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最近読んだ本からの紹介

 最近読んだ本の中から2冊を紹介します。

(1)松下良平著『道徳教育はホントに道徳的か?』
  著者は鹿児島出身で、金沢大学の教授です。道徳教育の本質を哲学的に考察しており、なかなか面白い本でした。特に、硬直化した読み物資料の問題性を取り上げ、現在の道徳が、共同体道徳から市場モラルへ変化しており、その弊害が現代社会において随所に見られることの説明がなかなかでした。私は映画「ALWAYS3丁目の夕日」がなぜ現代において人気があるのか-それは60年代への郷愁だけではなく、現代の市場モラルによる私事化がその背景にあると考えました。

(2)タハール・ベン=ジェルーン『アラブの春は終わらない』
  モロッコ出身の著者は、小説家としてフランスに移住し、さまざまな賞を手にした人です。その人が祖国モロッコをはじめ、2011年に連鎖反応的に起こった民主革命について書いた本です。いわゆる「アラブの春」というものですが、フェイスブックなどのインターネットが影響を与えたと言われます。しかし筆者は、それはあくまでも手段であり、それまでの長い抑圧された人々の歴史が背景にあることを強調しています。読みやすい本でした。

 春が近づいて本を読みたくて仕方がないのですが、事務仕事が膨大な時期です。早く終わらせて・・と思うのですが、なかなかこれが手強かったりするんですよね。
by shin-pukupuku | 2012-03-10 09:55 | | Comments(0)
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