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この1ヶ月に見た映画について

 8月という夏休みは、ここ数年、時間があるのに映画を見に行かないという状況が続いています。長期休業中は子ども向け家族向けの映画が多くなるというのもありますが、そうですね、ストレスがたまらないので映画で解消する必要がないのかもしれませんね。
 8月末からパソコンの状態が非常に悪く、メールもインターネットもうまくいかないという日々が続いています。気がつくと、2週間前に書いたメールを本日やっと送ることができました。なんてこっちゃ!

 最近見た映画で印象的なのは、李相日監督の「許されざる者」でしょうかね。屯田兵の実相とアイヌに対する明治政府の政策の傲慢さと差別偏見が見事に表現されていたと思います。李相日監督はマイノリティに対する日本人の差別性を見事にとらえ、映画化に成功してきましたが、この映画もその1つになったと思います。
 次にあげるのが、「終戦のエンペラー」です。日本人でありながら、天皇制と戦争責任との関連についての議論は遠い過去になってしまったのでしょうか。本作品でも見事にベールに隠したと思いました。そして、終戦降伏時の天皇の動きだけに注目する視点は、一方的であると言わざるを得ません。マッカーサーによる政治的意図の元、戦争責任は迷宮入りしたのでしょう。
 聞くところによると歴史的事実と相違する部分がかなりあるという映画のようです。真実だと思って映画を見たら歴史認識は誤った方向へ引きずられるようです。
 「さようなら渓谷」という作品も見ました。性被害の女性に対して罪の意識を持つ加害男性は、その罪を償おうとします。それは女性といっしょに生活するという日常に結実するのですが、隣で起こった子ども殺害事件の共犯者として、いっしょに暮らしている女性から訴えられるのです。彼女の加害男性に対する逆襲でもあったのですが、やがて彼女はいっしょに暮らす渓谷のあるアパートから姿を消すのです。
 この作品は場面設定は非常におもしろいなあと思いました。そして人間はやり直せるんだというふうに励まされたような気がしました。しかし、どうもおもしろくありませんでした。設定にとらわれすぎていて、人間の複雑さが逆に単純化されているような気がしたのです。
 最後に、「少年H」。これは、戦争へつながる当時の日本社会の状況が、神戸を舞台にして見事に描かれているのですが、いかんせん、主演の少年の演技があまりにも下手すぎました。それがかなり気になって、映画としてはおもしろくなかったなあ。

 まあ、そんな風に、映画を見ながらストレスを解消する私がいます。体調が少しずつ本来にもどりつつありますが、活動的になってきている自分がいます。
 
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by shin-pukupuku | 2013-09-22 18:58 | 映画 | Comments(0)

お薦め本です。

 岩波新書から発売された、中見真理『柳宗悦-「複合の美」の思想』を読みました。点滴の最中も読んでいました。
 この本を読んで、すぐれた本と巡り会えたなあというのが第一印象でした。そして、このような本を私も将来的に出版したいと思いました。著者が生涯をかけて研究した成果がこの本にわかりやすくまとまっていたと思います。研究書としては、別に出版されており、この本は市民向けにわかりやすく書きなおしたもののようです。
 柳宗悦については、韓国植民地化の中で、朝鮮陶器の美しさを認め、それを日本に紹介した人物であることを断片的に知っておりましたが、この書を読んで、柳の生き方そのものにかなり魅了されました。副タイトルになっている「複合の美」の思想は、私たちが見習うべきものだと思いました。植民地化したことで、朝鮮を見下すのではなく、朝鮮の中に美をみつけ、そこから学ぶことの大切さを柳は主張したのです。これは、当時の日本政府に対する抵抗でもありました。柳は、沖縄文化、アイヌ文化、東北文化についても関心を持ち、それぞれの文化・生活の中にある美を紹介し、それらの美を学んでいくことを実践していきました。彼は民芸活動に尽力していきますが、それは「複合の美」の思想実現を図るためでもあったのです。
 必然、柳の思想は平和思想につながっていきます。それぞれの民族にある文化を尊重し、その美を大事にしていくことは、お互いに平和的な関係を生み出していくことになるからです。同時に彼は、トルストイやガンジーの思想に影響を受け、戦争や暴力の無意味さを感じていたのです。

 柳の思想は、ナショナリズムが勃興する中、今後の日本社会にとって必要だなと思いました。ぜひ、手にとってもらいたい本の1つです。
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by shin-pukupuku | 2013-09-16 11:05 | | Comments(0)

読んだ感想

 文藝春秋に掲載されている芥川賞受賞作、藤野可織「爪と目」を先日読みました。読み終わってから数日経ってしまいましたが、今でも印象的なのが、タイトルになっている「爪」と「目」です。藤野氏の作品は状況描写にスポットライトを当てていて、見事に爪と目が浮き上がって印象的な作品になっています。そのため、何日経っても、その部分が頭にこびりついて離れなくなるのです。芥川賞作家は、このように全体と部分の描写の組み合わせが調和がとれていて、作品自体が平面的ではなく、立体的になっているのが受賞するような印象を持ちました。
 そのことが、主人公の葛藤をうまくあぶり出しているのではないかと思いました。最初、話者がいったいだれなのかがよくわからず、とまどいながら読んでしまいましたが、ストーリーとしてはそれほどねられたものではないと思いました。ただ、藤野氏の描写のうまさに敬服しましたね。まだ30代前半だということです。将来、日本の文壇を担う小説家になりそうな気がしました。楽しみです。
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by shin-pukupuku | 2013-09-16 10:46 | | Comments(0)

なんとか・・

 体調はなかなか回復せず、土曜日は点滴まで打つ状態でした。そのため、夜の判決書学習会には参加できませんでした。終わった後の飲み会を楽しみにしていたのに、残念でした。参加者のみなさん、申し訳ありません。
 昨日の体育大会はなんとか全日参加することができました。砂埃がひどい中での体育大会で、テントが飛ぶのではないかと不安でしたが、何事もなく無事成功することができました。心配された応援団の片組も、逆に本番では応援の部で勝利する結果となり、担当としては満足できるものとなりました。最後の解団式も盛り上がりました。
 体育大会全般として、私としては不満足な部分が目につくところもありましたが、子どもたちはそれなりによくがんばったと思います。
 夜の打ち上げは体調を考えて失敬しました。私にとっては非常にめずらしいことなんですが・・。この数日アルコールは断っていましたが、今日になってやっと元気が出てきました。今晩あたりから、ビールのうまさを堪能できるのではないかと思っています。やはり健康第一ですね。
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by shin-pukupuku | 2013-09-16 10:33 | 雑感 | Comments(0)

熱中症・・

 先日の体育大会練習のとき、急にめまいがあり、頭痛も・・。それ以来、体調がもどらず、昨日は熱まで出て、午後からは休みを取る始末。どうも、熱中症気味のようです。何事も健康管理が第一ですね。体育大会、最後まで参加できるかどうか不安です。
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by shin-pukupuku | 2013-09-13 10:44 | 雑感 | Comments(2)