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「藁の盾」を見て

 極悪犯罪者をSPが警察庁まで護送するというストーリーです。というのも、この犯罪者殺害に10億円という懸賞金がかけられたからです。
 この護送の途中で、さまざまな事件が起こります。ストーリーとしては、観客を飽きさせないものになっています。また、展開が次から次に進んでいくので、映画にのめり込んでいくのではないでしょうかね。
 
 私はこの映画には、死刑制度をめぐる問題が隠されていたと思います。家族を殺害された遺族が、果たして加害者に極刑をのぞんでいるのか。加害者を死刑で処刑して、その後、何が残るのか。
 一方で、極悪な犯罪者は殺されて当然であるという主張-両者の葛藤のはざまに置かれるのが、犯罪者を警護することを命じられた主人公のSP役である大沢たかおです。

 死刑制度については、このブログでも昔、記述したことがあるかもしれません。私は、基本的に命に軽重はないという立場ですので、死刑制度に反対です。この映画では犯罪者を極道中の極道で描いていました。最後の裁判シーンで彼は言います。
「どうせ、死刑になるのであれば、もう少し(犯罪行為を)やっとけば良かった」と述べます。これは、死刑制度がけっして犯罪行為の抑止になるのではなく、むしろ犯罪行為そのものを過激にすることもあるというメッセージだったと思います。実際、秋葉原事件に見られるように、死刑になるために極悪な犯罪行為を起こす犯罪者も見られるのです。
 死刑制度廃止が世界の潮流であり、人権社会確立の一歩だと私は思っていますが、日本人は加害者を許さない感情論を優先する民族のようです。
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by shin-pukupuku | 2013-04-28 15:56 | 映画 | Comments(0)

やはり・・

 本屋の立ち読みでリンカーンの奴隷解放宣言について調べてみました。
 まず、映画の中で歴史的事実と大きく違う点がありました。それは、議会で憲法13条について採決する場面がありましたが、あれは、1865年12月。リンカーンが南北戦争後に暗殺されたのは、1865年4月です。
つまり、議会採決の場面でリンカーンは生存していなかったということです。あの採決は、リンカーン亡き後の共和党員が尽力して採決に成功したようです。
 それから、南北戦争開始の時に、奴隷解放についてリンカーンはそれほど積極的ではなかったようです。それ以上に、いかに連邦国家が分裂しないようにしたらよいのかを真剣に考えていたようです。その過程で奴隷解放宣言が戦略的に意味があるかを理解し、その実現に尽力したというのが本当のようです。つまり、私がとらえていたリンカーンについてのとらえ方は、それほど間違ってはいなかったということです。スピルバーグは、リンカーンの善人ぶりを中心に描いていましたが、映画としての想像場面を批判的に見ていくことが必要なようです。
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by shin-pukupuku | 2013-04-28 15:41 | 映画 | Comments(0)

リンカーンを見て

 私は自分の認識と教え方が間違っていたのかなとこの映画を見て思うことでした。私の頭の中には、奴隷解放宣言の背景には、北軍の勝利のためにヨーロッパからの援助関係性を重視したリンカーンが、人権思想を発展させてきたヨーロッパの支持を得るためであったと考えていました。そのことが、武器や物資を北軍に有利に進めることができ、南軍に勝利できると考えたリンカーンの戦略があったと考えていました。実際、リンカーンは黒人の解放については尽力しますが、先住民であるネイティブアメリカンには厳しく弾圧しています。そこには人種に対する差別性が見え隠れしているのです。

 ところが、この映画はリンカーンを偉人の側面のみを描いていたと思います。私はどうしても斜めに構えて見てしまいますので、良いところばかりではないでしょうとひと言いいたくなるんですよね。

 そんな感じでしたので、時間があるときにぜひリンカーンについて再度調べてみようと思いました。奴隷解放宣言には、純粋な平等思想がリンカーンには果たしてあったのでしょうかね。
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by shin-pukupuku | 2013-04-22 20:02 | 映画 | Comments(1)

おいしいパン屋さん

 伊敷台においしいパン屋さんがあります。伊敷台小学校の近くには、アルスターというおいしいケーキ屋さんもありますが、道路の反対側にこのパン屋さんです。
 連れ合いから今日連れられて足を運びました。
 いつも通る道路なのですが、このお店の存在にまったく気づいていませんでした。中にはいると青年パン職人が一人できりもりしていました。お店には現代風の音楽が流れ、パンは小ぶりで値段は少し高めなのですが、店の雰囲気はフランスの街並みに似合っているようなお店でした。大きな目立った看板で存在をアピールしているというお店ではなく、地味だけど本格的なパン屋さんという感じでしょうか。
 家に帰ってさっそく食べてみましたが、その味に感激しました。パンを食するということで、幸せな気分に少しだけなれたのです。こんな風に、パンについておいしいを連発したのは初めてでした。
 パン屋の名前は、「ブーランジェリー・パンブラン」と言うようです。
 すぐ近くには、大型のパン屋があるのです。たしかにそちらのお店の方が、お客は多いようです。おそらくそのお客さんはこのお店のパンの味を知らないのでしょう。小さなお店ですが、このパン屋の味は口コミで広がり、この伊敷台の街に根付くお店になるのではないかなと思いました。
 それにしてもこのお店のホームページもシンプルで、そこにこのお店の良さもあるのかもしれないなあと思いましたね。
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by shin-pukupuku | 2013-04-20 18:23 | 雑感 | Comments(1)

映画 船を編む

 なかなか面白い作品であったと思います。昨晩の映画談義ではあまのじゃくさんと熱く語り合いましたが、その語りを生み出すほどの意味が、この映画には隠されていたのでしょう。
 あまのじゃくさんはデジタル社会に対比するアナログの意義を語っておりました。たしかに映画を見ると随所にそのシーンはあります。まず、辞書づくりそのものがアナログでしたし、主人公の下宿もそうでした。携帯電話がやがて登場するシーンも、それを感じさせるものでした。
 しかし、私はそれ以上に、言葉の紡ぎ出すすばらしさがこの社会における人間関係を編み出し、それが人々の生きる支えになるのだというメッセージの方が大きいような気がしました。
 さまざまなシーンを思い出してみると、大事な言葉がありました。先輩のプロポーズの時、最後、妻に語りかけるシーンもそうでした。そして、辞書づくりとはまさしく言葉を編み出す作業だったのです。
 私たちは殺伐とした競争社会で、人をつなぐ言葉を忘れているのかもしれません。言葉の編み出す優しさが私たちに必要なことをこの映画は教えてくれていたような気がします。
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by shin-pukupuku | 2013-04-14 20:09 | 映画 | Comments(0)

今年はあたり!

 3度目の正直でした。今年は当たり!科研費のことです。昨年の夏にいじめ問題が社会問題化したので,いじめ問題にしぼったテーマで応募しました。3度目でしたし,ひょっとしたらそろそろいけるのではないかと思って,請求額も昨年より10万円以上上乗せして応募したのもよかったようです。
 請求の満額出たわけではありませんが,8割ほどの額でした。これで今年も昨年同様に学会などに参加できそうです。今年は学会報告はできるだけ遠慮しようと思っていますので,参加だけでもしようと思います。家計は火の車でしたので,神様はやはりときどきにこっと笑ってくれるんだなあと感謝しております。ああ,良かった。でも,手続きの事務作業はやはり大変です。はい。
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by shin-pukupuku | 2013-04-04 20:42 | 雑感 | Comments(1)