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ぷくぷくの社会を見つめ直すⅢ

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離任式なるもの

 都道府県によって違うのでしょう。鹿児島県ではほとんど行われていない「離任式」なるものが、こちらの宮城県では行われています。昨日、離任式に出席しました。「式辞」を教育長が行い、その後来賓あいさつとして町長や校長会代表が行いました。その後、離任者を代表して、校長昇格の先生から挨拶がありました。それから来賓紹介があり、会は終わりました。
 鹿児島では、校長が退職異動する教員を教育委員会に引き連れて挨拶に行き、そこで離任するという形ですが、驚きました。形式的と言えばその通りですが、異動の多忙な折にこのような式を行うだけの余裕があるのだろうかと思うことでした。
 しかし、よく考えてみると、鹿児島は離島を含めて移動距離が長く、引っ越しも重なります。ところが、宮城県では引っ越しをする人事異動は少なく、ほとんど自宅から通えるところに異動先が決まります。昨日、教職員異動の一覧表を広げて、不登校支援研究会の先生方で異動された方を必死に探していましたが、石巻地区の先生方は次も石巻地区に異動している例が多く、別の地区への移動は極めて少ないことに気付きました。となると、この時期に離任式をしても忙しさが倍増するわけでもなく、また、始業式・入学式は4月9日以降に計画されている学校がほとんどで、春休みは鹿児島と違って余裕があるわけです。そのため、4月4日には赴任式なるものも離任式同様に行われるようです。その代わりに教育委員会による歓迎会はないようです。
 地域によって、学校の文化も違うということを改めて実感することでした。
 
 

by shin-pukupuku | 2018-03-30 10:08 | 教育関係 | Comments(3)

今月号

 先日届いた『歴史地理教育』を読破しました。テーマは「奈良時代の表と裏」でした。
 私が興味を惹かれた論考は、杉田義「長屋王邸宅跡はなぜ保存されなかったのか」でした。貴重な木簡が多数見つかった長屋王邸宅跡がその後、そごうの百貨店になったことはご存知だと思います。これだけの貴重なものが、保存されなかったことは誠に残念なことです。そごうはその後イトーヨーカドーに変わりましたが、昨年その店も閉店となっています。遺跡保存していれば、多数の観光客が訪れる貴重な観光資源になっていたのではないかと思います。さまざまな方々の遺跡保存のための尽力はあったようですが、当時の社会的状況や発掘調査と開発工事が並行する段階での遺跡保存は難しい面があったようです。

by shin-pukupuku | 2018-03-29 10:21 | | Comments(0)

映画「The Shape of Water」を見ました。

  すでにロードショーは夜7時10分からの1回しか、こちらの映画館ではやっていませんので、その時間に合わせてイオンシネマに向かいました。
 映画についての第一印象は、「すばらしい」です。ぜひみなさんもご覧になった方が良いと思います。お勧めです。
 映画を見終わってからわかったのですが、この作品は今年のアメリカアカデミー賞を受賞し、ベネチア国際映画祭では金獅子賞をとったようです。なるほどと首肯することでした。
 朝日新聞では3月24日付の朝刊で、この作品について3人の評論家のコメントを掲載していました。映画監督の樋口真嗣は「怪物譚を幸福に着地させた」と論じ、越智道雄(米国政治文化研究)は「米の怒りを正気に戻す試み」、寺脇研(映画評論家)は「論理を超えた『文化の勝利』」と述べていました。私が共感したのは越智道雄の評論でした。
 しかし、私は自分なりにはこの映画の基底に、個々の人間の寂しさとコミュニケートすることによって人間は生きる意味を自覚し生の悦びを得ることができるというメッセージを感じました。名誉や金ではなく、真の幸せとは何かを考えさせてくれます。たしかに、時代は1962年(映画に出てくるテレビ番組でわかります)、マイノリティにとっては厳しい時代でした。登場する人々は主人公を含めてマイノリティの人たちです。その人たちが、当時のアメリカの白人至上主義社会に抵抗するというシーンが半魚人も含めて登場していました。そういう意味で越智道雄のコメントは的を得ているように思いました。現在のトランプ政権への批判的暗喩が映画には重なっているのです。
 2時間の時間があっという間に過ぎていった幸せな時間でした。やはり優れた作品は賞をとるのだと思います。

by shin-pukupuku | 2018-03-28 09:54 | 映画 | Comments(0)

3回目の東北風土マラソン

 先日の日曜日にタイトルの大会で走りました。昨年は東京で泥酔して二日酔いながらも翌日新幹線で会場へ向かい、初めてのフルマラソンを走った思い出の大会です。今年はハーフマラソンにチャレンジしました。
 この大会は風土を「Food」とかけていて、給水所では東北名物の食べ物が出されるというものです。会場の登米市名産の「はっと汁」も出ました。そのために、マラソン大会というよりもフェスティバルという感じでしょうか。会場の本部では、あのサンプラザ中野が「大きなたまねぎの木の下で」?を歌っていました。
 ところが走り出すと人間は競争心が出るのでしょうかね。いつもの練習ペースよりも1km40秒近くも速く走ってしまいます。そのために15㎞を超えたあたりでかなりの疲労感が出てしまいました。まあ、給水所では食べ物が出るので少し休んでから走るのですが、それもまた楽しめる大会であることを示しています。
 結局、完走はできましたが、最後は右足首に痛みを感じ、少し苦痛を感じながらのゴールでした。1時間52分。いつもとだいたい同じ時間でした。足首が痛くなったのは初めてだったので、少し自分ながらも驚きでした。昔捻挫をした古傷のところです。無理がたたってきているのかもしれませんね。
 帰りはお楽しみの温泉巡り。この日は長沼ボートの近くにあるヴィーナスの湯に入りました。まあ、どこでもあるような温泉でした。まだ、鹿児島の芦刈温泉の方が良かったかもしれません。
 帰ってからは、とにかく爆睡でした。走った後の爽快感はあまり感じることができなかった大会となりました。それだけが残念。

by shin-pukupuku | 2018-03-27 10:20 | 雑感 | Comments(0)

映画「北の桜守」を見て

 タイトルの映画を見ました。主演は吉永小百合。監督は「おくりびと」で有名な滝田洋二郎です。二人の名前を聞いて、ぜひ見に行こうと思いました。
 戦前、樺太で生活していた主人公の家族が、ソ連軍の宣戦によって網走まで逃げてきました。その際に、長男を亡くし、夫(阿部寛)も帰ってきませんでした。極貧の中、女手一つで息子(堺雅人)は育ちました。そして、アメリカへ向かったのです。
 映画は、アメリカから帰ってきた息子がハンバーガーチェーン店の社長として札幌に開店するところからが中心になっています。やがて市役所から母のことについて連絡が届きます。息子は母のところに向かい、そこで次第に認知症の状況になりつつある母の姿を目撃するのです。
 ストーリーはそれぐらいで止めておきますが、映画の中では歴史的事実が位置付けられています。樺太で日本人が生活していたこと、その人たちが戦争末期に北海道まで逃げてきたこと、そしてその際に輸送船がポツダム宣言受諾後にもかかわらず、魚雷によって沈没し多くの命が失われたことなどです。おもに歴史的な場面については、演劇のスタイルをとっていました。初めて見るスタイルでした。
 生きることの意味を追い求めている作品だなと思いました。人は何を持って幸せと言えるのか、それは生きることを問いかえすテーマだと思います。この作品でも主人公(吉永小百合)のこれまでの生き方を息子との問い返しの旅を通して教えてくれているようでした。
 私も亡き母と生前に、家族で生活していた住宅を訪れたことがあります。母もまさしくこの映画と同じような状況がありました。住宅地へ歩く道を小さかった私はかなり違った印象を持ちました。母はそれなりに覚えているような感じでした。今でもその日の状況が目に浮かびます。それを思い出しながら映画を見ていくうちに涙があふれてきました。この映画は、個人の尊厳の大切さを伝えているのでしょう。
 映画そのものの評判はそれほど高くないと思われます。吉永小百合が年齢に合わない時期の役をしているところもありましたし、演技もどうなんだろうと思うところもありました。しかし、滝田監督の伝えたい思いというのは見ている人に伝わっていくのではないかと思われます。映画と演劇のコラボについては、不思議な感覚を持つ映画でした。

by shin-pukupuku | 2018-03-26 09:33 | 映画 | Comments(0)

映画「生きる街」を見て

 先日、石巻の映画館でタイトルの映画を見ました。舞台は石巻市牡鹿半島にある鮎川です。石巻市内の見たことのある風景も何か所か出てきました。
 主演は夏木マリ。久々の映画主演なんだそうです。彼女の演技力はやはり迫力があります。見るものに迫ってくるものがありますね。
 内容は、被災して行方不明の夫を待ちながら、地元で民宿を行う女性の話です。被災前までは、家族4人で幸せに暮らしていましたが、被災によってバラバラになり、それぞれがつらい体験を引きずりながら暮らしていました。そんな時に、韓国から若者がやってきます。その若者は父宛の手紙を持ってきたのでした。
 この映画は、被災経験のある方にはつらい場面を思い出させるものであったと思います。映画館で涙する方々の姿がいくつかありました。しかし、現実を受け止めて前を向いて今の生活を生きていることの大切さも伝えていると思います。
 被災してから7年が過ぎました。そのつらい経験をなかなか乗り越えられない方々もたくさんおられると思います。その方々の心の葛藤を描こうとした作品でした。
 地元を舞台にしている映画なのに、観客は少なかったです。そのためか、今では1日に1回だけのロードショーとなりました。石巻の人々は、おそらくこの手の映画を積極的に見ようとは思わないのでしょう。つらい体験を思い出したくないという拒否感があるのだと思いました。

by shin-pukupuku | 2018-03-24 15:34 | 映画 | Comments(0)

物が壊れる

 最近、身の回りの電化・電子製品が故障続きで困っています。
 3か月前ぐらいから、ブルーレイレコーダーが調子悪くなってきました。録画はできるのですが、BRの取り出し口が開かなくなり、BRを使用できません。
 最近では2年ほど前に購入したデジタルカメラがつい最近ダメになりました。電源は入るのですが、シャッターが開きません。
 研究室のプリンターもこの1か月、調子が悪いです。連続して印刷ができなくなりました。1枚ずつ、ボタンを押して印刷しています。
 どうしてこんなに故障が続くのでしょうか。しかも、完全に故障というわけではなく、使おうと思ったら不便でも使用できるというところがやっかいです。そして、故障した商品をヤマダ電機などの故障を受け付けてくれるところに持っていくのも面倒です。
 困ったもんだと思いながら、日々不便を感じながら生活しているこの頃であります。

by shin-pukupuku | 2018-03-23 14:28 | 雑感 | Comments(3)

大学の学位授与式の違い

 先週から今週にかけて、3つの大学の学位授与式に参加しました。一つは東京の私大の小さな大学。もう一つは東京の私大の音楽大学。そして3つ目は私が勤務する大学です。娘二人がそれぞれ大学および大学院を修了することになりましたので、東京まで行って授与式に出席しました。小さな大学はキリスト教カトリック系の大学ですので、最初にパイプオルガンの演奏があり、厳かな雰囲気を醸し出していました。その後、讃美歌を歌い、神父による聖書の朗読があり、そこから学位記授与が始まりました。小さいながらも、一人一人を大事にする大学の姿がありました。音楽大学では最初に、オーケストラの演奏から始まりました。優れた演奏で、最初から圧倒されました。雰囲気は音楽大学学生の気質なのかもしれませんが、ノリの良い感じで、厳かな雰囲気とは違う感じでした。最後もオーケストラの演奏で締めるという音楽大学ならではの授与式でした。
 うちの大学の授与式がいちばんあっさりしていました。理事や来賓、学内で役のある方々が式の最中に紹介があり、どうも卒業生を祝う式ではなく、大学の権威を見せつける場になっている印象を持ちました。
 大学によってそれぞれの違いがあり、それぞれの良さもあるのですが、卒業生を主人公にしている式がやはりのぞましいという印象を持ちました。中学校とは違って、日の丸・君が代の押しつけはなく、それぞれの大学の創意工夫で実施していました。その自由さが私立大学の良さだと思います。
 今回卒業していったわが大学の学生は、私が教員になって初めて入学してきた学生でした。そういう意味で感慨深さがありました。すでに4年が過ぎました。

by shin-pukupuku | 2018-03-22 09:35 | 教育関係 | Comments(0)

卒業式の比較

 先日、宮城県のある中学校の卒業式に出席しました。鹿児島と比較してさまざまな点で違いがあり、驚くことも多かったです。比較して気づいたことを書きたいと思います。
 ①卒業生入場で学年主任が先頭、副担任が最後に入場します。
 びっくりしました。鹿児島では学年主任や副担任は入場しませんよね。学年全体で生徒たちを教育してきたという意識の違いからなのでしょうかね。
 ②在校生の前に保護者席があります。教育委員会は学校教師側の壇上側に置かれ、来賓ではありません。
 そのために保護者と卒業生の位置が近くなっています。カメラやビデオで迷惑をかけている保護者はいませんでしたね。教育委員会は学校側といっしょに卒業式を主催しているということのようです。
 ③「一同礼」ではなく、「修礼」でした。
 ④卒業アルバムは自治体からの記念品でした。
 現場は助かるでしょうね。いつも未払い家庭がありますからね。どう取り立てるかということで鹿児島では悩んでいましたから。
 ⑤来賓の紹介があります。
 鹿児島ではないですよね。不必要な気がします。しかし、待合室の校長室ではお茶も出ないし、終わった後はみなさんそのまま帰ります。
 ⑥「蛍の光」や「仰げば尊し」などは歌いません。
 鹿児島が異常なのでしょう。それを入れようとしますからね。
 ⑦ 男女混合名簿です。
  宮城県では当たり前になっています。鹿児島がおかしいのでしょうね。
 ⑧卒業大合唱は同じです。
  最後は卒業生全員による合唱、および全校合唱がありました。

 宮城県の中学校の卒業式は私にとっては驚きの連続でした。地域によっていろいろと違うんですね。それにしてもこちらの生徒は泣く子が多かった気がしました。また保護者も涙を流す姿がよく見られました。
 おそらく被災地の特色なのかもしれません。ここまで無事に成長できたという思いが被災体験のある方々にとっては大きいのだと思います。私ももらい泣きしそうでした。
 

by shin-pukupuku | 2018-03-21 10:24 | 教育関係 | Comments(0)

「坂道のアポロン」と「空海」

 最近、タイトルの映画を見ました。最近映画館で放映されている作品は、私の興味を惹くものが多く、機会を見つけては見に行こうと思っています。
 さて、タイトルの2本の映画です。「坂道のアポロン」については文科省のHPでもキャリア教育の一つとして紹介されていました。登場人物の3人は10年後に医師となり、教師となり、神父になるというものでしたが、はたしてキャリア教育なのかなあと思いました。そういう場面はあまりなかったためにそういう印象を持ちました。ただ、作品としては素敵な青春ドラマに仕上がっていました。時代は1960年代、舞台は長崎市。学生運動の話も出てきます。ジャズ演奏を通して友情と恋を描いた作品で、自分の青春時代の良き思い出を振り返させるーそういう作品に仕上がっていました。小松菜奈の魅力さが出ていましたね。
 もう一つの「空海」は、映画としてはつまらない作品でした。日中友好につながる作品だとは思いますが、わくわくさせるものではなかったのは事実です。映像は素敵な場面も多く、VFXを多用していて見どころのある場面は多かったと思いますが、ストーリー性に問題があったと思われます。

by shin-pukupuku | 2018-03-15 09:39 | 映画 | Comments(2)