キャタピラー

 体調不良の時、レンタルDVDを借りて見ました。いつか見たいと思っていた作品でした。2010年ベルリン国際映画祭コンペティション部門に出品し、寺島しのぶが最優秀女優賞( 銀熊賞)を受賞した作品です。
 たしかに寺島の演技力は随所に現れていたと思います。生きた軍神となったキャタピラーのような夫を介護する妻の役でしたが、感情表現が表情や演技に現れていました。私には少しおおげさかなと感じたのですが、ヨーロッパの審査員には理解されたのでしょうね。
 いきなり日中戦争における日本軍の侵略行為から始まります。夫は蛮行を重ねました。その加害行為を行った日本人は、その後、人間としての罪の意識を持っていたはずです。私の友達も、父がそのことを後悔していたと語ったことがあります。映画では何度となく、軍神と勲章、そして昭和天皇夫妻の写真(ご真影)が映ります。そして、台詞では「食べて、寝て、食べて、寝て」という言葉が繰り返されます。
 日本の農村部の四季がきれいに映像では映し出されますが、戦場で傷を負った軍神と言われながらも単なる生きる屍のような夫、介護に努めながらもその悲哀が見る人の心を打ちます。
 そんな中、気が変になったような男が一人登場しますが、彼は戦争が終わると「戦争が終わった」と喜んで走り回ります。その表情は普通の人間に戻っているようでした。彼の存在がこの映画を引き締めているような気がしました。
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by shin-pukupuku | 2011-05-29 09:53 | 映画 | Comments(1)

FCバルセロナに驚嘆

 昨日よりやっと体調がもどり、健康のありがたさを感じた週末となりました。1週間もアルコールをとりたくなかったので、自分としては相当、体調不良だったようです。

 さて、今朝はFCバルセロナとマンチェスターユナイテッドのヨーロッパ選手権を録画で見ました。驚きました。バルセロナのパスワークはすごい。解説者が言っていましたが、まさしくドリームチームで、このサッカーは進化したものだと感じました。メッシをはじめ、個人能力の高さに驚き、セットプレイでもすぐにパスをつないで、ディフェンスは準備しているのに、その間をぬっていくスタイルのサッカーに感激しました。マンチェスターはルーニーがひとり気をはいていましたが、いつものサッカーがまったくできないようでした。
 昨日は神村学園と鹿児島城西の高校総体の決勝戦を見ましたが、グランドコンディションが悪くて、パスはつながらず、ほとんどどろんこサッカーみたいでかわいそうでした。それだけに、バルセロナのサッカーを見て、あらためてパスサッカーのすごさに魅了されました。朝からすごいゲームを見て、また自分自身が元気ができたような気がします。
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by shin-pukupuku | 2011-05-29 09:33 | サッカー | Comments(0)

体調不良

 先週の宿泊学習と九社研理事会、支部教研、そしてサッカーのリーグ戦で疲れがたまったのでしょうね、今週は体調不良で苦しんでいます。昨日は長島への出張だったのですが、黒瀬戸大橋を越えた時点で、あまりの気分の悪さに行くのを途中でやめて寝ていました。その後、熱が出たために自宅へ。クラスでも5人がインフルエンザなので、ひょっとしたら自分も罹患したかなと思って、検査をしました。結果はシロ。しかし、頭痛と微熱があり、どうもよくありません。きょうもなんとか授業を2時間して、午後からは出張でしたが、かなりきついでした。やはり健康がなによりです。
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by shin-pukupuku | 2011-05-25 20:00 | 雑感 | Comments(0)

この年になると・・

 集団宿泊学習で2泊3日で大隅の方に行っておりました。ほんと、疲れましたね。2日目は10キロ近くを登山しましたが、自分の年を考えると、かなりきつい日となりました。3日間があっという間に過ぎましたが、今から考えると別世界の思い出という気がします。
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by shin-pukupuku | 2011-05-19 21:46 | 教育関係 | Comments(0)

トゥルー・グリット

 ああ、なんて無駄な時間を過ごしたんだろうと感じさせる映画でした。西部劇でしたが、西部劇特有の人権感覚無視の映画づくりと平凡なストーリーにあきれてしまいました。父を殺された娘がいきなりその復讐のために男勝りの行動に出ること自体が、不自然な感じでした。
 ぜったい見に行くべきではないと思います。これよりは別の作品を見ましょう。
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by shin-pukupuku | 2011-05-11 21:40 | 映画 | Comments(0)

 2009年夏に明日香を県社研の仲間とフィールドワークしました。レンタルサイクルで明日香にある史跡や寺院を見学したのを思い出していました。飛鳥寺と甘樫丘から始まる本著は、新しい7世紀史像を研究の成果をもとにして大衆レベルまでわかりやすく解説してくれていると思いました。
 大学院時代に額田王を男性だと勘違いしていたことを嘲笑され、井上靖著『額田女王』を宿題として報告したことのある私は7世紀は特に苦手な時代であります。しかし、N会長のさまざまな情報提供でこの時代について学ぶことも多く、また太宰府へのフィールドワークでの学習もあって、次第に7世紀のイメージができつつあります。この本はさらにそのイメージを高めてくれる歴史的事実を教えてくれました。
 たとえば、663年の白村江の戦いの後、唐が日本(倭)への侵攻を現実的に考えていたが、新羅と唐の対立が起こり、また吐番や突厥の勢力が高まり、それらの影響で侵攻計画が立ち消えになったことや、それへの対策として天智天皇は戦時臨戦態勢として国家のしくみを律令体制へいそいでいったことなど、多くの事実を学ぶことができました。
 また、壬申の乱について『額田女王』では大友皇子の指揮官としての力量不足を記していましたが、本著では天智天皇が大海人皇子に皇位を譲ろうとし、それを大海人皇子が断り、皇位を断念して剃髪したこと、大友皇子は重要な役職を任されており、能力として優れたものがあったということを記していました。これらの事実から、7世紀が次第に自分自身の中で咀嚼され、その認識が歴史授業で活かされていくのではないかと思っています。
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by shin-pukupuku | 2011-05-05 17:56 | | Comments(0)

 この本を読んで驚きました。三陸海岸を襲った明治29年と昭和8年の津波の惨状は、まさしく今回の東日本大震災の大津波とまったく同じだったからです。特に明治29年の大津波は50メートルの高さまで襲ったところがあったという記事に、今回の映像の記憶が頭の中を駆け巡りました。当時の証言も記録されていますが、今回と同じような記録なのです。歴史は繰り返すということを確認することができました。たしかに大防潮堤はあったわけですが、歴史の記録から考えると、この防潮堤でもまだまだ不十分だということをよく理解していなければならなかったと思います。
 吉村氏は最後のところで次のように述べています。
「しかし、自然は、人間の想像をはるかに超えた姿をみせる。防潮堤を例にあげれば、田老町の壮大な防潮堤は、高さが海面より10.65メートルある。が、明治29年、昭和8年の大津波は、10メートル以上の波高を記録した場所が多い。・・・その家が明治29年の大津波の折に被害を受けたことを考えると、海水が50メートル近くも這い上がってきたことになる。
 そのような大津波が押し寄せれば、海水は高さ10メートルほどの防潮堤を越すことはまちがいない。」
 吉村氏の指摘は今回の大津波で残念ながら現実問題となってしまいましたた。吉村氏の慧眼には驚いてしまいます。しかし、吉村氏でさえも人間の力を信じていたと思われます。上記の続きの文章では次のように記されています。
「しかし、その場合でも、頑丈な防潮堤は津波の力を損耗させることはたしかだ。それだけでも、被害はかなり軽減されるにちがいない。」

 ところが、吉村氏の予想を超えて、防潮堤は大津波の破壊力を止めることはできませんでした。自然の力は想像をさらに超えてしまったのでしょうか。
 原発震災は上記の吉村氏の著書を読めば、津波対策がいかに杜撰であったかを痛感させます。歴史から学ばなかったことが、今回の事故につながったと思います。そういう意味で、想像を超える災害ではなく、歴史から考えると想定される自然災害だったということが、この著書は明らかにしてくれていると思います。
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by shin-pukupuku | 2011-05-04 20:39 | | Comments(0)

 先日、購入の手続きをしていた中古車がやっと来ました。昨日、初めて遠出をしましたが、いやあなかなかいいですね。通勤には最高の車だと改めて実感しました。走りも思った以上に良くて、CVTというのは、昔乗った「ゴーカート」を思い出させるほどのギアチェンジのスムーズさを感じさせました。ただ、以前のアコードと比較すると、乗り心地はたしかに良くないですね。それは車が小さくて、排気量も小さいというところからくるのかもしれませんが、まあ、仕方がありません。
 車検も2年と3ヶ月つくわけなので、値段も安いし、これは掘り出し物を手にしたというのが自分の印象です。(ただ、これからどうなるかはわかりませんが・・)当分の間、この車の走りを楽しみたいと思います。少しだけ通勤が楽しくなりそうです。
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by shin-pukupuku | 2011-05-04 09:39 | 雑感 | Comments(0)

 10数年前だったと思います。この著者である白戸さんは毎日新聞鹿児島支局の記者でした。新自由主義史観が社会的に話題になり、当時、現場教師としてその問題について報告する機会が多かった私を白戸さんは取材して、毎日新聞の鹿児島版で大きく取り上げてくれました。そしてその記事をお礼の一文とともに送付していただいたことをよく覚えています。
 その彼が、アフリカの支局へ異動し、アフリカ研究の最前線ジャーナリストになっているなんて知りませんでした。しかし、誠実な対応をしてもらったなあという思いがあったので、それはこの本の中でも随所に感じすることができました。
 私たちはアフリカの現状についてよく知りません。マスコミの報道を通してアフリカの状況を学んでいるわけですが、白戸さんが指摘しているように、「アフリカは貧困と飢餓で苦しんでいる」「アフリカは部族対立が激しく、内戦や紛争の原因になっている」などという思い込みがあります。しかし、この本はそれがまさしく偏見であることを教えてくれます。そのような偏見がまた、アフリカを経済大国日本という上から目線で見下している面があることも事実でしょう。
 この本はアフリカを素直にみつめることの大切さを教えてくれます。それが「日本人としてのアフリカ入門」につながるのだと思います。社会科の授業でも活用していきたいなと思った一冊となりました。
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by shin-pukupuku | 2011-05-04 09:28 | | Comments(0)

八日目の蝉

 この作品は素敵でした。すばらしいの一言です。角田光代原作ですが、子を持つ親としては、涙が止まらないですよ。じんわりと涙がわき出てくるのです。おそらく小豆島のすばらしい風景と自然が生きていることを実感させ、この作品のストーリーが「自分の生」が自分の母からつながり、そして自分の子どもにつながっていくことを感じさせるからだと思います。特に、東日本大震災で多くの尊い命が失われた場面を映像を通して目撃した私たちにとっては、今この時間を生きていることに感謝し、同時に喜びとして感じるからでしょう。
 ぜひ時間があるときに見てほしいと思います。出演者の演技力が優れているとは思いませんが(いちばんうまかったのは、子役でした。表情と「お母さん」と呼ぶ声が良かったです。)、社会派作品が得意な成島出監督の構成力がうまいのかもしれません。感動を味わってほしいと思います。
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by shin-pukupuku | 2011-05-03 07:38 | 映画 | Comments(0)