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ぷくぷくの社会を見つめ直すⅢ

カテゴリ:映画( 408 )

朝ドラ 戦災孤児

 4月から始まった朝ドラ「なつぞら」ですが、主人公は戦災孤児です。朝ドラの連続ドラマの中には、戦争が要素として位置づけられるのが定式だと、このブログでも書いたことがありますが、今回もまさしくその通りでした。
 東京空襲で戦災孤児となった主人公は、父の戦友に連れられて十勝に向かうわけですが、家族を求めて東京へ戻ろうとしたシーンは涙腺がゆるみましたね。
 今回のドラマは朝ドラ公式に沿ったストーリー展開を図り、高い視聴率を目指すのでしょうか。今後が楽しみです。

by shin-pukupuku | 2019-04-13 15:25 | 映画 | Comments(0)

映画「まく子」

 先日、仙台での出張帰りに仙台駅近くの映画館で見ました。本当は別の作品をねらっていたのですが、どういうわけかその作品は終わっていて、タイトルの映画になっていました。
 この映画は、直木賞作家西加奈子の小説を作品にしたものです。主人公は温泉街で暮らす小学5年生の男の子。その街の自分の家の温泉旅館に従業員として転勤してきた女性の娘が、同じクラスに転校してきます。そのため、この映画は小学高学年の二人が主人公として設定されています。
 私から言わせると、その時点で映画はむずかしい。子役が主人公の映画作品は、これまで「禁じられた遊び」を筆頭に、著名な作品も多々ありますが、なかなか映画として完成させるのはむずかしいのではないかと思っています。なぜなら、その子役の演技力に映画が影響を受けるからです。是枝監督の「だれも知らない」という作品は、是枝監督独特の演技指導で成功した作品だと思います。この「まく子」の作品でも、主人公を含め子役の子どもたちはたしかに演技力は高いものがあったと思います。しかし、やはり経験が不足する子役に、この映画の内容は重すぎたような印象を持ちました。また、ストーリーについてもどことなく違和感を感じたところもありました。
 ただ、この作品の監督「鶴岡慧子」は、自分なりのオリジナルな映画作風づくりにチャレンジしているという印象を持ちました。
 私は、終わるとすぐに映画館を出て、電車に飛び乗りました。感動が余韻として心に残るという感じではなかったのですが、時間をおいても映画の場面がところどころ印象深く残っているというのは、この作品の魅力なのかもしれません。
 

by shin-pukupuku | 2019-03-28 09:50 | 映画 | Comments(0)

グリーンブックを見て

 本年度アカデミー賞作品を見ました。日曜日の午後は観客が多く、有楽町のTOHOシネマズは1時間前にもかかわらず、私が最後の劇場左前端の座席を予約しようとしているときに、満席となり、結局見ることができませんでした。本日、朝一でこの作品を見ました。
 テーマは明らかに「融和」ですね。時代背景は1962年。私が生まれた年です。この頃は、アメリカ南部ではかなりの黒人差別がありました。北部でも、「ニグロ」という差別的な言葉で黒人を呼んでいました。この作品は、事実をもとにして作成した映画作品ですが、黒人ピアニストが南部を巡回演奏していく中で、イタリア系の白人運転手とお互いに理解し合っていくという話です。
 現代のトランプ政権に対する批判的な政治メッセージが明らかにこめられていました。しかし、この映画が伝えようとしている価値はアメリカがこの50年の間に培ってきた多文化共生という価値だと思います。それをトランプ政権は分断しようとしているわけです。
 アカデミー賞を選ぶアメリカ人好みの作品と思いました。
 最後は胸に迫ってくる感動を感じる作品となりました。雪道の中、パトカーに止められ、その警察官が黒人が同乗していることを確認しながらも、そのことを特に問題にすることなく、車のタイヤがパンクしていることを伝え、交通整理までしてくれる白人警察官の何気ない行動が、これからのアメリカ社会にとって必要なことなのだというメッセージがとても心に残る場面となりました。お勧め作品の一つとなりました。


by shin-pukupuku | 2019-03-11 19:32 | 映画 | Comments(0)

「ボヘミアン・ラプソディ」を見て

 タイトルの映画を見ました。世間では大ヒットし話題になっている映画です。多くの人からその評判を聞いていましたが、やっと鑑賞することができました。
 ご存じのように、この映画はクイーンのボーカル、フレディ・マーキュリーの伝記ドラマです。クイーンと言えば、私は中学生の頃に注目していました。初めて聞いたとき、このグループの神様の声のような演奏に心惹かれた記憶があります。たしか、湯之元球場での野球大会に行くとき、心を落ち着かせるためにフレディの曲を聞いていた記憶があります。すごい音楽だなあと思っていました。
 そのためか、映画の中で流れた音楽はほとんど聞いたことのあるなつかしい曲でした。青春時代の曲を再び聴きながら、次第に心惹かれていきました。アフリカのバンドエイドも覚えています。たしかにクイーンが歌っていました。ずっとこれまでバンドエイドをカラオケで歌ってきたのは、その時の影響もあったのかもしれません。
 フレディには才能がありました。しかし、名誉や金を手に入れながらも、満たされない寂しさがあったようです。それは、彼自身の性的指向も影響していました。やがて、自分が孤独であることを自覚するようになっていったのでしょう。しかし、彼にはクイーンという家族がいたのです。彼と結婚した彼女も、フレディから離れていきましたが、ずっと見守ってきた一人でした。
 この映画は、ストーリーが優れているとか、映像がすばらしいとかそんなことでヒットになっているわけではありません。
 音楽の力を感じさせる映画です。
 しかも、クイーンの音楽は、今でもずっと人々の心を揺り動かすものだということです。音楽によって成功している映画なのです。おそらく鑑賞する人々はコンサート会場のようにクイーンといっしょに踊り歌いたくなるはずです。実際、多くの映画館でそのような場にしていたということも耳にしています。
 クイーンの音楽が中学生の頃、神様のような音楽だと感じた私の感性は、多くの人々に共感されるものなのでしょう。聴いているうちに、私も心を動かされ、涙が出そうになりました。
 フレディはエイズで亡くなります。そのニュースもうろおぼえですが、覚えています。1980年代はエイズという病気が世界中に広がり、確実に亡くなる病気として当時はとらえられていました。時代の中で時代とともに駆け抜けたフレディの人生だったのでしょう。

by shin-pukupuku | 2019-02-17 06:46 | 映画 | Comments(0)

ぜひ見て下さい。

 フジテレビ系列の土曜日26時ぐらいに放映されている「馬好王国」というJRA広告の番組があります。主演はダイゴ。全国放送ではないので、鹿児島放送では放映さえていませんが、宮城県では仙台放送で放映されています。1月ぐらいから毎週録画してこの番組を見ています。
 私は競馬とかしませんが、この番組はまさしく競馬ファン向けのものです。いや、競馬ファンを増やすことを目的にしているJRAの戦略にもとづいた番組のようです。
 前回は府中の東京競馬場を舞台に、競馬好きな見栄晴と謎の美女が見所を紹介するものとなっていました。これが、なかなか面白い。見終わった後は競馬場で馬券を買おうかなと思ってしまいます。
 なぜ、こんな深夜番組を見ているかというと、私の娘が編集担当しているからです。といっても、まだ1年経っていない新米ですので、テロップを入れたりする編集補助ですが、注目してみると次第に見やすくなっている印象を持っています。
 こんなことを紹介するとは、やはり親バカですね。

by shin-pukupuku | 2019-02-15 06:01 | 映画 | Comments(0)

映画「かぞくわり」を観て

 先日、有楽町のスバル座でタイトルの映画を観ました。
 舞台は奈良。折口信夫の『死者の書』という作品に着想を得た監督が、この映画を製作したようです。当麻寺に伝わる当麻曼荼羅縁起の中将姫伝説をもとにして、現代風にアレンジしながら作品を構成しています。テーマは家族愛でしょう。バラバラになった家族が、本来のつながりを確認し合うというものでしょうか。「万引き家族」もまさしくテーマは同じだったと思われますが、作品一つでこんなに描き方は違うのでしょうね。
 ただ、この映画は漫画的な要素がたくさん含まれていました。一つは、コメディ的な場面も結構埋め込まれているのです。家族愛を確かめ合う場面でも、最後はコメディでまとめるというのは、たしかにアイデアとしては面白いのかもしれませんが、中途半端な印象を持ちました。コメディなのか、シリアスなのか、どっちかにしぼった方が、分かりやすかったのかもしれません。
 その中途半端さが映画をつまらないものにしていました。結局、映画を楽しんでいる監督の姿勢は感じましたが、それで終わっていたような気がします。万葉集と大津皇子、奈良時代を感じさせる風景など目にとまる場面はたくさんありましたが、はたして日本の原風景とは何なんだろうかという疑問を感じさせてくれたのが、私にとっては一筋の学びにつながったような気がしました。

by shin-pukupuku | 2019-02-06 10:27 | 映画 | Comments(0)

本日の朝ドラ「まんぷく」

 本日の朝ドラ「まんぷく」の安藤サクラの演技は圧巻でした。自分の子どもたちが夫の仕事の変更でいじめられ、喧嘩をして帰ってきた玄関先での場面でした。
 子役二人の演技も良かったのですが、母親役の安藤サクラの演技は、心に届きました。
「毎日ご飯を食べることができている。学校にも行くことができている。不自由なく生活できている。」という台詞は、現代の私たちに改めてこのドラマが問いかけたものだと思いました。大量消費社会への批判でしょうか。人生における幸せの価値というものを考えさせるものでした。
 安藤サクラは、「万引き家族」の母親役でした。映画を見て、この女優の演技力に驚くことでした。一人だけ、抜きんでていたように思いました。あの樹木希林も存在感が薄くなるほどのすばらしい演技でした。朝ドラに抜擢されたときに、その理由に首肯していましたが、朝ドラではなかなかあの「万引き家族」で見せた圧倒的存在感を感じませんでした。
 ところが、今朝の演技は「万引き家族」で見せたように、優れた演技力だったと思います。全国の朝ドラファンは本日の場面に涙した人もたくさんいたことでしょう。
 ストーリーは、銀行の理事長をやめて貧乏生活になり、やっとラーメンの開発に取りかかり始めた場面が続いていますが、今後を楽しみに見ていきたいと思います。あと2ヶ月あまり、どう展開していくのか楽しみです。

by shin-pukupuku | 2019-01-25 10:13 | 映画 | Comments(0)

正月に見た映画「教誨師」

「教誨師」という大杉漣の映画をみました。この作品は、すでに多くのロードショーが終わり、東京ではアップリンク渋谷でしか上映していませんでした。

 映画の印象は、演劇を映画にしているなあというものでした。背景の音楽もぜんぜんなし。場面はほとんどが留置場の教誨師が話をするところのみでした。それぞれの役者の力がこの映画にはかなり生かされていました。

 死刑制度に対する考え方や命に対する考え方が映画の中には位置づけられていて、昔大学院の時代に学んだピーターシンガーの命の範囲を考えていました。命には優越があるのかという問題です。また、よく哲学で話題になる人間個々の生きている価値ですが、これについては哲学の回答である生きていること自体に価値があるということが映画を通して語られていました。

 大杉漣はこの作品を完成させた後に、亡くなるわけですが、彼自身のさまざまな思いが詰まった映画であったと思います。彼自身もよもや自分の命が最後を迎えるとは思っていなかったことでしょう。力のある俳優を亡くしたと思います。


by shin-pukupuku | 2019-01-16 06:22 | 映画 | Comments(0)

正月に観た映画「タクシー運転手 約束は海を越えて」

 この正月に観た映画の1本です。光州事件の実話をもとにした作品で、主演はソン・ガンホ。あの「ブラザーフッド」でも出演していた俳優です。
 光州事件と聞いて、この映画作品をかなり期待して観たのですが、期待にこたえてくれた作品でした。韓国映画独特のエンターテイメント性があり、感動があり、笑いがあるという魅力あふれる作品でした。その上に、光州事件という歴史的事実と映画を通して伝えたいテーマが見事に作品の中に詰め込まれていました。
 ぜひ、観るべき映画だと思いました。私はこの映画を来年度は授業で活用したいと思いました。学生も映画に引き込まれると想像できますが、同時に隣国韓国の現代史に興味関心を持ち、日韓の歴史を学び、今後の関係性を考えていくきっかけとなることでしょう。私も光州事件を学ぶフィールドワークのために韓国を再度訪問したいと思いました。
 今のところ、日本の映画上映はすでに終わっているところが多く、東京でも「アップリンク渋谷」という映画館でしか上映していませんでしたが、ぜひ何かの機会にご覧になって下さい、お勧めです。

by shin-pukupuku | 2019-01-14 11:01 | 映画 | Comments(2)

映画「来る」を見て

 オカルト系の映画は好きではないのですが、何かの映画評を見て、まあ見てもいいかなと思い映画館へ向かいました。それはおそらく、出演者が豪華キャストだったからかもしれません。妻夫木聡、黒木華、松たか子、小松奈菜など、よく知られている俳優が出演していました。それに、映画「告白」を作成した中島哲也監督作品と言うことも足を運んだきっかけになりました。
 ストーリー展開は観客を飽きさせないものになっていたと思います。釘付けになって映画を見ていた時間となりました。そういう意味では2時間を楽しめる作品に仕上がっていると思います。ただ、ストーリーの構成があまりにも現実離れしすぎていて、恐怖心よりもなんだろうこれ?という疑問系が多くなっていたと思います。
 映画のテーマは何だったのだろうかと見終わってから考えましたが、今でもはっきりしたことはわかりません。ただ、そのことを読み解かせようとしないところに中島監督の意図があったような気がしました。「子ども」「山」「間引き」などがクローズアップしていましたが、最後の子どもをめぐる場面は間引きしようとしたり虐待したりしようとする社会に対する警告が含まれているような気がしました。結局、二人はこの子をきちんと育てていくのでしょうか。オープンエンドで呼びかけているような気がしました。

by shin-pukupuku | 2018-12-16 15:18 | 映画 | Comments(2)