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ぷくぷくの社会を見つめ直すⅢ

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便利な印刷機

 免許更新講習の資料として、これまでMMマガジンで書いてきた17回分の雑文をまとめて冊子にして受講者に配布することにしました。総ページは68ページ。文字ばかりなので、もらってもうれしくないかもしれませんが、せっかくお金を払って受講するわけですので、なんらかのおみやげが必要かなと思いました。講習のテーマの一つは今回は「法的視点から見た安全教育」ですので、ちょうどテーマに合っているかなと思っています。この冊子を使って講習をするという手もありますが、実際のところは、地震津波災害にしぼって判決書という事例を活用して安全教育について考えていきたいと思っています。
 そんなことを考えて印刷室でコピーしました。かなりの枚数ですが、一挙に冊子にしてくれます。しかも、左隅をホッチキスでとめてくれます。あの面倒な冊子にするための労力は一切なく、ただ30分ぐらい待っていましたら、40部近くを完成することができました。
 便利な時代になったものです。
 使用した紙の量は膨大でしたが、それ以上に講習代は支払われています。クーラーの効いた印刷室でコピー機が冊子を作成するのを見守るだけの30分となりました。あの夏の歴教協全国大会に準備したレポート冊子作成の苦労はどこにいったのだろうかとなつかしく思うことでした。

by shin-pukupuku | 2018-07-31 05:55 | 雑感 | Comments(1)

勧められたが…

「ジェラシックワールド炎の王国」を見ました。娘に勧められた作品です。見る気は当初全くなかったのですが、前作に比べるとホラー系になっていてるけど、スピルバーグ総監督だし、見た方がいいよと言われて見にいった次第です。ハリウッド作品はだいたい映像で観客に迫ってくる感じなので、予想できます。頭を空にして映像そのものを楽しむのは良いのかもしれません。
 すると、案の定、映像の迫力中心の作品でした。しかも、普段はめったに吹き替え版は見ないのですが、時間帯を間違えていたようで、吹き替え版映画でした。そこでも、原作と違うので違和感を感じることでした。
 たしかに時間を過ごすにはすぐれたエンターテインメント作品なのかもしれません。コーラを飲みながらポップコーンを食べて、ハラハラしながら映画を見るというスタイルにぴったりなのでしょう。ちなみに、私の斜め後ろの男性はずっとポップコーンを食べていて、その音のうるさいことーイライラするほどでした。
 映画を見ると豊かな時間を過ごしたなと思うのですが、この日はどことなく時間だけが過ぎていった気がしました。

by shin-pukupuku | 2018-07-29 10:46 | 映画 | Comments(0)

メリトクラシー

 ここ数年、耳にするようになってきた「メリトクラシー」という概念。まあ、簡単に言えば、能力主義といえるでしょう。
 このメリトクラシーに関連する著書、中村高康『暴走する能力主義』(ちくま新書)を読みました。中村は東京大学の教授。
 新しい学習指導要領はこれまでの内容と大きく変わってきています。それは、資質能力の目標設定を行ったことです。これまでは学習内容が基準として示されていましたが、「主体的で対話的な深い学び」という学習方法も示しされたことはご存じのことでしょう。
 その資質能力について、中村は「いま人々が渇望しているのは、『新しい能力を求めなければならない』という議論それ自体である」と述べています。その資質能力については、新しい能力ではなく、これまでも求められていたし、これからも求められるであろう陳腐な能力であって、新しい時代になったからはじめて必要ないし重要になってきた能力などでは決してない」と説明します。
 タイトルにあるようにまさしく能力主義が暴走し始めているというのが、中村の訴えようとしていることだと思いました。社会はその能力主義に振り回されているし、近代社会後期に生きる私たちはその犠牲になっているのかもしれません。「能力不安」ということについても説明がありましたが、まさしくその能力不安に陥りやすいのが、ネット時代のわたしたちなのかもしれません。

by shin-pukupuku | 2018-07-28 10:21 | | Comments(1)

仕事がはかどらない

 大学での授業は終わったのですが、なんだかんだと雑用に追われて時間をとられ、仕事がはかどりません。この日も、昼休みに小学校実習巡回の担当学生と打ち合わせをしていたら、お昼が終わり、100人ほどの受講者のレポートを名簿順に並べていたら、あっという間に時間が過ぎていきました。午後3時半から6時半過ぎまで会議が続き、結局、やらなければと思っていた仕事は一つとして片付けることができませんでした。
 本日は、午前中に不登校支援のインタビューがあり、午後からは保育所実習Ⅱの報告会分科会の司会です。この日もおそらく仕事ははかどらないことでしょう。
 1週間後に学会発表と免許更新講習が二つあるのですが、この準備が終わらないとなかなか夏休み気分になれません。はかどらない仕事にため息ばかりです。

by shin-pukupuku | 2018-07-27 05:32 | 雑感 | Comments(0)

仮設住宅がどんどんと…

 朝のジョギングコースから見える仮設住宅は何カ所かありますが、少しずつ壊されています。先日、公園内にある少し大きめの仮設住宅の周りに工事用の幕が張られ、いつ工事が始まるのだろうかと思っていましたが、下記の写真のようにこの数日で工事が本格的に始まったようです。7年ぐらいでその使命を終えたのですが、住民は復興住宅に全員引っ越したのでしょうか。
 ジョギングコースから見える仮設住宅は残りは2カ所。両方とも大規模な仮設住宅なので、まだ時間はかかることでしょう。明らかに周辺を散歩する住民は減ったような印象があります。やがて人々の記憶の中に消えていくのかもしれません。

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by shin-pukupuku | 2018-07-24 09:16 | 雑感 | Comments(0)

演奏家として

 昨日は蒸し暑い東京にいました。渋谷道玄坂にある小さなホールで、「ONE MONTH FESTIVAL 2018 気軽に楽しむクラシック音楽」が開催され、うちの娘がソプラノ歌手としてフランス歌曲を歌いました。
 ナビゲーターの南出卓さんが演奏する曲について、軽快な話しぶりで説明し、わかりやすいコンサートとなりました。演奏家は、ヴァイオリン、フルート、ピアノ、そしてソプラノです。
 なかなか素敵な演奏会でした。あっという間に1時間30分ほどが終わりました。うちの娘の演奏を聴いたのは、今年の1月以来でしたが、演奏家らしく成長している気がしました。魅力的な歌声だったと思います。入場料は3000円でしたが、それだけの料金に見合う演奏会となりました。
 8月も2回、演奏会を予定しているようです。そのような演奏会を積み重ねてステップアップしてもらいたいものです。

by shin-pukupuku | 2018-07-22 06:04 | 雑感 | Comments(0)

働き方改革

 文科省の官僚の話を聞く機会がありました。その中では学校教員の加重労働の現状と今後の改革プランの説明がありました。
 文科省の本気度を感じました。
 話を聞きながら、まるで組合の専従から働き方改革の必要性を聞いているような印象を持ちました。
 なんとかしたいという思いを痛感しているようです。そのために様々なプランを練っているようですが、予算措置さえあればすぐにでもやりたいという意気込みを感じました。同時に世間一般に対して改革の必要性の理解も図ろうとしているようです。その説明では先進国諸国との比較を挙げながら、日本の学校教育の抱えすぎについて熱く説明していました。
 若手官僚のそんな姿を見ながら、政治家だけがもう少しまともになれば、日本の教育改革はすぐに進むのになあと思うことでした。

by shin-pukupuku | 2018-07-21 09:25 | 教育関係 | Comments(1)

もぐもぐマガジン第17号

 MMマガジンの原稿が掲載されましたので、紹介します。──────────────────────────────────
□小学校教師用ニュースマガジン2368□総発行部数3600     
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判決書事例で学ぶ安全教育 第17回 
 ~安全学習について(1)~  
     
                 
1.はじめに

 今回は安全教育の一つとして位置づけられる「安全学習」について述べたいと思います。
 文部科学省は、安全教育の領域と構造について、安全学習と安全指導に分類し、安全学
習は「ア体育科の保健領域、保健体育科の保健分野や科目保健における安全に関する学
習」、「イ関連教科における安全に関する学習」、「ウ総合的な学習の時間における安全
に関する学習」、「エ自立活動における安全に関する学習」と構造化しています。
 一方、安全指導については「ア学級活動・ホームルーム」、「イ学校行事など」、「ウ
児童会活動、生徒会活動、クラブ活動」、「エ部活動など」、「オ日常の学校生活におけ
る安全指導」を取り上げています。特別の教科道徳では、安全学習と安全指導の両方にお
いて、位置づけられています。
 みなさんは、安全学習について、どのような実践を行っているのでしょうか。上記の保
健領域で学習することが多いのではないかと思います。最近は防犯や防災について、総合
的な学習などの時間を利用して授業を行っている方もおられるかもしれません。
 実際に先行研究や先行実践を調査しましたが、公開されている実践はきわめて少ないよ
うです。これまでの安全学習の研究では、理科実験や保健体育におけるもの、通学路にお
ける危険箇所や交通事故への対応、防災教育としての安全学習などが見られますが、学校
災害に対して総合的にプログラム化した教材や授業開発はほとんど見られませんでした。

 そこで、今回から数回にわたって、安全学習にターゲットをしぼり、論考を進めていき
たいと思います。


2.安全学習の課題

 先行研究では、現状の安全学習の課題についてどのようにとらえているのでしょうか。
 平成24年4月27日閣議決定「学校安全の推進に関する計画」では、「安全に関する知識、
行動する力が課題である、指導時間の確保と教育手法、指導体系の整理が必要である。」
と指摘しています。
 また、戸田芳雄は「国は、各学校において、体育・保健体育をはじめ関連する教科等で
の安全教育の指導時間が確保できるよう検討する必要がある。」(戸田芳雄「学校におけ
る安全教育の動向」『TRAFFIC SAFETY EDUCATION』(No.564))と述べ、喜多明人は
「子どもが防災のみならず『学校安全』に関する知識や意識を高めていける機会を教育課
程上に位置づけていくことが必要です。…自分や他者の命の尊さや命を守るために必要な
知識や行動は、一朝一夕では子どもに身につかないでしょう。…教育課程上に位置付け、
継続的に安全教育・学習を展開していくことが求められるのです。」(喜多明人・浅見洋
子編『みんなの学校安全』エイデル研究所)と述べています。
 いずれも、現状としての安全学習が不十分であり、教育課程へのより一層の位置づけが
求められているようです。
 
 また、次のような指摘もあります。
 「これまでの一般的な安全教育の実情を考えたときに、低学年での交通安全教室や、防
災に関する避難訓練が主だったものである。これらによって児童は、『安全』に行動する
ための知識を得て、その行動様式を知る。しかし、そこには交通安全や災害に対する実感
はなく、また、命の大切さへの実感に結びついているとは考え難い。…学習の中で実際に
体験することはできない。だからこそ、実体験に近い実感を持たせる教材開発が肝要であ
り、実感を持たせることができる授業展開が必要となる。」(松井典夫他「安全科の授業
における児童の「安全・安心」の様相の変容に関する研究」『日本セーフティプロモーシ
ョン学会誌』Vol.3 No.1 2010)
 この指摘では、安全学習において実感を持たせるための「教材開発」が求められると強
調されています。


3.安全学習による資質能力育成
 
 それでは、安全学習で児童生徒らにどのような資質や能力を育成すべきなのでしょうか。
 この視点から、先行研究を分析してみました。

 まず、a文科省の安全教育の指針「生きる力をはぐくむ学校での安全教育」で示された
安全教育の目標を見てみました。そこでは、「危険情報の収集力と理解力、原因分析力、
危険認知力、危険回避のための判断力と行動力、危険な状態を改善する実行力、他者を尊
重し自己制御できる能力、社会貢献できる素養などが求められている。」としています。

 安全教育について特化して研究を推進してきた b日本安全教育学会では、その学会誌
において、個人の「安全能力」は、「危険予知能力」「安全維持能力」「事故対応能力」
の三要素から構成されるとしています。(藤井他「安全能力の概念と構造」『安全教育学
研究』第7巻第1号)
 「危険予知能力」には、危険の認知および危険回避に必要な知識を安全確保に活用でき
る「情報活用力」と、潜在的な危険および接近した危険状態を認知するための「危険察知
力」から構成されるとし、「安全維持能力」は、接近した危険を抑制・回避する能力およ
び安全を確保して目標行動を達成できる能力と定義され、危険源および危険状態について
これを確認し抑制・除去するための「安全確認力」と、回避し目標行動を達成するための
「安全行動力」から構成されると述べています。また、「事故対応能力」は、危険事象が
発生した時およびそれが危害に及んだ時に、自ら回避しつつ被害の拡大を抑制し、かつ適
切な事後対応をとることができる能力と定義され、「事故対処力」と「事後措置力」から
構成されるとしています。
 
 次に、c日本教育法学会「学校事故研究会」は、安全学習を実施する指針作成の目的と
して「子どもが学校安全に関する多様な知識と情報から学びながら、自他の生命を尊重す
る態度と安全な行動と生活習慣を身につけ、学校安全を担う能動的な一員に育てる」こと
と明示しています。そして、安全学習の理念として、「安全学習が子どもが安全に生きる
権利主体に見合う能力を養う人権学習として実施されること、安全学習で子どもの特性や
能力に照らし子どもの自己責任が一面的に強調されないこと、安全学習が子どもの学校・
社会に対する安心感・信頼感を確保すること、安全学習で子どもを学校安全の創造主体と
して育成すること」を目標とし、具体的に次のような資質や能力を示しています。(『解
説学校安全基準』pp.56-)

ア 子供の危険認識・回避能力の育成
イ 学校安全への意見表明・参加能力の育成
ウ 災害事例と原因を学び災害防止などの能力の育成
エ 学校の危険個所や事故発生などに関する学習
オ いじめやけんかなどの争いを暴力に訴えることなく平和的に解決する能力の
    育成
カ 災害や防犯に関する意識を培い自らの安全を守る能力の育成
キ 通学路などでの誘拐などの事件で安全に行動する訓練を受け危険を回避する
    能力の育成
ク 不審者侵入時などでの対処方法の訓練
ケ 緊急事態発生後のカウンセリングなど相談方法の学習

4.私が考える安全学習による資質能力育成

 以上の、a、b、cの先行研究から、私は次のような安全学習による資質能力の育成が
求められるのではないかと考えます。
 
 1 子どもの危険認識・回避能力の育成
 2 災害事例と原因を学び災害防止などの能力の育成
 3 学校の危険個所や事故発生などに関する学習
 4 いじめやけんかなどの争いを暴力に訴えることなく平和的に解決する能力の育成
 5 災害や防犯に関する意識を培い自らの安全を守る能力の育成

 以上の5つの資質能力を育成するにあたって、教材開発の可能性が、本連載記事で示し
てきた判決書教材です。

 次回の記事から、判決書教材の開発と上記の資質能力育成との関係性について具体的に
論じていきたいと思います。


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編集者の心に残った言葉

判決書教材の開発
4 いじめやけんかなどの争いを暴力に訴えることなく平和的に解決する能力の育成



道徳教育について考えるとき、新福先生の紹介される判決書が心に浮かびます。授業で紹
介するだけでも効果的ですが、教材としてより効果的に活用できないものかと考えてしま
います。
判決書教材の開発と上記の資質能力育成との関係性についての次回からの連載も期待して
います。


by shin-pukupuku | 2018-07-19 05:24 | 教育関係 | Comments(0)

いのちのバトンタッチ

 道徳教育の指導法の模擬授業で、担当の学生がタイトルの授業にチャレンジしました。教材はあいだみつおの「いのちのバトンタッチ」。道徳教育では定番の教材だと思います。今の自分が先祖からいのちをうけついできたことを、図を描くことで理解させようとするものです。そして、いのちをつないでいくのか、それとも自分でゴールするのかなどについて考えさせ、最終的にはいのちの尊重を教えていくというものです。
 授業そのものは、時間設定がうまくいかなかったようで、臨機応変に授業を進めているように見えましたが、それでも早めに終わってしまいました。しかし、学生からは思った以上に意見が出され、議論は盛り上がりました。
 その導入で、自分の父母、祖父母、曾祖父母の名前を書いてみましょうというものがありました。私も生徒役になって書いてみましたが、驚きました。祖父母の名前がなかなか出てきませんでした。私の祖父母は私が小学校1年生までにすべて亡くなっていますので、名前を思い出す機会もありませんでした。それでも覚えていたのですが、この年になって思い出そうとして出てこない自分に驚きました。そういえば、双方の墓はそれぞれ父母とは別のところにあるので、墓参りもしていない自分がいます。
 学生による授業で、自分自身の先祖について考えさせられる時間となりました。

by shin-pukupuku | 2018-07-18 05:28 | 教育関係 | Comments(0)

ヤングケアラー

 澁谷智子『ヤングケアラーー介護を担う子ども・若者の現実』(中公新書)を読みました。
 著者は成蹊大学の准教授。専門は社会学のようです。
 私が「ヤングケアラー」という言葉を知ったのは、4年前。当時、テレビで報道があり、学生が研究として調査したいと言ってきました。ところが、調査してみるとその情報量が圧倒的に少ないことに驚いた記憶があります。そのために、この学生は先行研究の調査の段階で苦労していました。
 「ヤングケアラー」とは、家族の介護を行う18才未満の子どもを指すのだそうです。振り返ってみると、現場で担任をしていたときに、まさしく介護を担っていた教え子たちが何人かいました。不登校の状態になったりしていましたが、家族のために不登校に陥っていたことについて、きちんと認識していなかったと思います。この本を読んで、ヤングケアラーの実態としんどい状態がよくわかりました。通常の学校生活がまともに送れない子どもたちも多いことを知りました。そのために鈍感な教師として、通常の生徒と同じことを要求していた自分が今では恥ずかしい思いです。
 不登校支援の研究をこの数年やっていますが、ヤングケアラーの観点からの研究も必要だなと思うことでした。

by shin-pukupuku | 2018-07-16 18:53 | | Comments(0)