『虚偽自白を読み解く』を読む

 浜田寿美男『虚偽自白を読み解く』(岩波新書)を読みました。
 非常に興味深く一気に読破しました。
 浜田氏は冤罪における虚偽自白に注目し、その自白がどのように完成するのか、その過程に注目しています。冤罪が生まれる過程における心理学的分析をこの本で示し、将来的に心理学を活用した冤罪の抑止防止を目指しているのです。
 ただ、この底流には、心理学の科学性が問われているような気がしました。司法は果たして心理学を科学として見ているのか。その点が大きなネックになっているような印象を持ちました。
 しかし、取り調べの過程に注目して、その分析から虚偽自白なのか、本当の自白を読み解くという視点は非常に重要な指摘だと思います。取り調べの可視化が要請されている中で、今後、心理学的な視点からの分析は可能ではないかと思いました。
 心理学は、歴史的に科学的な分析に力を入れて認知されてきました。日本の司法はその心理学に対して信用性を高めていくのか、今後の動向を注視したいと思います。

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by shin-pukupuku | 2018-09-18 08:20 | | Comments(0)

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