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沖縄特集

 病院での待ち時間で読みました。『歴史地理教育3月増刊号』です。テーマは、「沖縄から未来をきりひらく」というものでした。
 私にとって面白かった論考は、島袋純「『自己決定権』とはどういう権利なのか」、金平茂紀「沖縄をめぐるマスメディアの報道姿勢の変容」、河村雅美「米軍の負の遺産の歴史を紡ぐ」、具志堅隆松「沖縄戦の遺骨収集を続けて」、知念清張「『脱基地経済』が進む沖縄」でした。基地問題を中心にして現在の沖縄の状況をえぐりだしたもので、興味深く読むことができました。
 その中でも、これまで基地経済と深く結びついていた沖縄の振興が、現在はむしろ基地返還された土地に新たに生み出されたさまざまな商業施設などによって、経済は発展し、雇用創出もふくらんでいるという数字を具体的に用いた説明に、驚くことでした。沖縄社会は大きく変わってきているわけです。変わらないのは、米軍基地。この問題を解決していくのは、辺野古への移設ではなく、県民が切望する県外移設なのです。県民としての意思を選挙はもちろん、さまざまな場面で示してきたはずなのに、日本政府は沖縄県民の意思を尊重しようとしない。沖縄における「自己決定権」はどうなっているのかという問題提起に共感することでした。ちなみに沖縄は先住民族として尊重される必要があり、さらにその自己決定権が尊重されなければならないというのは国際人権法に記されているのだそうです。それを無視する日本政府の対応…、沖縄問題は本土に住む私たちの問題であることを再認識する機会となりました。
by shin-pukupuku | 2016-03-22 14:28 | | Comments(0)
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