「追憶」を見て

「鉄道員(ぽっぽや)」「あ・うん」などの作品で有名な監督・降旗康男と撮影・木村大作がタッグを組んだ作品で、岡田准一主演の作品でした。
 見ての第一印象は、まるで松本清張の作品を映画化したようだというものでした。児童養護施設、殺人、約束、再会ーなどのキーワードがこの映画では上げられますが、それらは松本清張の小説のなかでは何度となく出てきたものではなかったかなあと思うことでした。まあ、そのために全体的にトーンが暗いのですが、最後のクライマックスに向けて映画構成は練られていたような気がしました。「あなたの大事にしてきたものは…」という呼びかけは、自分だけのためではなく、人のために生きていくことのすばらしさを教えてくれていたようでした。そして、本当の親子とは何かを考えさせるものでもあったような気がしました。人は過去を思い、過去に悔やみながら今を生きているということなのかもしれません。そのために何ができるのか、それをこの映画は語りかけていたような気がしました。
 全般的には、それほどすごい作品という感じはしませんでした。平凡な作品のような印象を持ちました。最後のクライマックスでは、涙を流す人とそのまま映画館を出て行く人の二つに分かれていましたが、泣いている人は過去になんらかの傷を抱えているのかもしれません。 


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# by shin-pukupuku | 2017-05-16 09:18 | 映画 | Comments(0)

不安定

 石巻に戻ってからどことなく精神的に不安的な感じです。連休中に鹿児島でリフレッシュできたのは良かったのですが、その反動が来ています。やることなすことイライラすることだらけです。
 これまで、温和にさまざまな事情に対して接してきましたが、先日、会議で、久しぶりに感情的になってしまいました。その理由は、その人のミスで物事が問題化しているのに、総括的に担当している私の指示不足というわけです。一言最初にミスについての本人なりの謝罪があったらよかったのですが、それもなしという状況ではいくら私でも感情的になってしまいます。
 同じ職員室であったら、すぐにお願いできるかもしれませんが、たこつぼ研究室では連絡をとるのが難しく、そのために必然、メールでの連絡が中心になるわけですが、それをミスと非難されるとこちらも困ってしまいます。
 イライラしながら過ごすといけませんね。ストレスがたまってしまって、一日が楽しくありません。やはり仕事は楽しみながらやりたいものです。

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# by shin-pukupuku | 2017-05-15 09:16 | 雑感 | Comments(1)

坂野徳隆『日本統治下の台湾』を読んで

 著者は私と同じ年。記者から小説家に転向し、台湾に在住しながらノンフィクション作品を発表してきた方です。

 この本の特色は、内地から台湾に移り住み新聞などで風刺画を発表し続けた国島水馬の作品に注目し、その風刺画を見ていくことで日本統治下の台湾を分析していくというものでした。

 台湾で活躍した国島水馬は、上手に検閲をすり抜け、批判的な漫画をたくさん発表しています。その風刺画を見るだけで楽しくなってしまうという感じの本でした。同時にその風刺画を追いかけることで、台湾の歴史を学ぶことができました。

 頭を休めるためにはこんな本が最適です。


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# by shin-pukupuku | 2017-05-13 09:51 | | Comments(0)

阿伝のサンゴの石垣

喜界島の観光地を車で訪問しました。その中で印象的だったのは阿伝集落のサンゴの石垣でした。台風除けのために綺麗に積まれたサンゴの石垣は集落全体で作られていて、とても素敵な路地の雰囲気を醸し出していました。

 しかし、私がそれ以上に感じたのは、集落に残るサンゴの石垣の跡でした。石垣のあるところには、昔住宅があったと思われるところでした。長年、手が加えられていないためか、人がいなくなった廃屋は木々に覆いつくされていました。まるでガジュマルを含む木々が、廃屋を襲っているかのようでした。それは、過疎の深刻さを見せていました。さびしさやわびしさを感じることでした。

 帰り際に阿伝集落の海側にある公園になにげなく足を運びました。すると、そこには古びた記念碑が立っていました。「日本復帰記念碑」でした。集落を挙げて喜んだのでしょう。当時の喜びを感じさせる記念碑でした。

 それから60数年あまり。サンゴの石垣を覆い尽くす集落の住宅跡の木々の姿を当時の人達ははたして想像したでしょうか。これほどまでに過疎が地方で進んでいくとはおそらく思っていなかったことでしょう。


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# by shin-pukupuku | 2017-05-12 12:20 | 雑感 | Comments(0)

喜界島の城久遺跡群

喜界島の埋蔵文化財センターを訪問しました。元小学校の跡をセンターにしたところで、展示室は一つしかありませんでしたが、案内人の方の詳細な説明に知的刺激を受けてかなり面白かったです。特に12世紀代と考えられる製鉄・鍛冶関連遺構が城久遺跡群からは発見されており、非常に貴重なものであることがよくわかりました。国指定の史跡も近いように話をされていました。喜界島が歴史的に注目されている地であることを改めて教えていただき、感謝することでした。展示の説明の中で何度もN会長の話が出てきました。さすがだなあと思うことでした。最後にN会長とは以前研究会でいっしょにやっていた仲ですと話をすると、すごく感激していただき、名刺までいただきました。ここでもN会長のすごさを感じることでした。
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# by shin-pukupuku | 2017-05-11 14:31 | 雑感 | Comments(1)

初めての喜界島

 強い雨の中、喜界島に到着しました。バスみたいな小型のJACの飛行機、揺れましたが、なんとか到着。驚いたのは、飛行機からターミナルへ向かう途中で出迎えた人たちが全部見えたこと。私の妻も手を振ってくれました。そしてターミナルは、あまりにもローカルなところで驚きました。飛行場のターミナルではなく、バスのターミナルという感じでした。たくさんの地元の人々が迎えに来ていて、どこか昭和の風景が広がっていました。街中は道が狭く、どこかで見た風景だなあと思ったら、初任地の加計呂麻島と古仁屋の風景でした。しかし、スーパーは数件あるようで、中に入ると、都会の雰囲気で八王子の風景といっしょでした。

 雨は強くなるばかりで、部屋を打ち付ける音がすごいでしたが、どこかのんびりとして時間がゆっくりと流れているような気がしました。喜界島観光も満喫することができました。


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# by shin-pukupuku | 2017-05-10 10:09 | 雑感 | Comments(1)

ラ・ラ・ランドを見て

 見終わった後の第一印象は素敵な作品だなという感じでした。作品のキーワードは、夢・恋・人生でしょうか。ミュージカルとダンスが作品全体で味付けをしていましたが、なんといっても人生のすばらしさということをこの作品は伝えているような気がしました。

 夢をかなえる人は一握りの人たちですが、何度も挫折しながら挑戦し、その度に落ち込みながらも、さらに自分を進化させていくのでしょう。この作品は、恋に落ちた二人が支え合いながらそれぞれの夢を実現させようとする姿を私たちに示しながらも、少しの人生のかけ違いが別の人生を生み出していくことを教えていますし、それらの人生すべてが、実は素敵なことなんだということを私たちに教えてくれているような気がしました。ジャズのお店を開くのは二人の夢でした。そこで演奏する曲は、二人にもう一つの人生があったかもしれないことを見せてくれますが、それはそれで演奏と同時に終わってしまうのです。人生はどうなるのかわかりません。しかし、二人の再会は後悔ではなく、そんな夢を見せてくれた二人の時間の共有に感謝したのでしょう。そんな作品ゆえに、私には「人生を語っている素敵な作品だなあ」と感じさせてくれました。実は、ヒロインが最後のオーデションで語る祖母のセーヌ川に飛び込む話を聞いて、私は涙が出ました。実現しなかったけれども、祖母のその話は自分の人生に後悔はないということをさりげなく教えていたからです。ここでも人生のすばらしさということを伝えていたと思います。


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# by shin-pukupuku | 2017-05-09 09:08 | 映画 | Comments(5)

喜界島の戦争遺跡

 喜界島には、戦争遺跡が何か所かあるようです。そもそも今の喜界空港は、海軍の航空隊基地の跡です。

 空港のターミナルを出るとすぐに、中里という地域には「海軍戦闘指揮所跡」があり、地下にコンクリートで覆われた指令室が見えました。また、少し高台のところには、掩体壕跡があります。やっと探し当てて見たのですが、これまで見た掩体壕の中ではもっとも丈夫にできていて、コンクリートで覆われた大きなものでした。驚きました。この中で航空機の整備を行っていたようです。

 また、喜界島のもっとも高台にある七島鼻(ポイント211)には、通信基地のコンクリート製の建物が残っていました。その建物の地下に入って通信傍受を行っていたようです。近くには自衛隊の通信基地が見えました。象のオリです。当時と同じように今も自衛隊による通信傍受が行われているようです。

 さらに、ウワヤ1グチ鍾乳洞は、小さな鍾乳洞でしたが、戦時中、守備隊の防空陣地となり鍾乳石が打ち壊されたとパンフレットには説明がありました。

 また、早町には、特攻艇震洋の格納壕跡がありました。当初場所がわからず、港近くを探しましたが、結局見つけきれませんでした。そこで酒屋に入ってそこの人にその場所を聞くと、資料を出してくれて場所を教えてもらいました。さすがに島の人々は親切です。この第四震洋隊には187人が配属されていたようですが、出撃命令が出ず戦後を迎えたと説明板に書いていました。

 喜界島は沖縄戦に向けて飛び立った特攻隊の途中臨時基地だったようです。故障した特攻隊の戦闘機がこの喜界島に降りたようです。沖縄戦の後、沖縄と同様に米軍上陸を恐れていたようですが、結局素通りするような形で本土へと米軍は照準を合わせていったようです。

 喜界島の観光は同時に戦争遺跡のフィールドワークにつながるものとなりました。自分なりには勉強になった数日間でした。でも、なんといっても自然を満喫しながらゆっくりとできた数日間となりました。もう二度と来ないだろうなあと思っていましたが、ここで数日間を過ごして、再度また訪問したいなあと思うことでした。夏休みにまた計画を立てたいと思っています。


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# by shin-pukupuku | 2017-05-08 15:15 | 雑感 | Comments(1)

プロ野球談議

今年のヤクルトは不甲斐ない。

 どうしてしまったんでしょうか。ヤクルトの主軸、山田とバレンティンの打撃です。昨年までの活躍がまったく見られず、凡打の山。山田などは、ついに打率2割をきってしまいました。WBCで活躍した二人が、ここまで不調になるなんてだれが予想したでしょうか。

 その結果、ヤクルトは最下位。巨人戦はこれまでの3戦ともに完封負け。しかし、久しぶりにテレビ中継があった昨夜の試合では、小川が活躍してなんとか2対1で勝利しました。私も熱を入れて応援しました。なかなか見ごたえのある試合でした。雄平がツーランを打って、無得点も止まり、今シーズン初めて巨人に勝ちました。うれしい一夜になりました。

 今年もヤクルトを応援します。来月には神宮に応援に行く予定もたてています。それまでに二人が復活していることを期待しています。


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# by shin-pukupuku | 2017-05-01 11:44 | Comments(0)

いよいよゴールデンウィーク

 本日よりゴールデンウィークです。今の家に一人いても淋しいだけですので、鹿児島に帰ります。しかし、滞在するのは二日間だけで、あとは妻の勤務先であるK島で過ごす予定です。
 楽しみにしていた休みです。明日の飛行機便で帰りますが、今回の交通費はかなり高いです。GWだということもありますが、台湾に行くよりも2倍ほどかかってしまいます。しかも台北だったら直行便が仙台からは飛んでいますが、K島には2回乗り換えです。なんか矛盾を感じてなりません。
 それにしても、GW直前の一日は、大学教員になってから一番の多忙を感じる日となりました。1限から5限までスケジュールがみっちりとあり、昼食時まで学生との懇談で時間をとられてしまいました。中学校の教員の多忙化ニュースが流れていましたが、それと変わらない一日となりました。しかし、これが終われば楽しい連休だと言い聞かせながらなんとか乗り越えました。
 本日はたまっていた家事を行いますが、連休明け直後の授業準備もしておこうと思います。のんびりしたいのですが、なかなかのんびりできませんね。でも、気持ち的にはゆっくりです。
 

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# by shin-pukupuku | 2017-04-29 10:01 | 雑感 | Comments(0)