐらい速い判断でシュートを打ちますね。それに比べて日本はゴール前ではまだ高校生という感じでした。これじゃあ、世界ベスト4というのは絵に描いた餅でしょうね。森本が出場できなかったというのも残念でした。
[PR]
by shin-pukupuku | 2009-09-06 18:48 | サッカー | Comments(1)

見ましたよ。20世紀少年

 久しぶりに映画を楽しみました。「20世紀少年」の第3弾です。テレビのロードショーでは、映画公開に当たって、先日、第1話と第2話のリバイバルをやっていましたね。ちらっと見たのですが、完全に忘れていたストーリーを何とか思い出すことができました。
 第3弾は、さすがに最後だけあって、第2話より面白かったです。そして、今までの疑問が明らかになったので、見ている方としては満足できたと思います。
 しかし、それでもこの作品はマンガの域を出ませんね。傍観者的にこの作品を見ると、ほんと、バカみたいと思うかもしれません。「ありえない!」「映画づくりをノリで楽しんでいるだけだろう」と感じさせるわけです。
 それでも見てしまうのは、ケンジやおっちょ、よしつねは私と同じ世代。同じ時代感覚になつかしさを感じるのかもしれません。
 最後の方でケンジが「おれが20世紀少年だ」と言う場面があります。そして20世紀を「楽しめたけど、いやな時代」と言います。これはこの作品が私たちに語りかける台詞だと思いました。それは「ともだち」の世界は、いじめによるPTSDの問題だとわかったからです。20世紀は人権の世紀ではありませんでした。そのことをこの作品はさりげなく教えてくれているのだと思います。
 よし、次のイジメの授業は、いじめによるPTSDの問題をテーマに実践しようと思いました。
[PR]
by shin-pukupuku | 2009-09-06 18:42 | 映画 | Comments(0)