忘年会

 本年最初の忘年会を土曜日に行いました。といっても判決書教材研究会の学習会の後でした。ソウル大学院博士課程で日本に留学している院生も今回は特別に参加してくれました。
 まず、Hさんの来年8月発表の報告書の問題の所在を検討しましたが、ものすごく議論は白熱しました。「法規範」「規範意識」「道徳」「倫理」など、それぞれの概念整理ができたと思います。また、韓国社会と日本社会の法に対するとらえ方など、学ぶべき点が多数ありました。
 次のあまのじゃく氏の授業実践プランはこれまでの歴史教育にない視点から迫った優れたものでした。12月に公開授業をする予定のようですが、今後の取り組みが期待できると思います。これが発展すれば、すばらしい実践的研究になるのではないかとうらやましく思いました。

 その後、忘年会。学習した後のビールは最高です。韓国留学生の話を聞きながら、学ぶことが多数あった忘年会となりました。いい気分で飲むことができました。気がついたら11時半になっていて慌ててバス停に急ぎましたが、すでにミッドナイトバスはいませんでした。次の日は朝早くからサッカーの練習試合だと気にしながら、家路をタクシーで急ぎました。
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by shin-pukupuku | 2009-11-29 19:28 | 雑感 | Comments(0)

最近読んだ本

 学会での発表が終わり、少しゆっくりとしている状況ですが、本だけは読んでいます。以下に紹介します。

①梯久美子著『昭和20年夏、僕は兵士だった』(角川書店)

 様々な分野で活躍した著名な方で、兵士体験のある金子兜太・大塚初重・三國連太郎・水木しげる・池田武邦にインタビューして「あの戦争は何だったのか」を描き出した作品。偶然、二谷先生も本の紹介を白樺だよりで行っていました。
 特に印象的な証言は「大塚初重」。「脚にすがってくる兵隊を燃えさかる船底に蹴り落としました。私は人を殺したんです。18歳でした。」という証言は重いものでしたが、大塚氏はこの事実を背負いながら、考古学の道を選ぶのです。
「モノはうそをつかない。正しい歴史を知りたいという自分の思いに答えてくれるのは、こうした学問(考古学)なのではないか」ー考古学を目指し、懸命に努力することで贖罪しようとした大塚氏の姿があったのです。登呂遺跡の発見などに尽力したのが大塚初重なのです。

 この本はかなりお奨めです。

②鳩山由紀夫研究会編『鳩山由紀夫の宇宙人語録』(双葉社)

 同僚から借りて読みました。鳩山由紀夫の宇宙人ぶりをこれまでの語録の中から紹介したモノです。鳩山氏って、発言を変えていくことがあるというのが、気になりましたね。

③益川敏英著『益川流「のりしろ」思考』(扶桑社)

 この本も同僚から借りました。ノーベル物理学賞を受賞した益川氏のこれまでの生き方や生活スタイル、そして学問への取り組みをわかりやすく書いた作品です。益川さんと言えば、受賞の時のインタビューで「たいして嬉しくない」と言った方です。本人が言うには「ぼくはあまのじゃくですから・・」とのこと。研究について印象的であったのは、「のりしろ思考、なんでも乗り切る」というスタイルでしょうか。特に、研究会の時など、1時間以上早く行って、近くの喫茶店でコーヒーを飲みながら、ゆっくりとしているということなのだそうです。私も真似ができるのであれば、したいものです。

④半藤一利著『昭和史 戦後編 1945-1989』(平凡社)

 前回紹介した本の続編です。前回の本の方がおもしろかったです。半藤氏は文藝春秋に勤めていたのですが、自分の体験と重ね合わせての戦後史編でした。やっと読み終わったという感じになってしまいました。
 昭和天皇とマッカーサー秘話については興味を持ちました。まだ全容は、明らかにされていないのですね。

⑤山口保明著『「弥五郎どん」は何者か』(みやざき文庫)

 この本は、11月の初めぐらいから読んでいたのですが、やっと読破したという感じです。「弥五郎どん」は隼人の首長を弔ったまつりであるというのが結論でした。弥五郎どんというと岩川の祭りを私たちは思い出しますが、都城や日南市にもあるのだそうです。参考になりました。

 最近映画を見ていないので、久しぶりに見に行って、このブログで紹介したいと思います。でもインフルエンザが怖くて映画館に行きたくないという気持ちも少しあります。
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by shin-pukupuku | 2009-11-28 06:55 | | Comments(0)

宮崎での全国大会

 19,20日に行われた宮崎での全国中学校社会科教育研究大会は、参加はしたが・・という印象を持ちました。学べた報告は、わが鹿児島県代表K中学校S先生の報告でした。事務局研究部としては、ほとんど事前検討会ができなかった(S先生は離島勤務で研究会に呼べない)のにもかかわらず、あまりにもすばらしい報告だったので、驚きとともに、絶賛の拍手となりました。なぜよかったのかについては、アマノジャクさんがブログで分析していますので、そちらをご覧になって下さい。
 私は、歴史的分野の公開授業を参観しました。内容が、宮崎の分権運動についてだったので、かなり関心を持っていたのですが、指導案を見た瞬間に、これじゃあうまくいかないだろうなあーという印象を持ちました。案の定、授業はかなりつまらないものになってしまいました。特に、ディベートを各班で行ってしまい、授業内容の共有化がほとんど図られなかったこと、テーマが二項対立になるようなものではないことが、つまらなさをうみだしていたのだと思います。私は途中から失礼でしたが、別のことをしておりました。

 研究発表も平板で研究には値しないものがほとんどで、私の目をひくものはありませんでした。しかし、地理的分野のS先生の発表はかなり魅力的なものでした。
 社会科教育にたずさわるみなさん、全国大会と言ってもあのレベルなのです。まだ、鹿児島県大会の方が、魅力的だと私は思うのですが、どうでしょうか。この魅力は、わたしたちの研究会が自由に研究できている証だと私は思っています。
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by shin-pukupuku | 2009-11-25 22:18 | 教育関係 | Comments(3)

報告は・・

 次の日目を覚ましたら、まだかなり早い時間でした。しかも二日酔い状態。これはまずいなあと思いながら、また寝ようとしましたが、これがなかなか眠れず、えいやと起きてしまいました。発表の練習を少ししてから、ホテルを後にしましたが、途中、吐き気をもよおしてしまいました。
 会場の分科会は、大教室でした。しかし、参観者は20人もいなかったと思います。司会をしていただいたのは東京学芸大学のS先生でした。挨拶に行くと、なんと私のことを覚えていました。私の高齢者福祉の実践といっしょに飲んだことまで覚えていました。アマノジャクさんのパートナーのSさんが「昨年感激した」と言っていましたが、私も同感でしたね。記憶力がいいんでしょうね。

 報告の時間になったら、緊張感も消えて、いつものように20分ぐらいで報告できました。質問も多数出されて、フロアーの質問と私の応答ですべて終わってしまいました。
「まあ、こんなもんでしょう」という印象を持ちましたが、司会の奈良教育大学のT先生に挨拶に行ったら、「Um先生のところだから、すばらしいです」とおっしゃっていただきました。

 今回の発表への指摘でいくつかこれからの取り組みについての示唆をいただきました。自分をさらすと、必ずと言っていいほど、さらなる高見へのアドバイスをもらえます。それがこの発表のいいところだと思います。
日社学での発表は、7年ぶりぐらいでしょうか、久しぶりでしたが、自分なりには満足できるもので、少しだけ自信がつきました。これからも慢心せずに、日々研究を積み重ねていきたいと思いました。でも、数日は頭を休ませたいと思います。

 帰りの新幹線の中では、疲れ故に、眠ってしまうシーンが多かったです。でも、初めてリレーつばめでグリーン車に乗りました。ゆったりできますね。ほっとした気分で家路を急ぎました。
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by shin-pukupuku | 2009-11-24 23:19 | 教育関係 | Comments(1)

師匠と弟子

 Um先生と5時半過ぎに待ち合わせて、再会を祝いました。二人で飲んでいたところに、思いがけず早めに酒を交わすことになったのは、Um先生の師匠であるK先生とUm先生の後輩である愛知教育大学のT氏でした。そして、FくんとK氏のゼミ大学院生3人がいっしょでした。私はこの日のためにせっかく作った名刺が行方不明になり、かばんをさぐっておりましたが、やっとワイシャツの胸ポケットに入っていることに気づき、なんとか同席のみなさんに渡すことができました。
 それにしてもこの席は歴史に残る席となりました。盛岡大学学長を退官された83歳のK先生と弟子であるUm先生とT氏、そしてUm先生の弟子であるFくんと私。さらにT氏の弟子までいっしょになり、記念写真を撮りましたが、きっと貴重な一枚になるだろうなと思いましたね。

 かなりのご馳走がでたのですが、私が食べる前にどうやらなくなっていて、日本酒とビールを飲んでいたら、次の日はさすがにしんどい状況がありました。

 ホテルへの帰り際、Um先生と二人で念願のうどん屋を探し当てました。このうどん屋が絶品でした。私はわかめうどんを食べましたが、これが本場の讃岐うどんだと思いました。Um先生も悲願の讃岐うどんに満足であったようです。帰りにUm先生から、ホテルはこっちの方だぞと言われましたが、「いや、先生こっちですよ」と酔っぱらって向かっていたら、なかなかホテルに着かず、地図を広げて繁華街アーケードを歩いていたら、しきりに呼び込みが近づいてきて困りました。思い出に残る一日となりました。さあ、明日は報告だ。
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by shin-pukupuku | 2009-11-24 23:03 | 教育関係 | Comments(0)

若手、社会科教師

 シンポジウムは「社会科の教師力を問うーキャリア形成と実践の創造-」というテーマのもとで行われました。会場は大ホールみたいなところでしたが、雨が降っていたせいか、急に冷えだして、寒さに震えながらのシンポジウムになりました。
 非常に興味を持ちました。特に、若手社会科教師のキャリアをどう形成していくかという点について、指導主事からの大学関係者、民間サークルからの大学関係者、校長、指導主事のそれぞれの立場からの話は興味をひきました。
 全国的な傾向として、若手社会科教師が研究に目を向けない状況、方法論だけに関心をもとめ、教材や教育内容まで自主編成しようとしない状況があるようです。それについては、どのシンポジストも「なげかわしい状況が生まれている」という認識を持っていました。
 鹿児島県中社研では重要ポストが若手に託され、その若手を核にして、次第に若い人たちが集まってきていると思います。この状況はシンポジウムの話を聞く中では、特筆すべき研究団体の姿があるようです。たしかに授業者が決まらなかったりするなど問題点はかかえていますが、逆に授業公開をしようとする研究部の姿は、すばらしいものだと改めて考える次第でした。
 最後の討論会では、「現場の先生が何人、学会で発表しているだろうか。現場と言っても、大学院の論文まとめとして発表しているだけで、どれだけの人がその後も続けて発表しているだろうか」という発言がありました。私は、この発言を聞いて、少なくとも日本社会科教育学会は、私のような学会発表を期待しているんだなとわかり、自信になりましたね。
 終わった後はFくんと二人でコーヒーを飲みながら、ひたすら語っていました。Fくんの意欲的な大学授業での取り組みに敬服しました。
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by shin-pukupuku | 2009-11-24 22:37 | 教育関係 | Comments(0)

さぬきうどんを求めて

 昼食は、FくんとUm先生とそして京都橘大学のK先生といっしょに香川大学の周辺をさまよいました。ねらいはうどん屋。Um先生が、午後はホテルで原稿を書くということだったので、ホテル近くまで歩いていったのですが、なかなか讃岐うどん屋は見つかりませんでした。やっと見つけたと思ったら、定休日だったりして、うろうろするばかり。でもその間にK先生とお話ができました。同じ民間サークルで活躍してきた仲間意識でしょうか、話がはずみました。
 結局、Um先生と別れて、大学へ向かったら、すぐ近くにうどん屋が二軒もあることに気づきました。Um先生は食べられなかったので、代わりに3人で讃岐うどんを食べました。でもここのうどんもあまりおいしくありませんでした。2年前はあまりのうまさに感激したのですが、どうも舌がこえてしまったのでしょうかね。
 Fくんと二人でシンポジウムへ向かいました。
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by shin-pukupuku | 2009-11-24 22:14 | 教育関係 | Comments(0)

 学会の受付に行ったら、Um先生がいました。久しぶりにお会いできて感激でした。Fくんの発表を聞きに行くと言っていたので、私もFくんの発表を聞くために、教育史の分科会に足を運びました。すると2年前まで鹿児島国際大にいたMさんもいました。Fくんが私を見て、声をかけてくれました。見てびっくりしました。だれだろうと最初思ったのですが、Fくんでした。あまりにやせすぎた姿を見て、別人のようでした。20Kg近くやせたんでしょうか、以前のメタボな姿はありませんでした。愛媛に移ってからは、自転車で大学まで通っているようです。朝飯を生協で食べて、サイクリングでやせましたーと言っていました。ほんとうにただただ、驚きました。
 
 しかし、発表は絶品でしたね。以前の20分過ぎても5分は勝手に延長するという姿勢はなくて、22分ぐらいで発表を終わり、学会の会長の質問にてきぱきと答えておりました。感激しましたね。さらに成長したFくんの姿でした。Um先生も絶賛していました。

 私はFくんの発表聞いたあとは、別の発表を聞くために分科会を移っていきました。民間サークルで活躍している人の発表を聞きましたが、発表の仕方はやはり民間風でしたね。それにこだわっているような気もしました。あっという間に、初日の午前中は終わりました。
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by shin-pukupuku | 2009-11-24 22:06 | 教育関係 | Comments(0)

高松へ

 この3連休は高松へ行っていました。レジャーで行ったのではなく、学会発表のためです。
 鹿児島から飛行機ではなく、新幹線で向かいました。およそ6時間。もっとかかるかなと思ったのですが、さすが、新幹線は速いですね。
 途中、瀬戸大橋を電車で越えました。車窓から撮った写真が次です。瀬戸内海は湖のような感じがしましたね。ただただ、感激でした。
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 早く到着したので、高松市内のフィールドワークです。当然、観光地として有名な栗林公園をまず目指しました。ここは、2度目なのですが、やはりいいですね。この空間だけ、時間が過ぎるのがゆっくりのんびりなんです。心が洗われるような気がしました。

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 その次は高松城へ向かいました。天守閣には新しいものを作ろうとしているのでしょうか、工事中でした。その城の先に、香川ミュージアムがありました。特別展では、彦根藩の井伊家と高松松平家の関係をテーマに展示したものでした。特別展を見すぎてしまって、常設展を見ようとしたときには、展示終了をお知らせする音楽が流れ、走るように展示を見ていたら、ふと自由民権と分権運動の展示がありました。
 香川は高松県になったり、愛媛県になったりと宮崎県と同じような状況だったようです。そんなときに、民権派の人たちが運動に力を入れて、今の香川県を勝ち取ったようです。
 宮崎で行われた全国中社研大会歴史分科会の授業テーマはディベートで、「分権運動か、民権運動か、どちらを優先するか」というものでしたが、このテーマがあまのじゃくさんも発言したように、いかにおかしなものであったかを再確認することができました。
 この日は、以上のフィールドワークの後、ホテルに入り、繁華街にあるお店で讃岐うどんを平らげました。あまりおいしくなくて、セルフだし、感激しませんでしたね。
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by shin-pukupuku | 2009-11-24 21:45 | 教育関係 | Comments(0)

第50回大会続き

 第50回大会の記念講演はK氏による「授業という試み」というタイトルでした。講演というよりは、教員向けの授業という印象を持ちました。講演で参観者が寝てしまうのは、やはりほどよい緊張感がないとダメのようです。K氏はさすが授業づくりがうまいだけあって、参観者を飽きさせない話術と工夫がありました。ほとんど寝てしまう人はいなかったのではないでしょうか。

 講演の内容を考えてみると、「授業をつくる」ということは、緻密な構想があり、発言ひとつ、指示一つにねられたものであることが必要であるということと、それ以上に、最終的には、「授業づくり」はとても楽しいものであるということだったと思います。特に子ども達の発言をとりあげて説明をされるときは、かなり興味をひきましたし、説得力もありました。授業をすることはとても楽しいことなのです。

 私も職場では、会議がもっともきらいで、授業が大好きです。授業をしていると、時間があっという間に過ぎていきます。しかし、授業がないと気分がふさいでしまうのです。

 この感覚は、社会科教師としての喜びですし、これがなくなったら楽しくないだろうなと思います。だから、授業をすることについては元気なうちは退職までがんばりたいと思っています。
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by shin-pukupuku | 2009-11-16 21:18 | 教育関係 | Comments(1)