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大川小学校事件控訴

 大川小学校事件に対して、石巻市、宮城県ともに控訴の決断をしました。石巻市市議会もこの控訴に対して了解したようです。
 私は先日のブログで、和解を模索すべきだと書きました。それが今でもベストだと思っています。今回の決定は、結局、児童の遺族関係者に行政に対する不信感を改めて生み出してしまいました。事実はどうだったのかを明らかにするためには、和解による模索が私は良かったのではないかと思います。遺族関係者は多額の賠償金がほしいわけではありません。51分間にどのような事実があったのかを知りたかったのだと思います。そして、自分の子どもが亡くなったのはなぜなのかを純粋に知りたかったのでしょう。そのためには、証言台に立つべき人が立っていないという問題はその事実関係を不明にするものです。なぜ立たないのか、なぜ証言を明らかにしようとしないのか、それははたしてその人の精神的な問題なのかーそのような疑問が浮かび上がってきます。地裁の裁判官はそのこともおそらく考えたのではないかと思います。
 控訴ということになれば、さらに判決まで時間がかかることでしょう。その動向を見守っていきたいと思いますが、控訴ということになったら、裁判の中で事実をさらに明らかにしてほしいと思います。

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by shin-pukupuku | 2016-10-31 09:11 | 教育関係 | Comments(0)

朝日論壇時評

 木曜日付の朝日新聞論壇時評は、小熊英二による「社会のビジョンはあるのか」でした。読み終わってすぐに、その論壇内容に共感することでした。国会議員の世襲化が進んだ時代であり、教育においても格差の再生産が目立つようになったと小熊は分析しますう。また、医療政策が介護施設から在宅介護へ負担を移転させるものであると述べ、そのために年間約10万人の介護離職者が誕生していると指摘します。そしてこれらの政策の原因が意図的な悪意というより、ビジョンの不在であると小熊は説明するのです。
 私も現在の日本の政治が総合的な視点でのヴィジョンを提起できていないと感じます。それぞれの省庁がそれぞれの課題解決のために政策を出しているために、家族や社会の負担を斟酌できていない状況があると思います。それはわが子を二人私立の高等機関に出していることでいかに負担が大きいかという実感があるからです。無償の奨学金は早いうちに希望者全員に私は提供すべきだと思います。それが教育格差を解消することになるでしょう。小熊の主張は私の目を見開いてくれたような気がしました。

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by shin-pukupuku | 2016-10-28 17:30 | 雑感 | Comments(0)

大川小事件判決

 遺族側の勝利で判決は出ました。それは私の中では予想されていたことでした。判決の概要を読むかぎりでは、学校・教師の安全保持義務に関わる緻密な検証があるように思いました。そして論理的になぜ学校教師に安全保持義務に関わる過失があったのかを説明していたと思いました。地震前、地震直後の対応、そして広報車による大津波警報後、そして津波到達までの時間に分け、広報車による警報以後に学校教師の過失を認め、特に三角地帯への避難を過失ありと整理していました。学校教師の何が問題だったのかをわかりやすく説明していたと私は思いました。
 賠償額の多さに私は驚きました。遺族側は一人1億の合計で23億を請求していましたが、判決では14億。これでも一人あたり6千万円を超える額です。私がいじめ裁判判決で見る金額と比較すると圧倒的に多いという印象でした。おそらく、この額には裁判官の思いが含まれていると私は思いました。それは、上告するのではなく和解になるように被告である石巻市や宮城県に語りかける額だったと思います。さらに上告して裁判になると、より一層の金額を判決として出しますよというメッセージと、遺族側の無念さに対する思いが含まれていると思いました。
 市や県がどのような対応をするか見物ですが、私は全部の遺族と、事実関係をさらに調査する(証言に立たなかった教務主任の事実に対する調査)のことを和解項目に入れて、和解すべきではないかと思います。

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by shin-pukupuku | 2016-10-27 10:40 | 教育関係 | Comments(1)

学生への研究指導

 私も担当している基礎ゼミは、第2ステップに突入しています。前期は1年生に対して研究上の基礎的技能を中心に教えてきました。ここにきて、前期の協働学習の発表をもとにして各自の研究テーマを決定し、12月始めに簡単な研究発表を個人で行うことになっています。
 この指導が面白いです。前期はかなりいろいろと指導してきましたので、学生の取り組みは予想以上にまじめに取り組んでいます。研究室で1対1で今は指導していますが、学生といっしょに興味ある内容で研究を進めていくというのはなかなか面白いものです。特に私がよく知らないテーマや内容について学生に調査し報告してもらうと、こちらも逆に勉強になるために知的刺激になります。昨日は、マリーアントワネットに注目して調査してきた文化系の学生の話はなかなか刺激的でした。
 大学教員にはさまざまな仕事があり、やりたくない仕事もたくさんあります。そして最近ではそれらの仕事がたくさん私の肩に任されるようになってきました。忙しさは最初の年よりも倍増していますが、研究指導というのは学生とのやりとりがあり、なかなか充実した時間です。こんな仕事の時間は、忙しさを忘れさせてくれます。

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by shin-pukupuku | 2016-10-25 10:21 | 教育関係 | Comments(2)

ご存知ですかーパタニティー・ハラスメント

 今朝の朝日新聞を読んで、「パタニティ・ハラスメント」という言葉を初めて知りました。略して「パタハラ」と言うようです。みなさんはご存知だったでしょうか?
 その意味は、「子育てに積極的にかかわろうとする男性が職場で嫌がらせや不利益な扱いを受けること」を言うのだそうです。ハラスメントについては、「マタハラ」に見られるように、この数年で市井でよく使用されるようになってきましたが、今回のパタハラという用語については、これまで聞いたことはなかったです。
 ただ、男性が育児休暇を取ることに対する企業側の圧力はあるだろうなあと思ってはいましたが、その危惧は予想どおりだったようです。男の育休にはまだまだ職場の壁が強いのです。私が子育てに関わっていた1990年代には、男性の育児休業そのものがシステムとして認められていませんでした。当時、そのような制度があったら、おそらくその制度を利用したと言い切る自分がいます。それはおそらく、公務員であったということの気軽さがあるのだと思います。また、パタハラについての実感がないからでしょう。しかし、実際に育児休暇をとったアマノジャク氏などは、当時の職場の壁をどのように感じていたのでしょうか。ここには経験した人との認識の差は大きいのかもしれません。
 このパタハラがなくなり、男性も女性も育児休暇を気兼ねなく同じように取れる社会は、いつになったら可能となるのでしょうか。まだまだ時間はかかりそうです。

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by shin-pukupuku | 2016-10-24 08:58 | 雑感 | Comments(1)

『給食費未納』を読んで

『給食費未納-子どもの貧困と食生活改善』(光文社新書)を読みました。現場にいた時に、給食費未納問題は大きな課題でした。特にH中学校に勤務していた時は、多数の未納者がいて、会議でもその対策に頭を抱えました。口座振り込みにしたことで、未納者が増えてしまいました。地域で集めていた時は、地域の眼があったのかもしれません。それが解放されたと同時に、未納率が高まったのでした。
 何度か納金お願いの電話をかけたこともありました。そんな仕事までしなければならないのかと疑問に思いながらの電話でした。
 この著書は、学校教師側の認識と実際の保護者の状況のとらえ方にギャップがあることを説明しています。学校教師は保護者に問題があるとして未納問題をとらえている割合が高いのですが、実際のところは貧困による未納の割合が高いようです。
 また、完全給食の実施率は県による違いがあり、神奈川県などは18%の割合です。また、実施するところと実施しないところではっきりと二分されているようです。全国的には完全給食制度が整っているところが多いようですが、鹿児島県のように全県下で100%近くというところもあれば、関西地方のように実施率の低いところがあるようです。保護者は完全給食実施を希望している割合が高いですが、教師はむしろ希望しない割合が高いということもわかりました。そしてその理由についても、この本では分析して説明していました。
 この本で学校給食についての歴史や現状、そして課題について学ぶことができました。学生の課題研究の参考文献として利用できそうです。

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by shin-pukupuku | 2016-10-22 09:48 | | Comments(0)

27年ぶりの再会

 昨夜は初任地でお世話になったK先生と27年ぶりに再会しました。鹿児島の川内ではなく、仙台で再会するというのが人生の不思議なところです。仙台では本日から全国校長会が開催されますが、それに出席するために仙台に来たというわけです。ぜひ石巻に来て被災地の状況、特に大川小学校のことを学んでほしかったのですが、時間的余裕がないようで、到着したその夜にお会いしました。連れて行った先は牛タンで有名な東口方面にある「利久」です。
 ところが、焼酎と魚が大好きであるというK先生は、日本酒と牛タンという組み合わせがあまり馴染みがなかったようで、食に対してそれほど関心はないようでした。
 27年間の人生の軌跡についていろいろと語ってくれました。そしてなぜ校長になったのか、校長のおもしろいところとしんどいところについて語ってくれました。私も初任地以後の教師としての歩みを、特に生徒指導や学級経営で苦労したことを語ることでした。同じ組合員でしたので、組合のことについても語ることでした。
 楽しく3時間近く飲むことができました。そのうちぜひ夫婦で遊びに来て下さいと声をかけることでした。パートナーさんも初任地でお世話になった先生でしたので…。
27年の歳月はとても長い時間なのに、初任地の時間がつい最近のことのように浮かび上がった素敵な一夜となりました。

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by shin-pukupuku | 2016-10-20 08:57 | 雑感 | Comments(0)

続く歯の治療

 今のマンションに引っ越してきた時に、その横にある小綺麗な歯科医が目に入りました。おそらく、歯の悪かった亡き母が、私に向けて「歯を大事にしなさい」というメッセージだと思いました。
 勤務先に向かう前にその歯科医に寄るという一日が何度か続きました。現場教員の時に多忙でなかなか歯科医に行けなかったために、私の歯は治療が必要でした。半年ほど通ってやっと治療が終わったことを覚えています。それ以後、3ヶ月に1回は定期的な予防のために通いました。
 ところが、この7月に予定されていた定期的な検診をキャンセルしました。7月末は忙しく、8月は出かけることが多かったので、そのままにしていたのです。
 すると、やはり歯の調子が悪くなってきました。先日は、左下の歯茎が腫れて、痛みがおさまらないという状況になりました。すぐに隣の歯科医に予約を入れました。
 虫歯ではないが、神経が炎症を起こしているということで薬をもらい特別な歯磨きで様子を見ることになりました。すると、すぐに歯の痛みはとれ、腫れもおさまりました。やはり、頼るべきは専門家なのでしょう。本日は、その歯の神経の治療を行ってきました。
 母が苦しんだ歯の遺伝は、兄弟の中で私がもっとも似たのでしょう。亡父は馬のような歯で、歯はかなり丈夫でしたから…。
 歯が悪くなってくると、母の「歯科医に行きなさい」という声が聞こえてきそうです。

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by shin-pukupuku | 2016-10-19 09:58 | 雑感 | Comments(0)

オペラ、ドンジョバンニ

 この週末は、オペラドンジョバンニを鑑賞するために東京にいました。娘が通う大学院のオペラ科の演奏会でした。専攻する人数が少ないので、うちの娘はオペラ科ではないのですが、授業をとっているということで脇役の合唱団で出演していました。
 さすが一流の演奏家や声楽家が指導しているためでしょう、鹿児島で聞く地方のオペラとは違い、その質の高さに圧倒されました。芸術の域というのを感じさせる演奏だったと思います。キャストは全員その歌唱力は高く、聞いていて圧倒されました。
 うちの娘と同じように背が低く、農民の娘役のキャストで出演していた方は、大学院の2年生で石巻出身の方でした。娘と知り合いだったので、私たち夫婦も知っていたのですが、今回の演奏会でその方のお父さんお母さんにもお会いできて、話をすることができました。
 オペラのこの作品はモーツァルト作です。私は、モーツァルトのこの作品に対する意図みたいなものを考えていました。ドンジョバンニは女性好きで、女性泣かせな男です。ある女性の部屋に忍び込み、その際不審者として追われ、その女性の父親と戦いになり、殺害してしまうのです。後半では悪党という言葉が何度もジョバンニに投げつけられます。モーツァルトは聴衆を楽しませる術を知っていたのだと思います。一つは、キャストの歌で、もう一つはコミカルなキャストを登場させて。
 貴族らが見ていたのがオペラだったと高尚な作品であるようなことが言われますが、私には人間の欲望に迫り笑いをとりながら感動させようとする、現代の脚本家で言うと三谷幸喜みたいな人が、モーツアルトだったのではないかなと思いました。
 キャストの歌がうまいので、時々気持ちよくなって寝てしまうこともありましたが、今回の演奏でオペラとはけっして高尚なものではなく、庶民が喜ぶような貴族向けのものだったのではないかなと思うことでした。

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by shin-pukupuku | 2016-10-17 14:28 | 雑感 | Comments(0)

会議時間

 会議時間について考えさせられています。二つの新しい仕事内容があって、それぞれの仕事はぜんぜん違うのですが、時間を守るか守らないかで大きく違うのです。当然、時間を守らない会議はいやになります。先日、1時間半以上も超過して、私は嫌になりました。もうそんな会議にでたくありません。議長は頑張っているのですが、時間については無関心で、いろんな意見を出すためには仕方ないと思っているのでしょう。しかし、大事な会なのですが、私にはまったく面白くありません。次は、仮病で、休もうかなと思うほどです。
もう一つは、時間厳守の会です。待たさないのです。こちらは、一つ一つの言葉に重みがあります。だから、緊張感があります。
どちらが望ましいか、言うまでもありません。会議がおしゃべりになってしまうといらいらする私です。

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by shin-pukupuku | 2016-10-15 12:32 | Comments(3)